激しい体の動きが求められる曲で二〇一四年、芸歴八十年記念公演の際に「最後」と表明したが、役への愛着はさらに深まり、今回挑むことにした。「老いの華があるかどうかは分からないが、八十代の『釣狐』でいいと思っている」と話し、「装束をつけなくても(狐の役が)にじみ出るものがある。観客の想像力を期待しながら演じたい」と語った。(東京新聞:87歳の「釣狐」 野村万作挑む 30日、国立能楽堂:伝統芸能(TOKYO Web))