2016年2月19日金曜日

倉田喜弘の文楽評 2016年2月

一方、知盛最期は悲壮の極み。満身創痍(そうい)の体に碇(いかり)綱を巻いて海中へ。盛者必衰の理(ことわり)を目の当たりにしたためか、客席は静まり返る。  舞台は一転、桜花爛漫(らんまん)の吉野山。静(吉田文昇)と忠信(吉田勘彌)の道行(みちゆき)である。竹本津駒大夫や豊竹芳穂大夫を竹澤団七の三味線が引き立てる。太棹(ふとざお)の快い響きが聴く者の心を癒やす。(東京新聞:<評>悲壮さ際立たせる勘十郎 国立小劇場「千本桜」など:伝統芸能(TOKYO Web))
 知盛最期はいつ見ても感動的。一転桜満開の吉野山に、こういう場面転換が良いですね。

ブログ アーカイブ