2007年1月30日火曜日

京王文化講演会「市川團十郎とその世界」に 團十郎出演

京王文化講演会「市川團十郎とその世界」 2月26日



市川團十郎さんをお迎えして、江戸歌舞伎やヨーロッパ公演についてお話を伺います。 一部 講演「荒事と江戸歌舞伎」おくだ 健太郎氏(歌舞伎ソムリエ)



二部 対談「パリ オペラ座に挑む!市川團十郎」市川 團十郎氏 おくだ 健太郎氏(京王グループ - 京王ニュース)



成田屋さんのHPにご案内がありました。非常に興味ある講演ですね。



富十郎の高師直

「判官をどううまく怒らせるか、判官の俳優が怒りやすいように持っていけるかが重要です。といっても大名同士のけんかなので品位が必要です。『松の廊下』で判官に対する時も、下品になるので、持っている中啓(扇)で、あまり畳をたたいてはいけないんです」 演じていて楽しい役という。「師直は迷ったりしない。顔世御前にふられたら怒る。賂(まいない)がないと機嫌が悪い。単純で子供みたいだからとてもやりいいんです」(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)

黒の色らしい、はっきりした、師直が期待できます。松の廊下での判官とのお芝居が楽しみです。何回見ているものでも、富十郎さんのセリフを聞くと新たな発見があります。それだけ分かりやすい、聞き取りやすい、イントネーションも発音も明晰です。



師直役は六代目、松緑、勘三郎とみんな好きだったようです。判官が可哀相と思わせるのは、案外楽しく演じられるのでしょうか。



尾上辰巳さん国立劇場初春公演で優秀賞受賞

先日の菊十郎さんと織田さんの対談の折りに、この受賞のお話を聞きました。



尾上辰巳さんのブログ(http://onoe.exblog.jp/)を読むと、喜びが伝わってきます。本当に嬉しかったことでしょう。



特別賞に、御殿山の立ち廻り一同に、そしてパラパラの子猫ちゃん達にも贈られました。



辰巳さん、立ち廻りのみなさん、おめでとうございます。そして菊十郎さん、おめでとうございます。









吉右衛門の「七段目」由良之助

実父の松本白鸚から「切腹した塩冶判官の奥方・顔世御前からの密書を読むときは丁寧に読みなさい」などと教えを受けた。密書は息子の力弥が届ける。由良之助が花道の木戸へ迎えに出るとき、初代吉右衛門は得意の小唄を唄いながら勤めたという。「おまえもやれと言われましたが、とても初代のようには…」と苦笑する。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20070127/ftu_____mei_____003.shtml)

来月の「仮名手本忠臣蔵」では由良之助役を兄弟で演じます。「七段目」では、吉右衛門の平右衛門が私は好きでしたが、最近の吉右衛門なら由良之助も良いでしょう。さて、小唄が聞けますか・・・



2007年1月26日金曜日

大阪松竹座観劇レポ

今月の松竹座は東西の座頭競演、成田屋親子の「勧進帳」と、気になっていました。いつも感想を送って下さる由比ヶ浜さんのレポを、お許し頂いたので、下記に記します。初日のテレビでの「勧進帳」を観た時は、あんなに力入れて楽まで大丈夫かしらと思いましたが、無事勤められた由安堵しました。

初日に観劇し、21日は二度目の観劇となりました。
座席の場所が違うと、前回気づかなかったところに気づいたりして面白かったです。

「毛谷村」
翫雀の六助が実直そのものでよくあっていたと思います。扇雀のお園は、恥らったりするところで女っぽすぎて、やりすぎと思いました。弥三松を演じる坊やがとっても幼いお子さんでかわいかったです。

「勧進帳」
弁慶&富樫が対等にがっぷり四つで、とても力強かったです。(初日には、海老蔵の富樫がほんの少し負けてるように思いましたが)
泣き上げが初日より大げさになっていたように思いました。團十郎の弁慶は、初日はこんなに力いっぱいで楽日まで大丈夫かと思いましたが、まったく力衰えることなくとっても充実していました。藤十郎の義経も気品がありよかったです。

