2016年6月10日金曜日

河村常雄の劇評 2916年6月 国立劇場歌舞伎鑑賞教室

橋之助が⒛年ぶり2度目の宗五郎。期待通り成熟した大人の宗五郎になっている。真面目、強い正義感という二つの持ち味が生き、花道の出から召使おなぎが来るまでは神妙。酒乱になってからは庶民の怒りが爆発する。そして最後の磯部邸庭先で酔いもさめ、主計之介に謝られると恐縮してしまう件は現代人なら不思議に思えるところだが、この人のおおらかさで違和感なく見せた。難を言えば、その前の「玄関先」で酔いが消えているように見えたことか。(河村常雄の新劇場見聞録)
魚屋一家の悲劇が今も通じるように感じます。

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