2019年9月9日月曜日

河村常雄の劇評 2019年9月 歌舞伎座

吉右衛門の呉服屋十兵衛、歌六の雲助平作、雀右衛門の平作娘・お米、又五郎の荷物持ち安兵衛と好配役。 吉右衛門は相変わらず若い。歌六は老けが板についてきた。「沼津棒鼻」は荷物を担げないことで笑いを取る。 平作が命を捨てて十兵衛から敵の行き先を聞き出す「千本松原」は葵太夫の語りも加わり、今月一番の感動の場面を作った。 普通ならあり得ない状況を納得させて見せてしまうのが吉右衛門歌舞伎の真骨頂である。(河村常雄の新劇場見聞録)
好配役で最高の舞台です。