2015年12月9日水曜日

河村常雄の劇評 2015年12月 歌舞伎座

締めくくりの「三笠山御殿」は、玉三郎が七之助に代わってお三輪を勤める。今月最大の見せ場を作った。いじめの官女たちによる責め場で恋する娘の哀れさが漂い、求女と橘姫の祝言を知って顕す疑着の相は嫉妬の極致を見せる。鱶七に殺されるが、それが求女の役に立つと知って安らかに死ぬ三輪の顔に至上の愛が浮かび上がる。(河村常雄の新劇場見聞録)
玉三郎のお三輪は、最後浄化していくように感じます。