2008年1月31日木曜日

第51回日本舞踊協会公演

2月15日~17日の3日間の公演(国立大劇場)



17日には團十郎ぼたん親子の「京人形」、三津五郎の踊りもあります。http://www.nihonbuyou.or.jp/kouen/kyoukai_kouen.htm



初春歌舞伎公演「小町村芝居正月」国立劇場賞

初春歌舞伎公演「小町村芝居正月」の受賞者は下記の通り決まりましたのでお知らせします。



○優秀賞  尾 上 松 緑(孔雀三郎松平の演技に対して)

                          尾 上 菊之助(小女郎狐の演技に対して)

○特別賞  杵 屋 巳 吉(長唄作曲・補曲に対して)(初春歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ|日本芸術文化振興会)

松 緑と菊之助が仲良く受賞です。大活躍で芝居を盛り上げていたと思います。



杵 屋巳 吉氏は最近作曲や補曲で才能を発揮されています。今後もいろいろな芝居や踊りに貢献して下さるでしょう。



ご受賞おめでとうございます。



歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎へのいざない」記者会見

歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎へのいざない」に出演の中村芝雀、中村種太郎が、公演に向けての意気込みを1月28日の記者会見で次のように語りました。この公演は、歌舞伎をより深く楽しんでいただくための、解説「ようこそ歌舞伎へ」に続いて「芦屋道満大内鑑―葛の葉―」を上演します。また、東京に続いて、国立劇場おきなわ(14~17日)、石垣市民会館(20・21日)でも上演されますが、石垣島では歴史上初めての歌舞伎公演となります。 (3月春の「歌舞伎へのいざない」に向けて抱負を語る |日本芸術文化振興会)

国立劇場に続いて沖縄、石垣島で公演されます。島の方々にとっては初めての歌舞伎公演、お楽しみのことでしょう。



博多座関連イベント(豆まきとトークイベント)

櫛田神社節分大祭「豆まき神事」及びお練り 毎年櫛田神社でにぎやかに行われている「豆まき神事」に、「二月花形歌舞伎」に出演の7名が参加いたします。また、豆まきのあと、川端商店街、博多座までを練り歩き、最後に博多座正面でそれぞれのご挨拶もございます!



* 日時  2月3日(日) 



                  豆まき 15:30~  お練り 15:50~ 博多座到着 ご挨拶他 16:10~                      (16:25終了予定)



*場所  櫛田神社 福岡市博多区上川端町 1-41





花形7人によるトークイベント「KABUKI NIGHT vol.6」(有料となります)



* 日時 2月3日、18:30より、



人気花形7人の魅力満載のトークイベント。チケットは発売中です。概要は、下記をご参照くださいませ。(博多座)





若手7人が豆まきをした後お練り、博多は盛り上がるでしょう。



2008年1月29日火曜日

「小野道風青柳硯」

小野道風が柳の下で蛙を見込む姿は、花札の絵柄として皆様にはなじみ深いと思いますが、この芝居では、そのお馴染みの場面を舞台に再現するというのがひとつの趣向だそうでして、当然蛙チャンが登場するのですが、師匠勤める小野道風に密接にからむこの生き物が、どのように扱われるか、是非是非お楽しみ頂きたく存じます。(梅之芝居日記)

梅之さんの日記によりますと、62年振りの上演だそうです。花札でお馴染みの絵が舞台で観られるとは…楽しみですね。





御園座4月陽春大歌舞伎のチラシがアップ

陽春大歌舞伎



http://www.misonoza.co.jp/enngeki_folder/nenkan/nenkan_2008_04.html



染五郎の弥生の衣裳

染五郎さんの弥生は模様も多く刺繍もふんだんに使われ、最も豪華な衣裳になりました。(きままに写楽)

2月の「鏡獅子」で染五郎さんが着られる弥生の衣裳の写真が紹介されています。



2008年1月26日土曜日

シアターコクーン5月 「わが魂は輝く水なり」

わが魂は輝く水なり



本作は源平合戦(平安末期)の時代、源氏と平家の間で勇猛果敢に生きた武将斎藤実盛(1111年~1183年)の姿を叙情豊かに描いた清水邦夫の名作です。演出は当劇場の芸術監督でもある蜷川幸雄。(略)



