2015年4月8日水曜日

河村常雄の劇評 2015年4月 歌舞伎座

女房・おさんの意を汲んだ小春のつれない言葉に怒るところ、未練がましいところなど、父・藤十郎のように和事味、おかし味がほしい。  芝雀は治兵衛への思い、その女房・おさんへの義理に苦しむ遊女の哀しみを出している。梅玉は慈愛に満ちた兄・孫右衛門である。染五郎は五貫屋善六役の壱太郎と敵役で笑いを取る。秀太郎は「吉田屋」同様、茶屋の女将をやらせたらこの人の右に出る者はいない。(河村常雄の新劇場見聞録)
秀太郎の女将はいるだけで様になる。