2007年10月31日水曜日

2月博多座演目配役発表

【昼の部(午前11時開演)】



一.義経千本桜 渡海屋・大物捕一幕



   渡海屋銀平実は新中納言知盛獅童 女房お柳実は典侍の局七之助 相模五郎愛之助  入 江丹蔵亀鶴 武蔵坊弁慶男女蔵 源義経亀治郎



二.高坏 長唄囃子連中



    次郎冠者勘太郎 大名某亀鶴 高足売七之助



三.団子売 竹本連中



    杵蔵愛之助 お臼亀治郎



【夜の部(午後3時15分開演)】



一.菅原伝授手習鑑 車引一幕



    梅王丸勘太郎 松王丸獅童 時平公男女蔵 桜丸亀治郎



二.歌舞伎十八番の内 鳴神一幕



    鳴神上人愛之助 雲の絶間姫七之助



三.蜘蛛絲梓弦 常磐津連中長唄噺子連中



    傾城薄雲・童・薬売り・番新・座頭・蜘蛛の精亀治郎 源頼光勘太郎 坂田金時亀鶴 碓井     貞光獅童(博多座)



丸本あり、所作事あり、魅力ある番付です。愛之助 の鳴神上人は7月に海老蔵の代役で演じていますね。



團十郎の松王丸

本日御覧になった皆様、松王丸の<刀抜き>の首実検、いかがでしたでしょうか。…首桶を前に、果たして我が子が身替わりになれたのか、そうでなければどうしようか…と、松王が逡巡してしまうのをみて、いらついた玄蕃が自分で首桶の蓋を開け、さあどうだ、とばかりに松王に突きつける。その事態に思わず刀を抜いて反応してしまった松王、これはいけないと刃先を源蔵夫婦に向け威嚇した体を見せ、上手を向いた形で実検に入る…という手順。普段見慣れた正面向きに首と相対する演出とは、だいぶ違ったやり方でしたね。(梅之芝居日記)

梅之さんのブログに載っていました。しばらく成田屋の松王丸を見てなかったので、こんな型だったことを忘れていました。何か気が動転している松王丸の気持ちが伝わってくる感じでした。



2007年10月23日火曜日

菊五郎顔見世で家の芸『土蜘』 

「隈取は蜘の足の形のように。この筋が手足に伸びて行く感じで。足取りもクモがジョリジョリと滑っていくように」「長唄も名曲で、踊っていて気持ちがいい」とも。(東京新聞:<歌舞伎>尾上菊五郎 14年ぶりに家の芸『土蜘』 妖怪の不気味さ 立ち回りが見所:伝統芸能(TOKYO Web))

辰之助さんのピンチヒッターが初演だとか・・・去年NHKホールで久しぶりで観て素晴らしかったので、本興行でやらないかなと思っていました。顔見世で観られることになり、うれしいです。まわりの配役も贅沢ですし、良い舞台になることでしょう。



尾上松也さんホームページ開設

尾上松也さんがホームページを作られました。



「松也日記」ではご自身の日常のことも書かれています。



お気に入りに入れて、要チェックです。



http://onoe.ma28.net/



2007年10月17日水曜日

福助気ままに語る2007/10

「ふるあめりか~」は、9月に「二人汐汲」で玉三郎の兄さんとご一緒させて頂いた時、雑談中に生まれたお役です。せっかく初めて歌舞伎座で上演する「ふるあめりか~」、皆で盛り上げていきたいです。 (福助 気ままに語る)

福助さんが早くも12月のお話をしています。どのお役も思い入れがあって、興味深いです。



「ふるあめりか~」が雑談中に決まったとか、杉村春子の十八番が歌舞伎で実現ということですね。



2007年10月15日月曜日

出雲阿國座建設

建物は出雲風の伝統様式を採り入れ、鉄筋コンクリート3階建て、地下1階で延べ床面積約4560平方メートル。回り舞台や花道など江戸時代の劇場様式を採用し、升形の座席といす席の計約800席を設ける。(asahi.com:出雲阿國座、出雲大社近くに建設 - 古典芸能 - 文化・芸能)

以前に話題になっていましたが、建設がいよいよ始まるようです。古典芸能向きに作られ、客席は升席と椅子席両方のようですね。こけら落としは・・・今から気になります。



2007年10月14日日曜日

第十四回 清元宗家演奏会

第十四回 清元宗家演奏会(http://www.kiyomoto.org/f_performance.htm)



11月13日(火)12時開演



三越劇場



いつもは歌舞伎座で聞いている清元の素浄瑠璃の演奏会です。



清元らしい曲ばかりで、堪能できますね。



第55回菊池寛賞 團十郎受賞

市川團十郎様々の困難を乗り越えて、パリ・オペラ座での史上初の歌舞伎公演を成功させ、日本の伝統文化の価値を国際的に認識させた(文藝春秋|各賞紹介|菊池賞)