そして5月、また一つ“盟友”の未踏の作品に蜷川が挑みます。主人公の斎藤実盛を演じるのは、狂言師としての精力的な活動だけでなく、NHK時代劇『鞍馬天狗』などドラマや映画でも独特の存在感を魅せる野村萬斎。実盛の息子・五郎を演じるのは、『NINAGAWA十二夜』で歌舞伎の新境地を魅せ、また映画でも活躍が目覚ましい尾上菊之助。共演者も秋山菜津子を始め津嘉山正種ほか、シアターコクーンならではの豪華な出演者が実現しました。理想の出演者を得て蜷川幸雄が挑む渾身の新作にご期待下さい!(Bunkamura)

野村萬斎と尾上菊之助という新鮮な共演、蜷川幸雄の演出、話題を呼びそうですね。



私としては5月の團菊祭に菊之助不在はとても寂しいですが…



御園座4月演目と配役

陽春大歌舞伎



        4月1日~25日



昼の部



一、ひらがな盛衰記 源太勘当



               梶原源太景季    染五郎



               腰元千鳥             芝雀



              梶原平次景高       歌昇



              母延寿                    東蔵



二、鬼平犯科帳 大川の隠居



              長谷川平蔵           吉右衛門



              船頭友五郎           歌六



              小房の粂ハ            歌昇



               長谷川久栄           芝雀



               岸井左馬之助        左團次





夜の部



一、松浦の太鼓



                 松浦鎮信               吉右衛門



                 源吾妹お縫             芝雀



                 大高源吾                 染五郎



                  宝井其角                歌六



二、閻魔と政頼



                   鷹匠政頼                吉右衛門



                   赤鬼                         松江



                    青鬼                        種太郎



                     閻魔大王                左團次



三、与話情浮名横櫛



                      与三郎                   染五郎



                       お富                      芝雀



                      蝙蝠安                    歌昇



                      鳶頭金五郎            歌六



                      和泉屋多左衛門     東蔵





昨年好評だった「大川の隠居」が再演、吉右衛門作の舞踊劇「閻魔と政頼」も左團次 の閻魔大王で再演されます。「松浦の太鼓」は吉右衛門のおはこですが4月には適していませんね。染五郎の与三郎 は期待、女形は芝雀がいってに引き受けでちょっと大変ですね。



2008年1月22日火曜日

渡辺保の劇評 2008年1月浅草公会堂

今年の浅草は例年になく充実している。昼が「吃又」と「弁天小僧」、夜が「金閣寺」と「切られ与三」という狂言立てもスッキリしているが、それぞれいいところがあって舞台に大きな間違いや駄作がない。なかでも好成績なのは「金閣寺」である。 (2008年1月浅草公会堂)

亀治郎の雪姫が大変良いとのことです。雀右衛門さんに教わって、型以外、役の性根もきちっと捉えているのは流石です。去年一年舞台に全力投球できなかったので、どっぷり歌舞伎に打ち込めて幸せでしょうね。



2008年1月16日水曜日

揚巻の俎板帯

長年使っていたため地色が退色してしまったので、生地を染め直します。(きままに写楽)

福助さんの帯がとても綺麗だったので新調?かしらと思っていました。



写真で順追ってリメイクの段取りが説明されていて面白いです。



鯉ちゃんはいったんはずして、又無事付けられました。見事な帯ですね。



葵太夫さんの今月のお役 浅草公会堂の雪姫

 さて、2亀治郎丈の雪姫、万事4雀右衛門丈を学び、楽屋には4雀右衛門丈のお写真を飾り(祀り?)、自身に4雀右衛門丈の生き霊を神下ろしするが如き意気込みで臨んでおいでです。暮れの舞台稽古には4雀右衛門丈も指導にお出ましでした。雪姫が縛られた縄を操作する後見は4雀右衛門丈門下の京蔵丈が請われてお勤めで、細かい準備等も助けておいでです。(今月のお役)

葵太夫さんは今月歌舞伎座と浅草の掛け持ちです。



亀治郎さんは雪姫を雀右衛門さんに習ったそうですが、楽屋の様子などのお話を伺うと、いかにも亀ちゃんらしい凝りようです。熱演でしょうね。



福助 気ままに語る 2008年1月

さて、今月はいよいよ歳男のお正月公演。歌右衛門叔父に初めて指導を受けた『常盤御前』。吉右衛門兄さんのお相手で嬉しいかぎりです。それと、團十郎兄さんの助六で待望の『揚巻』。ドキドキであります。(福助 気ままに語る)

今月の大役2役、うれしいやらどきどきやら~福助さんの気持ちが分かるような気がします。



12月の声が心配でしたが、やはり風邪をひかれたようです。これから大寒、気をつけて下さいませ。



こども芸能体験ひろば 1月27日



こども芸能体験ひろば



プロの芸能実演家が東村山に集う特別な1日 “こども芸能体験ひろば”開催!



