2016年12月1日木曜日

河村常雄の劇評 エノケンの一代記 2016年12月 世田谷パブリックシアター

詐欺まがいのエノケソ一座を率いていた田所(市川猿之助)は本物のエノケンが病で足を切断したことを知ると、その苦しみを自分も味わうべきだと、非合法で自らの足を切断する。  愛し、憧れる対象と同一化するため自らの体を切断する。三谷は随所に笑いを用意しているが、妄執と狂気の混在する強烈な内容だけに、最後は笑えない。しかし、不思議に愛を感じる。作・演出の力もあろうが、猿之助の渾身の演技の力でもあろう。ひねりの効いた舞台になった。  猿之助はエノケン得意の「洒落男」を歌い踊り、横暴でもどこか憎めない旅一座の座長を熱演している。(河村常雄の新劇場見聞録)
猿之助の歌と踊、いつもの舞台では見られませんね。

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