「封印切」
上村吉弥のおえんは、初日より、廓の女の雰囲気がでていました。(初日もうまかったんだけれど、どこかに武家の奥方の感じが残っているように思いました。ひょっとしたら私が今までの吉弥さんの役の印象を引きずってみていたのかな。)

「毛抜」
文句なしに楽しかったです。回をかさねて演じていくと、もっとゆとりが出て観ている方にも大らかさが伝わってくるでしょうね。手をつき平伏の姿勢でじっとうつむいているとき、しきりに唇をなめている?ようでした。どうしたのかしらと気になりました。

「山科閑居」
今回は、舟をこがずに観させて頂きました。今まではあまり好きではない演目だったのですが、少し見所がわかったかなと思いました。戸無瀬&小浪が、お石に祝言をさせましょうと言われて喜ぶところが、はしゃぎすぎで品がなかったです。

「藤娘」「供奴」
最後は、成駒屋兄弟で締めてくれました。供奴はテレビで観た富十郎さんのキビキビして颯爽とした奴さんが強烈に印象に残っているので、翫雀さんはいっぱいいっぱいという感じがしました。



2007年1月21日日曜日

第203回柝の会セミナー 尾上菊十郎・織田紘二対談

国立劇場「梅初春五十三駅」鑑賞の後に、伝統芸能情報館レクチャー室で、第203回柝の会セミナー 尾上菊十郎・織田紘二対談が行われました。



織田紘二さんが聞き役で、菊十郎さんがお答えするという感じでした。



以下に、お話の内容をまとめてみます。



立師の仕事は主に二つある。一つはタテを付ける仕事。もう一つはだんまりの動きを付ける。後者は難しい、登場人物の交錯、小道具の行方、役者の位取りを考えて付けなければいけない。



菊十郎さんは昭和7年の生まれで、13歳頃六代目菊五郎の弟子に入門する。最後のお弟子さんになった。良い役者になりたくて弟子になったが、師匠に立ち回りの拙い奴に良い役者はいない、トンボがきれなくちゃダメだ。といわれトンボを一生懸命稽古した。



戦後、戦死した人や行方が分からない人などがいて、トンボのできる人が少なかった。八重之助さんが当時の立師で、菊十郎さんは彼に習った。



織田さんが「六代目という人は一言でいうとどんな人でしたか?」と聞くと、菊十郎さんは「芝居のバイブル」と答えました。



そして、六代目のお話が続きます。織田さんが国立に入った頃、松緑、梅幸、多賀之丞、八重之助さん達が楽しそうに話している、それが8割がた六代目の話しだったそうです。



六代目はライバルでもある初代吉右衛門のことをたいそう褒めていたそうです。「髪結新三」の弥太五郎源七を波野がやってくれるから、新三が演れるんだ。と言っていたそうです。



教え方が科学的というか、筋肉の動きとか理屈にあっている教え方であった。



菊十郎さんは立師だけでなく、「髪結新三」の鰹売りとか、「暗闇の丑松」の三助なども素晴らしい。こういう脇の役が大事で、伝えていって欲しい。


今月の御殿山の立ち回りは「華」になっている。かつての弁天の大屋根の立ち回り、八犬伝の芳流閣、蘭平の立ち回りもすばらしかった。


話しは当代七代目菊五郎の話題になる。


この所復活狂言を沢山手がけているが、七代目の力はすごいと思う。座頭芝居の作り方というものを勉強した。とにかく4日間の稽古で初日前日の舞台稽古1回しか合わせないで初日となる。テレビの生中継が入るので大変である。


初日から今日まで、毎日どこか変わっている。ああしたほうが良い、こういう風にしたら、とみんなが菊五郎に言いにきて、次の日に実行というスピード。


今回の「化け猫」の話題になる。梅幸が「有馬の猫」を演った時に吹き替えを八重之助さんがして、菊十郎さんは後見でずっと上にいて補助をしたりしていた。ほぼ同じようなことを、尾上辰巳さんがしている。

トッピクス!


