三響會 増上寺公演
9月11日(土)
「羽衣」に菊之助出演
(三響會)
「天保遊侠録」は昭和十三年、二世市川左団次の小吉で初演され、今回が五回目。小吉・麟太郎親子は子母沢寛の小説「父子鷹」で有名だが、真山作品は格調ある独自の視点で小吉の生き様を描いている。(東京新聞:<歌舞伎>8月納涼歌舞伎『天保遊侠録』の勝小吉を初演 中村橋之助 次男との共演で父子の愛情描く :伝統芸能(TOKYO Web))
子母沢寛の「父子鷹」で書かれている勝小吉のイメージが強いが、真山青果はどのように描くのか楽しみです。橋之助は江戸っ子気質を素でいける人、本当の親子で演じる訳ですから、うれしいでしょうね。
昨今人気の演目ですが、辰之助・孝夫・玉三郎等によって上演された昭和51年 8月のは見る価値がありそうです。時間があったら行きたいと思います。
8月14日(金)
昭和51年 8月『盟三五大切〔カミカケテサンゴタイセツ〕』
序幕佃沖新地鼻〔ツクダオキシンチハナ〕の場より五人切りの場
尾上辰之助(尾上松緑)・片岡孝夫(片岡仁左衛門)・坂東玉三郎・市川銀之助(市川團蔵)・尾上松鶴(尾上松助)・市川八百蔵・岡村清太郎・市川段四郎他(公演記録鑑賞会のご案内|日本芸術文化振興会)
「頂点を知る」男たちは、どんなきっかけで花開いたのか。俳優、ミュージシャン、作家、政治家など、それぞれの分野で輝く55人が、自分の「冴えなかった」時代を語る(書籍|日本経済新聞出版社)
成田屋のホームペーシにご案内がありました。55人の一人が團十郎さんですね。
永井荷風没後五十年永井荷風 音曲散歩
(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|邦楽公演「永井荷風 音曲散歩」)
宮薗節のお半、清元の権八小紫、永井荷風がどう関わっているのか分かりませんが、亀治郎の朗読があるようなので、小説に書かれているのでしょうか?興味深いです。
※本日〝あぜくら〟が届きました。その説明を読むと、「浄瑠璃も諸流の中で最もしめやかな薗八に超すものはない」薗八とは宮薗節のこと。と作中の人物に語らせています。
又清元は荷風自身三世梅吉に習っていて、権八小紫を大変好んでいたそうです。
以上、選ばれた経緯が分かります。台本構成は竹田真砂子さんです。
7月歌舞伎鑑賞教室の受賞者
優秀賞 中 村 亀 鶴(「矢の根」の曽我十郎祐成の演技と「歌舞伎のみかた」の解説に対して)(7月歌舞伎鑑賞教室 国立劇場賞のお知らせ|日本芸術文化振興会)
ご受賞おめでとうございます。
受付時間:平成21年7月25日(土)午前10時~平成21年7月31日(金)午後6時迄(昼夜一日通し券の抽選先行予約)
昼夜ご観劇を予定されていらっしゃる方は、ご利用されるとお得です。受付は31日までと迫っています。
【名作探訪】「夏祭浪花鑑」 高津宮(大阪)(【名作探訪】「夏祭浪花鑑」 高津宮(大阪) : 伝統芸能 : 伝統芸・舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
このお芝居は何といっても長町裏の殺しの場が印象的です。あのだんじり囃子で練り歩くのは今も変わらないようです。文楽の勘十郎さんの興味深いお話、簡単な地図も載っています。今や電気街になっていて当時の面影はないそうですが、この場所を訪れてみたいですね。
今月30日発売の35号に第1話が掲載される。歌舞伎を題材にした漫画はこれまでにもいくつかあるが、同じ原作を題材に同時期に歌舞伎と漫画で展開されるのは初めて。
歌舞伎と漫画のコラボに海老蔵は「海外も認めている日本の漫画と歌舞伎が融合できれば面白いものになるという思いを持っていました。その思いがどのような漫画となるのか、歌舞伎版との違いなど非常に楽しみにしています」。歌舞伎版と漫画版では五右衛門の描き方なども大きく違う。原作の樹林氏は「舞台を見た後で漫画を読んでいただくと、違いに驚かれるかもしれませんが、どちらもきっと面白いものになりますよ」と自信をみせている。 (asahi.com(朝日新聞社):海老さま五右衛門が漫画に、舞台と同時期 - 日刊スポーツ芸能ニュース - 映画・音楽・芸能)
大概は、本で話題になったのを舞台化するというケースが多いと思いますが、同時に展開するのはめずらしいことでしょう。歌舞伎版と漫画版では五右衛門の描き方が違うそうです。しかし、マンガの五右衛門も海老蔵モデルに描かれるそうなので、イメージは同じになりそう!
この夏、ザルツブルグ博物館で日本展が開催され、それに父が舞台で着た「揚巻」の裲襠(うちかけ)が展示されるので、オープニングに招待され、月中からオーストリアに行くこととなりました。(baigyoku.com ひとりごと)
先月の舞台のお話が載っております。あとザルツブルグ博物館で日本展が開催されるそうです。他にはどんな物が展示されるのでしょうか。
もちろんまだ幼さの残る花なら莟だが、しかしいまそのときにしかない美しさという意味でなら、梅枝のこの踊りは極上品である。その清楚さ。文字通りの意味でのORTHODOXYの持つ端正の美。それを守り通す意志の勁さ。幕切れの余韻の美しさに至っては、いま既に、どこの誰と比べてもヒケを取るまい。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)
上村氏も梅枝の「藤娘」を絶賛!
