2016年8月5日金曜日

<新かぶき彩時記>小悪党 禁断の官能美「小猿七之助」

展開の妙味にも注目。滝川の帯端をとらえ、デンと座る七之助のふてぶてしさと、身動きのとれない滝川の絵画的な構図。そして雨上がりの土手の小屋に二人で入り、先に出て来た七之助が手ぬぐいで汗をぬぐったり、滝川が懐紙を渡す様子には濃厚なエロスが。男女の味を知った滝川がガラリと変心し「屋敷には帰らずお前の女房になる」と宣言、今度は七之助がタジタジに。幕末の作ですが、明治期には風紀上の理由で核心部分が上演中止に。終戦後に復活し、禁断の官能美をよみがえらせました。(東京新聞:<新かぶき彩時記>小悪党 禁断の官能美「小猿七之助」:伝統芸能(TOKYO Web))
清元「夕立」何とも素敵、寒い冬ではなく、うららかな春でもなく 、蒸し暑いこの季節、雷と夕立でなくてはなりません。先代雀右衛門の濃厚な色気、妖艶な滝川が忘れられません。最近は菊五郎の七之助が魅力的で、女ならこんな男と・・・思わせる色気がありました。とにかく小屋に入る前と出てきた時の変貌振りは見事です。黙阿弥の網模様燈籠菊桐の通し狂言の途中の一場で、序幕永代橋の場で滝川のかんざしを取り、そのかんざしが夕立の場でも扱われます。通しで見たいですね。今なら猿之助の滝川、海老蔵の七之助なんてどうでしょう。