2016年6月24日金曜日

矢内賢二の劇評 2016年6月 歌舞伎座

松本幸四郎のいがみの権太がグッと太い描線で、愛嬌(あいきょう)よりも悪党ぶりを明瞭に打ち出すのが新鮮。「木の実」で金を騙(かた)りとる狡猾(こうかつ)さから善心を打ち明ける「モドリ」まで、終始さっくりと軽い芝居でいながら、心持ちが手にとるように響いてくる。手負いになってからの述懐にも客席全体が思わず引き込まれた。(東京新聞:<評>幸四郎権太 新鮮な悪党ぶり 歌舞伎座「義経千本桜」:伝統芸能(TOKYO Web))
高麗屋らしい権太像が面白いです。