2017年4月17日月曜日

玉三郎の今月のコメント 2017年4月後半

やはりヨーロッパでも経済の問題を抱えているにもかかわらず、流石に歴史の古いイタリアという国は、しっかりとした文化があることをひしひしと感じました。今回改めて気が付いたことがあります。それは、どこへ行っても見られるものは教会に係わるものが多く、中世以降に画家として過ごした多くの芸術家のことを考えると、キリスト教というものがどのくらい文化の中心となっていたかということを感じるのでした。ある意味で日本の宗教観や文化、絵画や建物に対するものが、一つの宗教によってこれほどまで違うのかという思いがしたのでした。
日本の芸能文学というものが特殊であるということも感じました。どう特殊であるのかということは上手く言葉では言えませんが、空気感であるとか、神に対する思いなどが違うということもありますし、山花草木など、全ての物にも魂が宿っているという宗教観、自然に対する思い、崇めるものが自然の中にあるというものと「一つの神の中にある・・・」ということが大きく違うのだと感じましたのが、今回のヨーロッパでの感想です。過去にもそういう思いも有ったと思いますが、今回は特にそのことを強く感じました。また5月にもこのお話の続きをさせていただきます。(◇2017年4月後半版 | 坂東玉三郎【公式サイト】)
ヨーロッパと日本の違いを深いところから考えておられます。大変興味深い文章です。本一冊書けるのではないでしょうか。

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