2016年9月11日日曜日

石井啓夫の劇評 2016年9月 歌舞伎座

舞台中央にくるくる流れる滝車で見せる吉野川。両花道、両床の配置で、右に大判事、左に定高。両家の仲違いゆえに見舞われる大判事の子息、久我之助(こがのすけ)(市川染五郎)と定高息女、雛鳥(ひなどり)(菊之助)の悲恋。客席を挟み、交わし合う吉右衛門、玉三郎の心中の叫びは嘆き、怒り、祈りの礫(つぶて)となって鬼気迫る。名演である。「ハムレット」か「ロミオとジュリエット」か。シェークスピア悲劇に通底する。(【鑑賞眼】歌舞伎座「秀山祭九月大歌舞伎」 鬼気迫る名演「吉野川」 - 産経ニュース)
古今東西、悲劇の名作は素晴らしいです。

ブログ アーカイブ