2016年12月13日火曜日

河村常雄の劇評 2016年12月 歌舞伎座

義太夫物の大作「寺子屋」は、勘九郎の松王、七之助の女房・千代、松也の武部源蔵、梅枝の女房・戸浪で、主要キャストは20代、30代。若手歌舞伎の趣だが、芝居はしっかりしている。勘九郎は、泣き笑いなど、まだ研鑽を積まなければならない難所を残しているものの、松王を大きく描き、「首実検」から「いろは送り」まで芝居をリードしている。七之助は「寺入り」からわが子を犠牲にする悲しみを内に潜ませている。松也、梅枝は神妙に演じているが、名作の大きさに押されている。  猿弥の春藤玄蕃は大声で威張り、松王や源蔵より上位の人物であることをわからせた。弘太郎も涎くりを好演。(河村常雄の新劇場見聞録)
この後何回も手がけると思いますが、今月の舞台を記憶して上達ぶりを確認したいものです。

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