2016年12月10日土曜日

渡辺保の劇評 2016年12月 国立劇場

猿翁以来、いつ見ても面白いと思ったことがない十段目だが、今度は面白かっ た。歌六の天川屋義平がニンに合っていいからである。  「天川屋義平は男でござる」の動き、芝居ともにキッパリしてよく、ことにそ のあと由良助が出ての、町人ゆえにお供に立てぬ口惜しさのせりふが感情こも っていい。階級社会の厳しさと人間の志の相克の悲劇があざやかに出ている。 ここがよく通ったためにこの役が生き、この一段が生きた。台本がよくまとま って、いつもは感じるあざとさ、違和感を感じさせないのもいい。(2016年12月国立劇場)
十段目は生で見るのは初めてでしたが、面白かったです。配役をみた時から期待していました。それに引き換え九段目はこの配役ではどうかなと思ったのが的中して残念でした。
花水橋引き揚げの場は47人全員が名乗って、四十七士のドラマだと感じました。

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