今月の国立劇場優秀賞は尾上辰巳さんだそうです。


オメデトー!

まとめとして、脇役がしっかりしていて、脇役が生き甲斐を感じる、又働きがいのある芝居を作っていかなくてはいけない。


辰巳さんのように活躍してくれる人、そして活躍できるような芝居作り、菊十郎さんには引退どころか、これからも後進の指導をよろしくお願いしますということで、対談は終わりました。


「俊寛」の瀬尾演じる段四郎

「手術から五年経って、もう再発の恐れもなくなった。体調は完璧(かんぺき)で、これからは全力投球する」-。大敵から老け役まで幅広くこなす市川段四郎(60)がすっかり元気を取り戻した。今月は東京・歌舞伎座「寿初春大歌舞伎」(26日まで)昼の部の「俊寛」で、中村吉右衛門の俊寛を相手に、赤っ面の敵役・瀬尾太郎を力強く、憎々しげに演じている。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20070120/ftu_____mei_____003.shtml)

すっかり元気になられ、存在感のある役を務めていらっしゃいます。ご子息の活躍もうれしいことでしょう。今年もいろんなお役を見せて頂きたいです。



2007年1月18日木曜日

初春大歌舞伎劇評 河村常雄

最も光ったのは、夜の部の「金閣寺」。謀反人・松永大膳(幸四郎=写真中央)に、臣下になるふりをして成敗しようと迫る此下東吉(史実の秀吉、吉右衛門=同左端)。大膳に言い寄られる雪姫に玉三郎、その夫・狩野直信に梅玉、佐藤正清に左団次という大顔合わせだ。([評]初春大歌舞伎(歌舞伎座) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

去年の顔見世の「先代萩」も大顔合わせで最高の舞台でしたが、今月の「金閣寺」も申し分のない顔ぶれで、充実した出来です。兄弟(幸・吉)で碁をうつ場面が舞台以外の二人を想像してしまいました。雪姫の玉三郎は縄をかけられている姿が実に良いですね。爪先鼠のところなど美しくて、絵に描きたいくらいでした。梅玉の直信も、左団次の正清も良かったです。



俊寛僧都の庵の屋根は本物の昆布?

さて今日は、私は出演しておりませんが『俊寛』からお話を。絶海の孤島<鬼界ヶ島>に流された俊寛僧都が住む、朽ち木で作った庵。屋根には板のかわりに昆布を渡してあるという有様ですが、この昆布、本物の昆布を使っているのはお気づきでしたか?乾物屋で売られているような長さのある昆布を、水で戻してから使用するんですが、調達から舞台でのセッティングまでは小道具方の担当(屋根への置き方は、見た目のバランスもあるので役者も関わります)。同じものを数日は使うことができるので、終わるたびに回収し、吊るすなどして保管します。 公演中、毎回、あるいは数回に一度といったペースで消費されるものを<消えもの>と申しておりまして、おもに劇中で役者が口にする食べ物のことをさすことが多いのですが、この昆布も<消えもの>に入るそうです。<消えもの>は、たいていの場合小道具方が準備することになっておりますが、かかる費用は劇場(製作サイド)が負担するというのが通例と伺っております。もちろん、公演、演目によっては様々な場合があるでしょう。ちなみに歌舞伎座での昆布の調達先は、やっぱり築地だそうですよ。(梅之芝居日記)

梅之さんのブログに面白いお話がありましたので、紹介致します。



磯の香りがほのかにして、海辺の感じにリアル感がでますね。



歌舞伎座3月「義経千本桜」の通し

今日、歌舞伎座に行ったらでていました。



鳥居前・道行・四の切・・・忠信(菊五郎)



渡海屋・・・知盛(幸四郎)



いがみの権太・・・権太(仁左衛門)