成田屋のHPにも記事があります。



初めてのオペラ座公演を成功させたということは、團十郎さん親子の功績大だと思います。



うれしいニュースです。おめでとうございます。



「市川海老蔵・宿命と苦悩の物語」フジテレビ14日22時~

名門に生まれるということ… 〜市川海老蔵・宿命と苦悩の物語〜( フジテレビ)

長期に渡って取材した素顔の海老蔵、宿命と苦悩に立ち向かう彼の生きざまが見られるようです。これは大変興味深い番組です。



2007年10月10日水曜日

葵太夫の今月のお役

加えてご自身の工夫も盛り込んでおいでで、今回、狐の「獣性」が強調されている箇所がおもしろいと思います。(今月のお役)

海老蔵2回目の四の切ですが、今回も猿之助さんに丁寧に教えて頂いたとのこと、葵太夫さんが詳しく書かれています。



私は6日に見ました。きつねになってから動物らしさを強調していると感じましたが、これは愛犬クリスを観察して特徴をつかんだのかな、と思う個所がありました。



きつね言葉はまだまだですが、回数を経るうちに自分の型が出来てくるでしょう。



三津五郎の今月の役どころ

瞬間的にお面をつけかえて踊りますので、ひもなどがついているわけではありません。お面が落ちたり、角度が変わったりしないようにしっかりくわえたまま踊るわけですから、当然かなり息がしにくくなります。 また、お面の横顔は無表情に見えてしまうためなるべく見せないように踊ります。一方、正面から見た場合、上下の角度によってかなり表情が違って見えます。とくにおかめの時はあごを少しあげ気味にしないと可愛らしく見えません。(三津五郎の部屋)

三つのお面を使いわけて踊るのは、見せどころですが、大変なご苦労があるようです。本当に見事に踊り分けて居られます。



渡辺保の激評2007/10歌舞伎座

一幕五十分、十分に堪能させて、幕が閉まった時にはじつにゆたかな気分になった。(2007年10月歌舞伎座)

三津五郎は襲名の時に、この「奴道成寺」を踊っていますが、一段と役者振りが上がって、この踊りの面白さを十二分に見せてくれます。



「牡丹燈籠」は渡辺氏の評を読むと納得ではありますが、円朝のお峰像とは違っていました。縞の着物を着て出てきた時など、キレイ過ぎでお国に嫉妬するのも不自然なように思いました。これはこれで良く書かれていて、玉三郎と仁左衛門が上手く演じていますが、円朝の世界を彷彿と描いてくれる芝居が見てみたいです。





2007年10月1日月曜日

玉三郎の今月のコメント2007/10

これからも、このような古典をもとにした、新しい試みが続けられればと思っております。(坂東玉三郎ページ)

二人汐汲は従来の汐汲をリメイクした感じでした。ア・ラ・タマサブローの古典舞踊がまた見られるようです。



阿古屋は大変なお役ですから、1ヶ月終わってほっとしていらっしゃるでしょう。数年後に又是非演って頂きたいと思います。



今月の怪談も楽しみです。



清元、長唄、舞踊 ~廓の風景~セルリアンタワー能楽堂

清元、長唄、舞踊 ~廓の風景~()



清元協会のHPにありました。



一、清元 舞踊      北洲                 尾上松也



一、長唄 二人椀久



一、清元 夕霧



尾上松也さんが踊られます。素踊りは見た事ないですね。長唄も若手ですね。





      



3月歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎へのいざない」2008/3国立劇場

3月歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎へのいざない」



公演期間2008年3月2日(日) ~ 2008年3月11日(火)



開演時間12時(13時50分終演予定)・15時(16時50分終演予定)



※7日、8日は15時・19時(20時50分終演予定)、11日は12時のみ



竹田出雲=作「蘆屋道満大内鑑」 -葛の葉-



第一場 安倍保名内機屋の場 第二場 同  奥座敷の場



出演 中村 芝雀他     (公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|3月歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎へのいざない」)



学生対象ではない歌舞伎鑑賞教室です。従って解説もいつもの鑑賞教室とは違って大人向きなのでしょう。



芝雀さんの葛の葉は良いと思います。



石垣、沖縄にも行くようです。国立劇場の新しい試みですね。



錦之助京都南座顔見世で襲名披露

その“錦之助”の名が南座の“招き”にあがるのは昭和27年以来55年ぶりの事となります。(歌舞伎美人 | 錦之助 南座 顔見世興行で襲名披露)

南座出演に先立ち抱負を述べる錦之助さん、「勧進帳」の富樫と「対面」の五郎を勤めます。五郎は初役とのこと、大顔合わせの「対面」は華やかで見ごたえある一幕になるでしょう。