2014年6月12日木曜日

上村以和於の劇評 2014年6月 歌舞伎座

菊五郎の「実盛物語」が心機充実、えも言われぬコクがあってすてきな出来だ。心理や写実よりも型をきっかりと爽やかに演じることから立ち上がるロマンにこの作品のユニークな魅力がある。斎藤実盛という花も実もある心優しいダンディーな武人の姿が躍動すれば成功。菊五郎はまず間然するところがない。左団次の瀬尾が老巧、菊之助の小万、梅枝の葵御前は最適役。家橘と右之助の老夫婦、橘太郎の仁惣太も好演。(歌舞伎座6月公演 菊五郎の実盛にコク :日本経済新聞)
菊五郎の「実盛物語」。吉右衛門の「名月八幡祭」。幸四郎の「大石最後の一日」。そして仁左衛門の「お祭り」。各優の出し物が皆上出来というのがうれしいです。写真7枚が載っています。