2015年3月16日月曜日

寺子屋の源蔵(松緑日記)

源蔵は幕が閉まった後もきっと、自分が死ぬ最後の瞬間まで、人間として、男として、夫として、してはならぬチョイスをしてしまった事を悩み、自己嫌悪する事だろう 如何に主君の為であったとしてもだ 忠義と人間性を秤に掛けて、狭間で忠義を選び、情を捨ててしまった緊張の糸 しかし、それでも情を捨て切れないジレンマ “運命”、“宿命”等と云う言葉は陳腐で嫌いだけども、源蔵の“運命”であり“宿命”なのだろう 僕が彼に惚れるのは、彼の人生に、実に人間らしい“敗者の美学”を感じるからだ 菅丞相、藤原時平、松王丸、梅王丸、舎人桜丸と、「マーヴェル」シリーズ宜しく異能のスーパーヒーロー達が八面六臂で跋扈する物語の中で、彼だけが“ただの人間”として現状に藻掻き、足掻き、抗う 亡き父の源蔵も素晴らしかった(尾上松緑、藤間勘右衞門の日記)
私も松王より源蔵が好きです。花道の出から、戻ってからの緊張感、源蔵を演じる役者の良し悪しによってドラマが左右されます。