2015年4月18日土曜日

<かぶき彩時記>江戸の美学の結晶 緻密な「弁天小僧」

見た目の美しさはもちろん、芝居のテンポやせりふのリズムも心地良いのは、道具ひとつにまで、繊細な工夫が積み重なってこそ。  たとえば弁天が正体を明かす場面。男と疑われると、しおらしくうつむいていた頭から、ポトリとかんざしが落ちる。顔を上げると顔つきが変わっています。テンポが狂えば芝居が台無しですが、最大の見せ場のきっかけを作るかんざしは、落ちやすいよう、房が通常より長く作られています。  煙管(きせる)をクルクル指先でもてあそび、悪事を語る「崩れ感」満点の場面は、回しやすいよう、煙管の吸い口とがん首が同じ重さに。  (東京新聞:<かぶき彩時記>江戸の美学の結晶 緻密な「弁天小僧」:伝統芸能(TOKYO Web))
 まるで春の白昼夢のような芝居。音・色・型が何ともステキに融合した舞台です。