「吉野山」は芝翫の静、仁左衛門の藤太という超豪華版です。



「いがみの権太」は孝太郎、秀太郎と関西版です。この前とても良かったので、再演が楽しみです。



2007年1月16日火曜日

渡辺保の講座「歌舞伎感覚旅行」

渡辺 保 「歌舞伎感覚旅行」 1/25 2/1,8,15,22 3/8 +補講



歌舞伎を見るには二つの方法があります。一つはテキストを徹底的に読み込んでドラマの骨格を知ること。もう一つは役者の芸の味を知ること。この二つを実践します。テキストは「摂州合邦辻」。テキストを読み、義太夫を聴き、役者がそれをどう演じるかを分析します。 (BankART1929)

渡辺保さんのHPに案内があります。



「合邦」を取り上げての講座です。横浜ですので夜遅くはちょっと大変ですが、かなり面白そうな講座ですね。



渡辺保の劇評2007/1国立劇場

さて、本公演第一の収穫は、四幕目から大詰へかけての菊五郎の吉原宿の飯盛女小夜衣お七の悪婆ぶりである。 江戸時代以来の伝統的な悪婆役―――土手の六やうんざりお松とは一味違って、八百屋お七を当て込んだところが菊五郎のニンにはまって、入早山の花道の出に駕籠かきを煙草を吸いながらあしらうところから弁長を海へ蹴落とすまで。あるいは吉原宿富士ヶ根屋で、菊之助の吉三をくわえ込んで、権八に駕籠抜けをさせ、櫓太鼓を打つまで。存在感があって新しい現代の悪婆をつくった。(2007年1月国立劇場)

このお芝居をみて当代菊五郎は正しく「兼ねる役者」だということが納得できました。



ずっと立役できて、女形も兼ねる、ではなく、最初は女形で立役が多くなったという経歴故に、今回のお七のように色っぽい悪婆が似合うのでしょう。





2007年1月14日日曜日

雀右衛門ますます元気

体調維持は毎日、一時間近く歩くこと、軽いストレッチ。歌舞伎座の楽屋入り口で待っていると、お供もなく、約束の時間前に一人で歩いて姿を見せた。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20070113/ftu_____mei_____003.shtml)

雀右衛門さんは86歳という高齢でありながら、舞台にたつと美しく、艶っぽいことこの上なし、日頃の健康管理にも注意しているようです。



そろそろお芝居の予定が入るとうれしいですね。



2007年1月12日金曜日

第二十三回 「四国こんぴら歌舞伎大芝居」

第二十三回 「四国こんぴら歌舞伎大芝居」



◆歌舞伎公演期間  平成19年4月12日(木)~25日(水)14日間



◆お 練 り   平成19年4月11日(水)(第二十三回 四国こんぴら歌舞伎大芝居)





公演の詳細がアップされました。





渡辺保の劇評 2007/1歌舞伎座夜の部

次の勘三郎の「鏡獅子」がステキな出来栄えである。襲名後一年ぶりの歌舞伎座、立派な十八代目勘三郎の自信にあふれた規範正しい芸。むろん先代の、「鏡獅子」をこえている。(2007年1月歌舞伎座夜の部)

「金閣寺」の評も大変良いです。玉三郎の雪姫は彼の研究心の深さを感じます。



勘三郎の「鏡獅子」が素晴らしい出来ということです。私はこれから観るのですが、とっても楽しみです。勘九郎がまだ幼い頃、歌舞伎座で清元「子守」を踊ったことがあります。大人顔負けの、身体を使って充分踊っていて、しかもお客にアッピールするツボを心得ている、将来が楽しみな出来映えでした。彼が本気で踊ったらそれは素晴らしいと思います。



最近、お笑い路線が多くて、観客には喜ばれていますが、私は本来の礼儀正しい芸を観たいと思っていましたので、今回の「鏡獅子」はうれしいです。





2007年1月10日水曜日

上村以和於の観劇偶談 浅草花形歌舞伎

愛之助の権太はよかった。仁左衛門の指導というが、基本的には延若がやっていたやり方に更に工夫を加えたもののように思われる。しかし型の詮索などより前に、役をすでに我が物として消化しているのに感心した。手強さが必要な役の時の方が、芸が大人に見えるのが愛之助のおもしろいところだ。男女蔵の弥左衛門がちゃんと老け役になっているのにちょっと見直す。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)

