2008年3月24日月曜日

河村常雄の家元探訪 坂東三津五郎

舞踊会ではそのあと、『枕物狂』という、おじいちゃんが機嫌の悪い時に孫が来ると直るという曲をわざわざ作って、大和屋一家総出演で出たことはあります」(<河村常雄の家元探訪>坂東 三津五郎(1) : 伝統芸能 : 舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

温厚なおじいちゃんがこんな曲を作るほど可愛かったのですね。



この曾祖父の思いが現在の自分の支えになっているとか、彼の舞台を天国の大和屋は眉を細めて見て居られるでしょう。



澤村藤十郎 朗読公演「『平家物語』の夕べ」

「舞台に本格的に復帰し、新作だけでなく、三代目が当たり役にした演目に現代の感覚を注入して取り組みたい」  



朗読公演「『平家物語』の夕べ」は5月29日、東京・紀尾井ホールで。 (asahi.com:歌舞伎俳優の澤村藤十郎、復帰に向け朗読公演 - 歌舞伎 - 文化・芸能)

澤村藤十郎さんのうれしいニュースです。本当に長い年月お顔を見てなくて、どうしていらっしゃるか気になっていましたが、舞台復帰への第一歩として朗読公演を開催されるそうです。



この十年ずっと古いビデオを見て、あれこれ頭に浮かんだことをメモしておられたとか。



そもそも企画をしたり、コラボを考えたりするのがお得意でしたから、さぞいろんな構想が芽生えていることでしょう。舞台に立つ日が待ち遠しいですね。



一巴太夫さんのインタビュー

十三代目と十五代目の親子の伊左衛門で常磐津を語られたわけですが、共通点とか違いは。 「体型は似ていますね。お二人とも結構ですが、違いといえば十五代目さんが若いこと。そして自分の色を出している」 ――そう言えばコミカルですね。役者が変われど、一巴太夫さんの仕事は変わらないのですか。 「伊左衛門が変わっても私は同じように語りますが、夕霧が変わると、ちょっと変わりますね。夕霧の思いが違いますから」(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))

先月の「関の扉」と今月の「吉田屋」に常盤津一巴太夫さんが良い声を聞かせて下さっています。河村常雄さんのインタビューが大変興味深いのでご紹介いたします。夕霧が変わると語りがちょっと変わるというコメントが面白いと思います。



国立劇場公演記録鑑賞会のスケジュール

公演記録鑑賞会



開演時間=午後2時



場所=伝統芸能情報館3階 レクチャー室



入場無料(先着120名まで 午後1時より伝統芸能情報館3階レクチャー室前にて整理券配布)お問い合わせ先 国立劇場視聴室 TEL 03-3265-6479(直)(公演記録鑑賞会のご案内|日本芸術文化振興会)



妖怪変化シリーズということで、昭和50年に上演された菊五郎の「児雷也」が上映されるようです。



2008年3月16日日曜日

時蔵の八重垣姫

時蔵が歌右衛門から八重垣姫の教えを受けたのは、十六歳の勉強会の時だった。「ご自宅でのけいこのほか、初日にも付き合ってくれ、身体の使い方など随分と細かいところまで教えていただいた。それこそ、女形のイロハまで。一貫して言われたのが、『役になりきれ』でした」(<a href="http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/tradition/CK2008031502095653.html">東京新聞:<歌舞伎>恋に大胆な赤姫 至難な役心込め  4月大歌舞伎『十種香』八重垣姫 中村時蔵:伝統芸能(TOKYO Web)</a>)



歌右衛門直伝の八重垣姫、前回の国立での時蔵の八重垣姫がとても良かったので今回もきたいです。



2008年3月11日火曜日

住大夫三夜~第三夜

住大夫三夜~第三夜



出演   竹本住大夫(浄瑠璃)、野澤錦糸(三味線)、山川静夫(対談)



曲目   「伊賀越道中双六」沼津の段



お問合せ 紀尾井ホールチケットセンター ★ 03(3237)0061 全席指定 一般席8,000円 学生4,000円(紀尾井ホール//公演カレンダー・邦楽)



第三夜は「沼津」です。山川さんとの対談も楽しみです。



『お祭り佐七』の<地走り>について~梅之芝居日記

ちなみに『お祭り佐七』の<地走り>は、いつもですと子役が演じるところなのですが、今月は、芸者が演じているという設定にいたしまして、お軽、勘平、伴内の3役は、みな女形の名題俳優さんがお勤めになっております。女が踊っている設定なのですから、伴内サンも妙にナヨッとしているわけです。(梅之芝居日記)

江戸の町角でよく見られた光景なのでしょうね。このお芝居はストーリーより、江戸に生きた人たちの息吹が感じられる貴重な狂言です。劇中、佐七が「江戸育ち~」ときっぱり言うところがありますが、舞台から江戸の風が吹いてくるようで心地よいです。



梅之さんはこのお芝居が初舞台だったそうで、懐かしいでしょうね。



この他にも立兵庫の東西の違いも書いて居られ、勉強になります。



第8回伝統芸能サロン 能楽と歌舞伎の魅力

第8回伝統芸能サロン 能楽と歌舞伎の魅力  



今回の伝統芸能サロンでは、伝統芸能情報館にて開催中の「能楽と歌舞伎」展にちなんで開催いたします。「道成寺」「安宅・勧進帳」「俊寛」などの作品の映像を交えて能楽と歌舞伎の接点やそれぞれの特色などをお話しいただきます。



日時 平成20年4月26日(土)午後2時開演(4時頃終了予定)



