平成21年度 文化功労者及び文化勲章受章者について(平成21年度 文化功労者及び文化勲章受章者について:文部科学省)
歌舞伎では坂田藤十郎、文楽の吉田箕助、能の片山九郎右衛門等が受賞されました。おめでとうございます。
平成21年度 文化功労者及び文化勲章受章者について(平成21年度 文化功労者及び文化勲章受章者について:文部科学省)
歌舞伎では坂田藤十郎、文楽の吉田箕助、能の片山九郎右衛門等が受賞されました。おめでとうございます。
10月歌舞伎公演「京乱噂鉤爪」の受賞者
優秀賞 中村 翫雀(松吉実ハ鶴丸実次の演技に対して)
優秀賞 市川 高麗蔵(女隠密綾乃の演技に対して)
特別賞 中村 梅丸(花がたみの演技に対して)
特別賞 松本 錦成(きはものや丁稚長吉の演技に対して)(10月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ|日本芸術文化振興会)
何と言っても梅丸君の京人形が良かった。この間まで小さかった梅丸君がこんな役を演るようになり、しかも魅力一杯!今後が楽しみです。
新派展~館蔵品でたどる新派百二十年の歴史(早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館)
花柳章太郎の衣装が見られる良い機会です。演劇講座が下記の通り開催されます。
関連演劇講座 |
「新派の芸と作品」 |
今回は、「いつかは上演してみたい」と考えていた海老蔵の申し入れを猿之助が快諾。2006(平成18)年11月「義経千本桜-川連法眼館(四の切)」以来の直接指導となる。「伊達の十役」は、1815(文化12)年に7代目市川団十郎が初演したゆかりの狂言だけに、海老蔵渾身の舞台になりそうだ。(中日スポーツ:海老蔵「伊達の十役」挑戦 猿之助の代表作11年ぶり復活上演:芸能・社会(CHUNICHI Web))
こんな記事を見つけました。海老蔵が積極的にアタックしたようですね。早替り、宙乗りと盛り沢山で海老蔵にうってつけ!昼の部の「鏡獅子」も大役、体力的には心配ないですが、怪我には十分気をつけて頂きたいです。
初春花形歌舞伎(歌舞伎美人(かぶきびと) | 新橋演舞場)
今年に引き続き、海老蔵と澤瀉屋一門による公演です。右近の「黒塚」は大抜擢!猿之助のが脳裏に焼き付いていますので、私としては見たくもあり、見たくないという思いもあり複雑です。「伊達の十役」を海老蔵が務めます。猿之助が大事にしてきた家の芸を成田屋宗家の跡継ぎにバトンタッチ。この人なら築きあげた芸を受け継ぎ、後世に伝えてくれるだろうとの思いなのでしょう。
坂田藤十郎の『河庄』、当代菊吉の『千本桜』と並ぶと今さら劇評でもあるまいという感じにもなるが、吉右衛門の知盛が岩組みの上に立った時の歌舞伎座の大舞台にピタリとはまる量感とか、『吉野山』で紫の衣裳の菊五郎の忠信がせり上がってきたときの何ともいえない寸法のよさ、などといったものは、いま彼等がそれぞれに、役者としての完熟の時節にいることを改めて思わないわけには行かない。やはり、彼等の「いま」を見ておくべきなのである。(演劇評論家 上村以和於オフィシャルサイト)
私も今月の歌舞伎座、国立と見終わって同じような印象を持ちました。吉右衛門の知盛の大きな演技、心に染みいるセリフのうまさ、加えて富十郎の義経、段四郎の弁慶、初役の玉三郎の典侍の局と申し分のない配役で見応えある舞台でした。とかく吉右衛門の知盛ばかりが話題になっていますが、菊五郎の忠信も優劣付けがたい良い出来でした。『吉野山』ではもう演技しなくてもぴったりと踊れるほど、身体にたたきこまれていますし、「芸」にこれほど色気を感じる人もいません。菊之助の静は花道七三で踊っている時に、梅幸に良く似た風情でびっくりしました。「四の切」では本物の忠信の立派なこと申し分なし、狐になってからも柔らかい暖かい身のこなしで親への情愛が際だっていました。
彼等の「いま」を見ておくべきなのである
正に、今の舞台をじっくり観ておこう、という思いです。
「歌舞伎は新しいものを何でものみ込む。懐が深い。だから何をやっても歌舞伎になる」。そして「僕がこれからやることが、澤瀉屋(おもだかや)の伝統になっていく」とも。猿之助譲りの進取の気性に満ちあふれる。(東京新聞:<歌舞伎>11月の東京・新橋演舞場:伝統芸能(TOKYO Web))
若手五人が競い合う11月の演舞場は見逃せません。唯一上方の愛之助と亀治郎のコメントがのっています。
関西の役者で黙阿弥ができる仁左衛門の芸風を受け継ぐ愛之助です。お坊吉三をすっきりと演じてくれるでしょう。
猿之助からテープを渡され澤瀉屋型の「紅葉狩」を初役で踊る亀治郎。迫力ある舞台が期待できます。
第44回目黒区文化祭参加 目黒区邦楽大会
◆ 11月1日(日)11時開演 無料
◆めぐろパーシモン
◆日吉会、冨島順子、杵屋六美、金子博栄、稀音家康、加藤貞勢、大和久満、芳村伊十七、清 元延秀佳、山川園松、山川響山、目黒区邦楽連盟会員各社中で19番を演奏する。ほかに目黒区立第八中学校二・三年生が「箏のためのソナチネ」ほかで出演する。
