2017年5月12日金曜日

河村常雄の劇評 2017年5月 歌舞伎座

「魚屋宗五郎」は菊五郎の当たり役、宗五郎で、江戸の市井の風が吹く。時蔵の歯切れのいい女房おはま。團蔵が父太兵衛。権十郎の小奴三吉に梅枝のおなぎ。左團次の家老浦戸に松緑の磯部主計之介。役者者がそろい、当月一番の出来。寺嶋真秀が酒屋丁稚与吉で、喝采を浴びた。
最後が舞踊「弥生の花浅草祭」。松緑と坂東亀蔵が常磐津、清元、長唄と変わる長丁場を踊り抜く。「三社祭」は軽快に、「石橋」は勇壮に。昼夜の芝居をびしっと締めて、幕にした。松緑は汚れ役、殿様、荒事、変化舞踊と大活躍の月であった。(河村常雄の新劇場見聞録)
世話物、踊が良いのは最高です。だから五月は好きです。

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