2017年5月18日木曜日

河村常雄 桐竹勘十郎「著者と語る」で会見

文楽の人気人形遣い、桐竹勘十郎さんが、「一日に一字学べば」(コミニケ出版)を上梓した。5月9日に日本記者クラブ(東京・内幸町)の「著者と語る」で会見、あれこれ話した。
本を離れ、文楽のふたつの危機について質問した。  ひとつは切り場語りの太夫が1人しかいない現状について。 「今、三業で80人ちょっといます。昔から見ると増えており、研修生も育っています。ただ、切り場語りと呼ばれる、実力と経験を積んだ太夫さんが1人になってしまいました。頼りにしていた方々が引退されたり、亡くなられたことがここ数年続いており、危機的な状況かもしれません」と説明。「若い人が舞台の経験を積んで実力をつけていくことしかありません」と加える。 その対応策も語った。「幸い人形の見た目でやっていけるなら、人形が頑張っていきます」。ここは人形遣いの頑張り時というわけだ。その一方、「三味線が太夫を育て、また太夫が三味線を育てるやり方をとっています。三味線の(鶴澤)寛治師匠(人間国宝)も(鶴澤)清治兄さん(同)も元気ですから、若い太夫が勉強していただきたい。太夫の声になるのには20年かかると言われます。ちょっと時間がかかるかもしれませんが、文楽全員で次の時代につなげていきたい」。(河村常雄の新劇場見聞録)
太夫さんお一人なんですね。三業の強み、文楽全員で乗り越えてほしいです。

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