2016年9月2日金曜日

<新かぶき彩時記>うちわの生活感 一年通し演出の必需品

もちろん夏はフル活動。「怪異談牡丹燈籠(かいだんぼたんどうろう)」では、裏長屋に住む伴蔵夫婦が、渋うちわをさまざまに使います。伴蔵の帰りを待つ女房お峰が、軒先であおいでいるのが「蚊やり」。蚊取り線香などなかった当時は、ヨモギの葉などを干したものを器に入れ、火をつけていぶし、蚊を追い払っていました。蚊やりを前にお峰が頬づえをつき、気だるげに自分もあおぐ姿は、蒸し暑い夏の夜の風情満点。戻って来た伴蔵が蚊帳に入るしぐさにも注目。蚊帳の裾をめくる際、一緒に蚊が入らないよう、うちわで床をはたきながら入ります。何げない演技ですが、世話物とは生活の写生なのです。(東京新聞:<新かぶき彩時記>うちわの生活感 一年通し演出の必需品:伝統芸能(TOKYO Web))
うちわって私には必需品です。伊勢音頭のお紺さんみたいに優雅に扇いでいては涼しくないのですが、舞台を見ていると実に季節感があり良いものです。

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