愛之助の権太が良いようです。仁左衛門の権太を観た時、いつも見慣れた権太ではないが上方風もなかなか良いものだと認識致しました。愛之助は<役をすでに我が物として消化している>と上村氏が言われていますが、関西型いがみの権太が確実に継承されていくと思います。



獅童、勘太郎、七之助、男女蔵も良い出来とのこと、若手の力演で盛り上がる浅草歌舞伎です。



中村梅玉のひとりごと 2007/1

正月の舞台でございますが、序幕の踊り「松竹梅」の松の巻で業平を踊っております。昨年9月に「六歌仙」の業平をいたしましたが、今回は従者の幸ちゃん(橋之助丈)との踊りとなっております。正月の祝の舞、雅に平安の歌人を踊らせていただいております。(baigyoku.com ひとりごと)

梅玉さんのひとりごと、去年の総まとめのようなお話の中に4月の五年祭が印象に残っているとか、散りて後も立派に大輪の牡丹を咲かせている大成駒の存在を感じました。



今年お正月のお役のことも書いておられます。今や在原業平は梅玉さんのようなお人だったのではないかと、イメージがぴったりです。



2007年1月8日月曜日

渡辺保の劇評 2007年1月歌舞伎座昼の部

瀬尾を斬っての関羽見得もうまく、最後に岩組に登りかけて蔦かづらを肩にかけて後ろ向きで振返ってのきまりも印象的。ことに幕切れのジッとした思い入れは、だれでも新劇調になるところ、吉右衛門自身でさえ前回まではそのきらいがあったが、今度は立派な義太夫狂言の幕切れになった。大きな進歩である。(2007年1月歌舞伎座昼の部)

「俊寛」の吉右衛門が良いとのこと。幕切れの演出は誰もが工夫するところですが、最近は渡辺氏がご指摘のように新劇ぽくなっていると思います。それが今回は義太夫狂言の幕切れになっているという。吉右衛門はしっかりした演技で、心を打つ舞台をみせてくれる役者だと思います。



2007年1月7日日曜日

玉三郎の雪姫

「内面をあまりあらわにしないのが姫です。動いているようで動いていない。細くて背の高い私は、姫に見えないと言われた時期があり、動きを極力セーブしたものです。雪姫は絵も描ける、夫のような直信もいる。お姫様であってお姫様ではないところがあります。そこが、私にはやりいいのかもしれません」(MSN-Mainichi INTERACTIVE 歌舞伎)

歌舞伎座夜の部の「金閣寺」の雪姫を演じる玉三郎さんのコメントです。聞き手は小玉祥子さん。



玉三郎さん独特の雪姫というのが良く分かる気がします。



二代目中村錦之助襲名

「叔父とは、子供のころから同じ舞台に出ていました。物心がつくようになって、『芝居は呼吸(いき)である』と教えられた。呼吸は『意気』でもあり、『間』でもある。芝居は間がはずれたら大変ですから」 初代錦之助を彷彿(ほうふつ)とさせる端正な面ざしから、芝居にかける意気込みがほとばしる。(http://www.tokyo-np.co.jp/00/mei/20070106/ftu_____mei_____002.shtml)

私の世代は「錦ちゃん」という愛称で呼んでいたのですが、面ざしの似ている信二郎さんがその名を襲名されることになり大変うれしいです。



富十郎さんの教えを確実に身につけて、セリフ・演技・踊りと精進されますように、ご襲名おめでとうございます。



「徹子の部屋」に團十郎出演

1月9日、團十郎が『徹子の部屋』に登場 (成田屋 新着情報詳細)

