2018年7月31日火曜日

上村以和於の随談第609回 熱暑のさなかに

すっかり歌舞伎座の陰になったが、国立鑑賞教室の『日本振袖始』の時蔵の八岐大蛇の後ジテの隈を取った風姿が、三代目時蔵もかくやあらむという、一見の価値ある見ものだった。錦之助の素戔嗚も大立派で、この兄弟共演の古典美は当節の歌舞伎での逸品である。この大して面白いわけでもない狂言は、こうした古典美によって支えられるのでなければ、日本おとぎ話の絵解きに終わりかねない。(随談第609回 熱暑のさなかに | 演劇評論家 上村以和於公式サイト)
歌舞伎座の評は演劇界に書いたそうで、そちらをお読み下さいとの事。