今日は高校生で超満員。誰一人ここで手を叩く者がいない。それでいい。自分にお辞儀をしてくれてると思う半可通の観客なんか相手にもせずに、この高校生の一生懸命に見ている素朴純真を梅枝に一生忘れてほしくないと思った。 (2009年7月国立劇場)
〝時分の花〟梅枝の「藤娘」が初々しく綺麗だとか、鑑賞教室は行っておりませんので、コメントできませんが、見たかったです。
私が初めて見た舞台は梅幸の「保名」です。小学校5年生の頃だったと思います。今でもあの舞台の春の風景、貴公子梅幸の保名の憂いを含んだ美しい顔、鮮明に覚えています。今月国立に行った高校生は、藤の花が舞台一杯に垂れ下がった大道具に、とびきり美しい梅枝の藤の精に心を奪われ、夢のような世界をいつまでも忘れないでしょう。
「夏祭」は海老蔵東京初役の団七九郎兵衛。 私は四国金比羅でその初役を見た。いかにも町の魚屋が、いきがっての男伊達という感じがあって、例によって目のよく効く具合もふくめて迫力にある出来栄えだった。 しかし今度は歌舞伎座の大舞台のせいか、いささか小粒に見える。金丸座と違ってこれだけ広い舞台になるとナマの印象よりも芸のスケールが問題になるからだろう。 (2009年7月歌舞伎座)
私も金丸座の海老蔵の団七を見て素晴らしいと思った一人ですが、今回の「夏祭」は印象が変わるだろうと予想していました。やはり大舞台となるとかってが違ってきます。関西訛りの不得手な役者さんばかりで、この芝居の味を出すのは難しいのでしょう。
一昨年の7月の公演は鏡花作品のみという画期的な企画でした。出演の俳優全員が玉三郎を中心に鏡花の世界を作り上げたのです。中でも「天守物語」は完成度が高く、この後上演されてもこれを超すことはないだろうと思っていました。こんなに早く「天守物語」を再見するとは思っていなかったのですが、やはり前回の方が勝っていました。海老蔵の成長、我当の好演は良かったものの、全体的には、前回より鏡花の純粋な香りはなかったように感じました。
「五重塔」は期待していた割には感動が少なかったです。原作の骨太い、男と男の心の結び付きがうまく表現されていない、これは脚本の責任でしょう。宇野信夫は周囲の状況表現を丁寧に描いた分、主役二人の人間描写が弱くなったのでしょうか。渡辺氏の説明によれば、里見氏のが良いとか、そちらので勘太郎に再演を願いたいです。
子供が歌舞伎を体験するという企画はかなり定着したように思います。
踊りを実演、体験ということですが、三味線音楽にのって、身体を動かすことの面白さを味わえるのではないかと思います。
参加無料、往復はがぎで応募のようです。楽しそうな企画ですので、是非トライして下さい。
国立劇場9月舞踊公演「東都八景四季賑」〈特別イベント〉親子でふれあう日本舞踊|日本芸術文化振興会
2人は鏡花の耽美性を最大限に生かし、公子と美女、富姫と図書之助の純粋な愛で異界と人間界を融合させるエネルギーを放ち、鏡花の耽美的世界を現出させている。(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
泉鏡花の作品を玉三郎はすっかり歌舞伎にしてしまった。海老蔵という好相手を得て二人が作るステキな世界を描き、観客を魅惑の空間へと誘うのです。鏡花の耽美的世界にどっぷりと浸かってみましょう。
市川染五郎インタビュー(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
1回目は6月の金太郎君の初舞台のお話。2回目は昨年の「人間豹」の続編のお話。
時代を担う役者としてこれからも意欲的に活躍していかれることでしょう。
秀山祭とは銘打っていませんが、吉右衛門と幸四郎中心ですね。
演目は少々不満ですね。2月に吉右衛門が演ったばかりの「勧進帳」(又かの関?)去年吉右衛門が演じた「河内山」、いずれも兄が演じることになっています。もっと他の演目を観たいです。
染五郎と斎藤孝教授がトークショー
歌舞伎俳優の市川染五郎と明治大学文学部の斎藤孝教授によるトークショー「傾く技術―三代の継承と日本的コミュニケーション」(主催=明治大学リバティアカデミー、協力=読売新聞東京本社)
11日午後2時から3時半まで、東京・御茶ノ水の同大リバティホールで開かれる。
参加無料
(染五郎と斎藤孝教授がトークショー…11日、御茶ノ水 : 伝統芸能 : 伝統芸・舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
「どれも、誇張と飛躍の世界。現代に生きる役者が現代のマンガ原作者と一緒に作品をつくれることがうれしい。五右衛門のように、この芝居で皆さんの心を奪いたい」 (asahi.com(朝日新聞社):新しい五右衛門、見せます 主演の市川海老蔵 - 歌舞伎 - 舞台)
8月の演舞場はどんな芝居なのか分かりませんが、海老蔵の意欲と斬新さに期待しましょう。八犬伝や児雷也など実にマンガ的な要素たっぷりですから、的は外れていないと思います。