2010年2月21日日曜日

峠の万歳

第53回 日本舞踊協会公演 21日第2部を見てきました。お目当ては清元「峠の万歳」太夫が花柳寿輔、才蔵が坂東三津五郎です。お正月だけ江戸に出てきて二人で三河万歳を踊り、梅が咲く頃故郷へ帰るのですが、帰る途中の峠で別れを惜しみ西東に分かれて行くという筋です。常磐津の「乗合船恵方万歳」は隅田川の乗り合い船のお客さんに実際に披露する場面で華やかで春の賑わいを感じますが、清元の「峠の万歳」は哀愁漂うしんみりとした感じです。寿輔は舞踊家といっても表現力がありますし、良いコンビです。別れる前にお酒を飲んで踊ろうじゃないかと、鼓を打ち踊るところなど三津五郎は本当に楽しそうに見えます。しかしふっと寂しさがこみ上げて涙するという微妙な感情の変化をよく表現していました。最後は太夫が舞台上手奥に、才蔵は花道へと行くのですが、拍手をせずに余韻を感じていました。

2010年2月16日火曜日

初春歌舞伎公演 国立劇場賞受賞者

初春歌舞伎公演「旭輝黄金鯱」の受賞者

○優秀賞  
尾上 菊之助
(小田家家臣鳴海春吉の演技に対して)

○奨励賞  
中村 梅枝
(足利国姫の演技に対して)

○特別賞
尾上 右近
(戎太夫娘おみつの演技に対して)

○特別賞
市川 男寅
(下女おふくの演技に対して)(初春歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ|日本芸術文化振興会)

若手の活躍が評価されたのだと思います。

芸能花舞台 2月18日(木)

芸能花舞台 - 舞踊・清元“道行旅路の花聟” -(NHK 番組表)
昨年歌舞伎座での「仮名手本忠臣蔵」通し公演よりお軽勘平の道行が放映されます。

第19回 花道会歌舞伎セミナーのご案内

花道会より訂正とお詫びのDMがきましたので、下記のように訂正させて頂きます。
第一部 紀尾井町の芸  解説 葛西聖司  
                    織田紘二
第二部 受け継ぐ芸    尾上松緑 聞き手 葛西聖司
                            織田紘二 

日時 2010年3月20日() 18時30分~
        3月20日(土)14時開場 14時30分開始

※20日なら土曜日ですが、はがきに印刷されている通り表示します。ミスプリと思いますが未確認です。



場所 TKP銀座ビジネスセンター8階(中央区銀座6-17-2ビルネット館2号館)



申し込み 電話・FAX 03-3546-3144

二代目松緑、辰之助の芸を知らない方にも、又舞台を見た方にも貴重なお話が聞けると思います。当代松緑の素顔に触れるのも魅力です。