2017年7月11日火曜日

河村常雄の劇評 2017年7月 歌舞伎座

かつて、客席を興奮のるつぼと化す現猿翁の素晴らしい宙乗りを何度も見てきたが、それとは全く次元を異にする宙乗りであった。もはやこれは芝居ではない。悲劇の父子を応援しようとする日本中のファンの代表者が劇場に詰めかけ、声援を送っている、としか思えない異様な熱気。女性客の掛け声も多かった。その人たちは、役者にではなく、宙で手を振るわが幼子に声を掛けているのだ。ほかの演劇とは違い、人々の心の中に深く入り込んでいる歌舞伎芝居はこれだと思った。(河村常雄の新劇場見聞録)
團十郎さんが病に倒れ最初に復帰した時の「外郎売」の時の割れんばかりの拍手を思い出します。まおさんと一緒に飛んでいると言っていますが、團十郎さんも飛んでいるのでは・・・と思います。

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