2014年6月14日土曜日

長谷部浩の劇評 2014年6月 歌舞伎座昼の部

実盛の菊五郎が義太夫狂言ながらさらりと演じて、しかも滋味のある境地を見せる。出から立派だが、小万(こまん)の腕を切り落とした一部始終を物語る件(くだり)に円熟した技巧を凝らす。
 左團次の瀬尾、芸格の高い役者振りと好評。
幸四郎の内蔵助は、心に起こるさざ波を微細に感じさせる演技。青果の本質に迫る出来で圧倒される。(東京新聞:<評>歌舞伎座「六月大歌舞伎」(上) 菊五郎、円熟の実盛:伝統芸能(TOKYO Web))
大石のお役は「仮名手本忠臣蔵」より、こちらに実力を発揮して向いていると思います。