2017年8月31日木曜日

児玉竜一の劇評 「双蝶会」「研の會」2017年8月

「傾城反魂香(けいせいはんごんこう)」の歌昇の又平は、討手(うって)を願い出る迫真の熱演がいい。種之助が珍しく女形で女房おとくも演じ、情味のあるところを見せる。中村米吉の修理之助も美しく、これら若手の芝居に竹本の葵太夫が義太夫物の骨格を与える。
右近はさらに踊りで「羽根の禿(かむろ)」から「供奴(ともやっこ)」。禿はもう一息小さく体を殺して見せたいが、奴は剛柔自在で、イキも間も形も、溜飲(りゅういん)が下がる。かけ離れた2役を兼ねる力量は抜群、自主公演ならではの早替わりの工夫にも挑んでみせた。((評・舞台)「双蝶会」「研の會」 若手の挑戦、見応えあり:朝日新聞デジタル)
若さあふれる舞台に将来性を感じ、応援したいと思いました。

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