2017年2月17日金曜日

矢内賢二の劇評 2017年2月 歌舞伎座

歌舞伎座の猿若祭は昼の部の「四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)」が充実。尾上菊五郎が演じる富蔵の、藤十郎を値踏みするようにちらりと光る目の鋭さ、家来筋の分を守りながらも終始藤十郎を圧倒する胆(きも)の太さ。自然でいながら芝居ならではのおもしろさが伝わってくる。中村梅玉の藤十郎も輪郭が鮮明で舞台が大きい。熊谷土手の場は菊五郎と中村時蔵の女房おさよ、中村東蔵の六兵衛が家族の別れをうまく描く。市川団蔵の生馬の眼八が邪険でいい。大牢の場は、市川左団次の牢名主(ろうなぬし)をはじめ、隅々に至るまで気がそろい、アンサンブルの良さが最大限に発揮される。(東京新聞:<評>歌舞伎座・猿若祭 充実の菊五郎、梅玉 :伝統芸能(TOKYO Web))
黙阿弥の江戸への郷愁が感じられます。

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