2016年12月16日金曜日

<新かぶき彩時記>雪景色の中 熱い母性 「忠臣蔵」の戸無瀬

衣裳(いしょう)にも注目。九段目の出では、藍色の合羽(かっぱ)の下の赤の着付けが、早朝の雪景色の中で鮮やかです。夫の名代として刀を差して小浪を伴い、雪道を歩く姿は、何としても娘を力弥に添わせてやりたいという「押しかけ嫁入り」の決意が。「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の乳人(めのと)・政岡同様、武家女性の赤い着付けは、内なる情熱の象徴といえます。大星の妻・お石に嫁入りを拒絶されて途方に暮れ、娘と死のうと惑乱する場面の三つのポーズも見せ場です。(東京新聞:<新かぶき彩時記>雪景色の中 熱い母性 「忠臣蔵」の戸無瀬:伝統芸能(TOKYO Web))
雪の白と戸無瀬の赤い衣裳が効果的です。歌舞伎の色彩美は芝居の内容にも通じて興味深いです。

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