2016年7月26日火曜日

上村以和於の今月の舞台から 2016年7月

国立鑑賞教室の『卅三間堂棟由来』はやっただけの甲斐も価値もあった。魁春はその実力を示したし、どうかと思った平太郎の弥十郎も、やはり大和屋の家には和事の血が流れているのを思わせる好演だった。いかつい体だからといって、決して役違いではない。秀調の進ノ蔵人はまさにその大和屋の和事の味を見せる。この人、もう少し、自分の値打ちを知ってよいのだ。歌女之丞、橘太郎と実力者が揃い、地味だが質実な実のある舞台で、少なくとも私の見た日、高校生の団体もじっと舞台に見入っていたのが印象的だった。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)
他劇場の評もあります。歌舞伎座は海老蔵・猿之助という二枚看板でそれぞれの心意気が感じられた、又右近、米吉が芸の成長を感じさせた。