2016年10月21日金曜日

矢内賢二の劇評 2016年10月 歌舞伎座

夜の部は芝翫型による「熊谷陣屋」。人形浄瑠璃に近く野性味に富んだ型を、芝翫が線の太い動きでおもしろく見せる。わが子小次郎の首を受け取るのに中村魁春の相模が三段を上がるのは芝翫型独特で、首を持ち合ってしばし見つめ合う夫婦の間に悲痛の情がほとばしって感動的。昼の長兵衛とともに、芝翫が「静」の芝居にひときわの充実を見せた。(東京新聞:<評>芝翫襲名披露興行  「静」の芝居ひときわ充実:伝統芸能(TOKYO Web))
芝翫は襲名披露の演目に熊谷陣屋を選んで正解でしたね。