2016年9月14日水曜日

小玉祥子の劇評 2016年9月 歌舞伎座

夜が序幕の「吉野川」。両花道を用いた吉右衛門の大判事と玉三郎の定高の対面に緊迫感がある。染五郎の久我之助に清潔感とりりしさがあり、菊之助の雛鳥は恋を全うできるうれしさの内に死を迎える姿が娘らしく美しい。吉右衛門は武骨な中に父の情があふれ、入鹿への憎しみが表現され、玉三郎は娘の思いを第一に考える母の愛を見せた。(歌舞伎:秀山祭九月大歌舞伎 吉右衛門、幕切れに悲しみ=評・小玉祥子 - 毎日新聞)
昼夜ともに吉右衛門は好評。