稀音家康さんのお三味線を聴きにいかれるようお奨め致します。他にも多数第一線でご活躍の方が出演なさいます。無料ということですので、お近くの方は是非邦楽を聞く良い機会ですのでお出かけになって下さい。
めぐろパーシモンへは
東急東横線【都立大学駅】より徒歩7分
(ホール・施設を知る:ホール・施設へのアクセスについて ―めぐろパーシモンホール/中目黒GTプラザホール)
2009年11月18日(金) 18:30~20:30(開場18:10)
慶應丸の内シティキャンパス定例講演会『夕学五十講』
坂東 三津五郎 「歌舞伎の伝統を継ぐ者として」
会場: 丸ビル7階 丸ビルホール(JR東京駅丸の内南口から徒歩約1分)
詳細: 『夕学五十講』(今月のスケジュール)
三津五郎さんのHPにご案内がありました。
大変興味深い内容で聞きたいと思いますが、単発で受講できるのか?『夕学五十講』の詳細をご覧下さい。
人間国宝、常磐津一巴太夫が初の自伝(人間国宝、常磐津一巴太夫が初の自伝 : 伝統芸能 : 伝統芸・舞台 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
会社務めを辞めてこの道に入ったとか、びっくりです。東京に出られて、初めはご苦労もあったと思いますが、天性の美声に温厚なお人柄で大人気になり、今では東京でご活躍の月が多くなったようです。清元の志寿太夫さんのように長生きして、素晴らしい常磐津節を聞かせて頂きたいですね。
今回初日に思いがけない経験をいたしました。2吉右衛門丈の知盛が突然かわいそうになってきて床の上で涙が流れてきたのです。自分でも驚きました。(今月のお役)
今月は大変重いお役を務めておられて、ご苦労話など詳しく書かれています。「御」の字の読み方もいろいろで、難しいものですね。吉右衛門の知盛がどんなに素晴らしいか、この文章からも分かります。
「黙阿弥は隅田川の清流、南北は谷底の仄(ほの)暗い水。お嬢も三五郎も、見た後の感じが、かなり違うと思う」 (asahi.com(朝日新聞社):菊之助、未知の立役に挑む 南北・黙阿弥の世話物に出演 - 歌舞伎 - 舞台)
黙阿弥と南北を一日で演じ分けるのは大変なことです。菊之助のカラーで三五郎は挑戦でしょうね。若手ばかりの配役で新鮮な舞台を期待したいです。
明治十八年築の蔵を利用した博物館でういろうにまつわる展示品を見学し、外郎家二十四代藤右衛門ご夫妻に上演のご挨拶をしました。 (市川團十郎、小田原を訪問|日本芸術文化振興会)
小田原に行く機会があったら是非訪れたいですね。
歌舞伎音楽 夢一夜 長唄できく義経伝説
開催日 2009年11月12日 (木) 時間18:00開場 18:30開演
場所 小ホール
料金 アテナ会員 ¥3,600<7/20(月)発売> 一般 ¥4,000 学生 ¥2,000(要学生証)<7/25(土)発売> [全席指定] ※未就学児入場不可
チケット取り扱い チケットぴあ
◆長唄 賤の苧環(しずのおだまき)
唄 今藤尚之 三味線 芳村伊十七鳴物 藤舎呂船(小鼓)/藤舎名生(笛)/米川敏子(箏)
◆お話と対談 池田弘一(神田外語大学名誉教授)
◆長唄 勧進帳―問答入り―
唄 東音宮田哲男 三味線 今藤政太郎 鳴物 堅田喜三久(小鼓)、藤舎名生(笛)
歌舞伎音楽 夢一夜 多摩市立複合文化施設[パルテノン多摩])
ともに初役とはいえ玉三郎の典侍局、ベテラン富十郎の義経、それに段四郎の弁慶とはまり役揃いに囲まれて知盛だけではなくドラマ全体に奥行きが出て、そのなかで知盛のドラマもまた鮮明になった。 (2009年10月歌舞伎座)
吉右衛門の知盛は勿論、玉三郎の典侍局、富十郎の義経、段四郎の弁慶といずれも良い出来で、素晴らしい舞台のようです。来週の観劇が楽しみです。
「毛抜」 粂寺弾正
昭和61年の南米公演が初演で、日本では初めてとなります。南米公演の時、亡き松緑のおじさんがていねいに教えてくださり、おじさん自身が書き込みをして下さった台本が残っており、私の宝物となっております。
「蜘蛛の拍子舞」 坂田金時
子供の時に怪童丸をやり、その母「山姥」も勤め、今度は成人した金時。役の変遷と共に、役者人生の変遷を重ね合わせることができるのも、歌舞伎ならではの愉しみかと、我が事ながら思ってしまいます。もしかするといつの日か、私自身が「蜘蛛の拍子舞」の妻菊を演じる日が来るかもしれませんね。(今月のスケジュール)
「毛抜」は尊敬する大先輩の書き込みの台本を手に、丁寧に演じてくれると思います。
「蜘蛛の拍子舞」は近い将来実現しそうですね。
挑む~若き歌舞伎役者の舞~
11月27日(金)14:30~18:00
料金 6300円
前進座劇場
演目は「松の羽衣」と「太刀盗人」
松也は”天女”と”すっぱの九郎兵衛”
他に尾上音一郎・市川左字郎・澤村國矢出演
松也さんがブログで以下のように意気込みを語っています。共演は歌舞伎会稚魚の会の花形役者さんです。同世代が集まり火花を散らし芸を磨いて~頼もしいですね。皆さんも彼等の公演を応援して下さい。
「情熱も実力も華もある若手役者が、その力を存分に発揮出来る場所を作りたい」との思いで開催を決意しました。今回は僕が中心でありますが、今後はそうとはこだわらず、随時集まれる同志達が集まって、公演回数を重ねていきたいとの夢を持っております。