病気のお話、オペラ座のことなどが中心になるのでしょうね。



福助の新年のご挨拶

昼の部は、吉右衛門の兄さんの「俊寛」で千鳥を、夜の部は、初役で「切られお富」をつとめております。これは三世澤村田之助初演のもので、生前宗十郎の兄さんが大切にされていたお役です。田之助兄さんにもお話しを伺いながら、また、今年は宗十郎兄さんの7回忌ということもあり、追善の気持ちでつとめたいと思います。(中村福助 NEWS)

福助さんの新年のご挨拶です。



今年は宗十郎さんの七回忌にあたるんですね。宗十郎さんの得意としたお役には独特なのが多かったと思いますが、福助さんが演じられて、沢山復活させて頂けると良いですね。久々の「切られお富」楽しみです。



吉右衛門毎日芸術賞受賞

吉右衛門さんは『元禄忠臣蔵』の大石内蔵助や『双蝶々曲輪日記-引窓』の南与兵衛後に南方十次兵衛、『夏祭浪花鑑』の団七九郎兵衛などの演技が評価されての受賞となりました。(俳優ニュース)

昨年の吉右衛門はちょっと違いました。襲名した役者さんのように一回り大きくなったように感じました。秀山祭をきっかけに、心境新たに舞台への情熱を燃やしたのかもしれません。



ご受賞誠におめでとうございます。



2007年1月5日金曜日

葵太夫さんの今月のお役~毛谷村

稽古初日、山田庄一先生が稽古場正面の机に座られまして、5翫雀・3扇雀丈ともに研究なさってきた成果をぶつけあいました。今回の5翫雀丈は3延若丈所演、3扇雀丈はお父様所演を主体にまとめられたそうで、どちらも私は経験がなく、また目にもないので、稽古に入るまでいささか心配でありました。…が「毛谷村」には違いないので、稽古に入ってびっくりするほどのことはございませんでした。(今月のお役)

大阪松竹座にご出演の葵太夫さんの「毛谷村」のお話です。



最近では関西型がめずらしいようですが、延若さんの六助を何回か見たことがあります。私の中では、六助といえば延若という感じでした。お園は誰だったか、友右衛門(現雀右衛門)か梅幸のような気がしますが・・・



翫雀さんの六助、見たくなりました。いろいろ研究なさってお役に臨まれることは、きっと何か伝わるものがあるでしょう。



海老蔵さんも、六助が気になるようです。今度演じる時は彼らしい味が加わるかもしれませんね。



国立劇場初春歌舞伎初日の鏡開き

平成19年国立劇場初春歌舞伎公演「梅初春五十三驛(うめのはる ごじゅうさんつぎ)」は、初日(3日)開演前の鏡開きで、開場40周年にふさわしい華やかな幕開きとなりました。朝早くからご来場いただいた大勢のお客様でにぎわうロビーで、尾上菊五郎丈、中村時蔵丈、坂東三津五郎丈、尾上松緑丈、尾上菊之助丈、津田理事長により樽酒の鏡が開かれ、枡酒が振舞われました。(初春歌舞伎公演、鏡開きや獅子舞で華やかに開幕|日本芸術文化振興会)

テレビで紹介されていましたが、写真が載っています。



初春の賑わいが伝わってきます。



2007年1月2日火曜日

三津五郎の今月の役どころ 2007年1月

心を解き放ち、今までにない三津五郎を臓腑からえぐり出して、皆さまを新年早々ビックリさせるような展開にもっていければ、とほくそえんでいます。(今月のスケジュール)

新年のメッセージと国立劇場のお役について書かれています。弁長ではハメをはずすのかしら?ビックリ!



玉三郎の今月のコメント 2007年1月

今年出版されます37年間の篠山紀信先生との写真集の編集に向けて、色々とりまとめておりました。写真集に関しては来月になりましたら詳しいことをお知らせできると思います。内容や発売日、あるいは展覧会などもご案内もきると思います。(坂東玉三郎ページ)

素敵な写真集になることでしょう。すごい数の中から選んでいく作業は大変だと思いますが、選ばれた1枚の写真がいろいろ語ってくれます。楽しみですね。



歌舞伎座では久しぶりの雪姫です。こちらも楽しみです。