主催:東京都、こども芸能体験ひろば実行委員会(http://www.kiyomoto.org/page/080127.html)



清元協会のHPに紹介されていました。



申し込みが必要です。詳しくはチラシをご覧下さい。



梅玉のひとりごと2008年1月

夜の部では初役で「助六」の白酒売りをさせていただいております。目に映るのは梅幸おじさんのなさった姿です。可笑しみの中に、品があって、柔らかさがあって、最後には十郎の姿が垣間見られて、それはそれは結構な白酒売りでございました。そこに到達するにはまだまだ修行でございますが、夏雄さん(團十郎丈)との共演を楽しく勤めさせていただいております。(baigyoku.com ひとりごと)

昨年の京都の顔見世のことと、今月歌舞伎座のことなど書かれています。



「助六」の白酒売りは初役とは思えないほど結構でした。梅玉さんは梅幸さんのなさった立役が良いですね。



第24回こんぴら歌舞伎 配役詳細

座頭市川海老蔵と共演の人は片岡市蔵 、尾上松也 、市川男女蔵 、坂東亀寿、尾上右近 と若々しい面々。ベテランの市川右之助が参謀。



詳しい配役がアップされています。



 (第24回 四国こんぴら歌舞伎大芝居(演目と配役、見どころ))



今晩10時からNHK~プロフェッショナル坂東玉三郎特集

プロフェッショナル 仕事の流儀「妥協なき日々に、美は宿る~坂東玉三郎~」(NHK 番組表)



2008年1月14日月曜日

歌舞伎体操第2弾「歌舞伎なりきりわざくらべ」

歌舞伎体操第2弾「歌舞伎なりきりわざくらべ」



放映時間は毎週 月 火 水 の朝7時と午後5時の2回



NHK3チャンネルで放映されています。



CDのレコーディングも終わって5月に売り出されるようです。(杵屋勝四郎=村治崇光のブログに書かれています)



まだ見ていませんが楽しそうな曲のようです。



渡辺保の激評2008/1国立劇場

初演以来二百十九年ぶりという「小町村芝居正月」を見た。桜田治助の顔見世狂言である。桜田治助の作品は、並木五瓶や鶴屋南北と違って話の筋よりも役者本位に書かれていて、とかくドラマの緊密度は二の次になるから、今日の舞台へ復活するのがむずかしい。まして今は忘れられた約束事が多い顔見世狂言である。復活の困難さ、この上ない。(2008年1月国立劇場)

お正月の復活狂言3年目になりますが、今回はちょっとパターン化したように感じました。<今日の舞台へ復活するのがむずかしい>と渡辺氏が指摘なさっていますが、顔見世狂言以外の作品も多くあるようなので、作品選びを考えたほうが良いかも知れません。



渡辺保の激評2008/1歌舞伎座

最後に芝翫の満江が出て舞台が一度に締まる。いいおっかさんである。(2008年1月歌舞伎座)

私は昼夜通して芝翫の満江が一番良かったです。舞台がいっぺんに歌舞伎になる、この雰囲気は今や誰にもありません。これぞ歌舞伎という良い味で周囲をまとめてくれる力を持っています。貴重な存在です。



服部幸雄さん死去

服部幸雄さん75歳(はっとり・ゆきお=千葉大名誉教授・芸能文化史)12月28日、千葉県船橋市の病院で死去。(ニューストップ > 配信社別:毎日新聞 > 社会 > <訃報>服部幸雄さん75歳=千葉大名誉教授・芸能文化史 - Infoseek ニュース)

服部幸雄さんが暮れに亡くなられていました。研究者らしい数々の著書を残され、歌舞伎に興味ある人は一冊は必ず読まれていることと思います。



生前の穏やかなお顔を思い出し、もう少し生きていてほしかったと思います。



謹んでご冥福をお祈り申し上げます。