2015年4月12日日曜日

上村以和於の劇評 2015年4月 歌舞伎座

新鴈治郎は「河庄」の治兵衛で真価を発揮。曽祖父の初代以来、鴈治郎家の芸の核心ともいうべきこの役で立派な成果を挙げたことは、その名に恥じぬ襲名であることを示すもの。梅玉の孫右衛門、芝雀の小春も充実。染五郎と壱(かず)太郎が憎まれ役の太兵衛と善六を好演したのも得点の内。
襲名を祝うごちそうは左団次の僧正遍照、仁左衛門の文屋康秀、梅玉の業平、菊五郎の喜撰、吉右衛門の黒主に魁春の小町、芝雀のお梶と当代の大顔合わせによる「六歌仙」の全曲上演。これぞ大歌舞伎。適材が適所についた面白さが心地よい満腹感を与えてくれる。(歌舞伎座4月公演 新鴈治郎、家の芸で真価発揮 :日本経済新聞)
襲名ですから華やかな舞台が良いです。