2019年9月7日土曜日

<新かぶき彩時記>「四谷怪談」の仕掛け 江戸期の工夫が今も生きる

有名なのが「蛇山庵室(へびやまあんじつ)」の場の「提灯(ちょうちん)抜け」。お岩様の幽霊が、燃える提灯の中から登場するというものです。体が通る部分だけが丸く燃えるよう、穴の周囲には燃えない薬品が塗ってあります。この仕掛けは、上蓋(うわぶた)がスライドする箸箱のように細長い板に腹這(はらば)いとなったお岩様を、後方から大道具係が提灯の焼け穴に押し出します。同時に藪陰(やぶかげ)に隠されたT字形の棒がせり上がり、それにお岩様がつかまって伸び上がるという仕組み。役者は幽霊の手つきを保ったまま体重を支えるのが大変だそう。
いずれも仕掛けの名人・十一世長谷川勘兵衛が、作者の鶴屋南北と連携して考案しました。(東京新聞:<新かぶき彩時記>「四谷怪談」の仕掛け 江戸期の工夫が今も生きる:伝統芸能(TOKYO Web))
実にうまく考えられています。