2016年10月12日水曜日

河村常雄の劇評 2016年10月 国立劇場

二段目は通し上演でもあまり上演されない「桃井館」。国立劇場ならではの貴重な上演である。前半は判官の使者として塩冶家家老大星由良之助の息子・力弥が桃井館を訪れ、、桃井家家老加古川本蔵の娘で許嫁の小浪と会う「力弥使者」。隼人の力弥、米吉の小浪が初々しく、萬次郎の本蔵妻戸無瀬が柔らかい母の情を見せる。苛酷な敵討ち話にしばし純な花を咲かせる。(河村常雄の新劇場見聞録)
この幸せそうな若いカップルが運命に翻弄されていく訳で、この場があると後半の悲しみが引き立ちます。

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