会場 国立劇場伝統芸能情報館 3階レクチャー室



定員 先着100名 入場無料 ※開演1時間前から入場整理券をお配りいたします。



講師:山田 庄一氏(演出家) (第8回伝統芸能サロン 能楽と歌舞伎の魅力|日本芸術文化振興会)

能楽と歌舞伎は同じテーマでありながら表現の仕方は違います。大変興味深い講座だと思います。



2008年3月9日日曜日

渡辺保の劇評2008年3月歌舞伎座

戸板康二はかって序幕の返しの堀端が前の鎌倉河岸の地走りの「落人」のパロディになっていることを指摘した。この指摘が正しいとすれば、佐七は堀端ばかりでなく大詰まで勘平なのだ。勘平は恋にうつつを抜かして錯誤の殺人を犯して身を滅ぼす。菊五郎の佐七を見ていて、私はそのことを実感した。あの小糸の家の門口でのキザな色男ぶり。それからの殺しまで勘平そのままである。 (2008年3月歌舞伎座)

このお芝居は初めて見ましたが、清元の「道行旅路花婿」が入る?のはなんでだろうと思っていました。戸板康二さんのこの話しを知って、納得がいきました。



菊五郎はこの役が初役とは思えないほどイキイキとしていました。周囲の役者も適材適所で“江戸”を満喫できる舞台でした。



歌舞伎座5月「團菊祭五月大歌舞伎 」 演目と配役

歌舞伎座百二十年



團菊祭五月大歌舞伎(歌舞伎美人 | 團菊祭五月大歌舞伎の演目と配役)



演目と配役が決まりました。



海老蔵の知盛は注目です。團・菊は「極付幡髄長兵衛」と「青砥稿花紅彩画」で競演。





2008年3月6日木曜日

名古屋平成中村座 来年9月公演

東海テレビの浅野碩也社長は5日、開局50周年記念事業として来年9月に歌舞伎俳優中村勘三郎さんらによる「名古屋平成中村座」公演を1カ月間開き、約30回上演する計画を明らかにした。(asahi.com:名古屋でも「平成中村座」 来年9月、30回上演予定 - 歌舞伎 - 文化・芸能)

東海テレビ開局50周年記念事業として、来年9月に「名古屋平成中村座」公演が決定したようです。



中村屋のユニット公演も定着してきたように思います。



福助の気ままに語る~2008年3月

『今からでもパリに行く!』と云う方は、ぜひ!裏梅会までお尋ねくださいませ。 『でもパリまでは…』と云う方は、4月5日に浜離宮朝日ホールで凱旋公演を行います。当初は一回公演の予定でしたが、皆様のおかげで即日完売してしまい、追加公演(午後6時開演)が決定致しました。 ブログを読まれたらすぐにお申し込みを!ご来場をお待ちしております。 (福助 気ままに語る)

その一では2月のお役のこと、今月のことを書いて居られます。



そして、その二ではステキなコラボのお知らせです。追加公演のチケットはお早めに。



渡辺保の劇評 2008年3月国立劇場

父雀右衛門の当り芸を写して、いい葛の葉である。(2008年3月国立劇場)



本公演では初役とのことです。将来父雀右衛門と同様に当たり役になるでしょう。



2008年3月3日月曜日

藤十郎の道成寺

上方役者としてのこだわりもある。「問答」の所化には初めて上方役者ばかりをそろえ、「上方なまりでやってみようかと」。 また、「道行」の衣装も曲名通りの「京鹿子」を着て上方の娘らしくしたいという。後シテの鬼女は、赤頭に隈取(くまどり)をするが、「強いメークでない方がいい」。(東京新聞:荒事、和事が組む歴史的な公演に 3月大歌舞伎 市川團十郎と坂田藤十郎:伝統芸能(TOKYO Web))

いつもの「問答」とは大分違うようです。道成寺は和歌山県ですから上方なまりでもおかしくないのでしょうが、何度も見てお馴染みの狂言なだけに違和感を感じてしまうかも知れません。







『六世 中村歌右衛門展』 講師中村歌江

企画展『六世 中村歌右衛門展』開催に先立ち、演劇講座を開催いたします。 歌右衛門の至芸を間近で見てきた歌舞伎俳優中村歌江さんをお招きし、六世中村歌右衛門についてお話いただきます。 歌右衛門の芸、そして素顔に迫る心通うひととき―皆さまお誘いあわせの上、ぜひご来場下さい!



○講 師:中村歌江(歌舞伎俳優) ○聞き手:金子 健(演劇博物館助手)



○開催日:3月21日(金) ○時 間:13:00~14:30(開場は30分前)



○場 所:早稲田大学小野梓記念講堂 *入場無料、ご予約不要。お気軽にご来場下さい!*演劇講座に関するお問い合わせは…… 演劇博物館 TEL:03-5286-1829 HP:http://www.waseda.jp/enpaku/ (Windows Live Hotmail)

六世 中村歌右衛門展が毎年開催されて、その都度ゲストが歌右衛門の芸と人についてお話し下さいます。今回は中村歌江さんです。ずっと近くにいて生き字引のような方です。声帯模写もなさるでしょうか?



博多座6月の出演者



出演者だけのりました。



藤十郎・菊五郎・梅玉



左団次・団蔵・時蔵・東蔵・翫雀・松緑・菊之助他



http://www.hakataza.co.jp/lineup/index.html#



坂東三津五郎の今月のメッセージ 2008年3月

また日本航空の機内誌「スカイワード」に、4月から一年間「城めぐり旅日和」という連載をいたしますので、その取材旅行なども予定に入っております。花粉飛びかう季節なので、十分に気をつけて旅行に参りたいと思っております。(坂東三津五郎公式ホームページ)

日本航空をご利用の節は「スカイワード」をお忘れなく!