2017年1月20日金曜日

矢内賢二の劇評 2017年1月 歌舞伎座・演舞場

新橋演舞場では、市川右近改め三代目市川右團次の襲名披露と、子息二代目市川右近の初舞台を祝う。ケレンと舞踊を得意にした上方の名跡が約八十年ぶりに復活した。昼の部は通し狂言「雙生(ふたご)隅田川」。右團次のカッキリと線の太い猿島惣太、市川猿之助の道行の班女御前がいい。松若丸・梅若丸を演じる新右近が六歳にしてまことにしっかりした芝居を見せる。猿之助・右團次・右近の三人宙乗り、右團次の家の当たり芸「鯉(こい)つかみ」の本水の大立廻(まわ)りとスペクタクル満載。(東京新聞:<評>1月歌舞伎座と新橋演舞場公演 スペクタクル満載:伝統芸能(TOKYO Web))