2010年9月9日木曜日

講演「東京人 二世市川左團次」 早稲田大学演劇博物館

日時 2010年10月26日(火) 14:45~16:15 (14:15開場)

会場 早稲田キャンパス小野梓記念館(27号館)地下2階小野記念講堂
タイトル 『二世 市川左團次展-生誕130年・没後70年によせて-』関連演劇講座
「東京人 二世市川左團次」

講師 :近藤富枝(作家)(早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館 | イベント案内)
新歌舞伎の発展に欠くことのできない名優です。近藤富枝さんの講演はどんなお話なのか楽しみです。

御園座顔見世のまねき上げ

「吉例顔見世(かおみせ) 千秋万歳 大々かのう」――東海地方の晩夏を彩る風物詩「まねき上げ」が26日午前、歌舞伎界の看板俳優で人間国宝の坂田藤十郎さんと尾上菊五郎さんも駆けつけ、名古屋市中区栄の御園座で華やかに行われた。 (asahi.com(朝日新聞社):看板役者、看板掲げ大入り祈願 御園座で「まねき上げ」 - 歌舞伎 - 舞台)
顔見世といえば東京が11月、京都が12月と寒い季節ですが、名古屋はまねき上げが猛暑の最中!という訳です。二人の人間国宝による手締めで大いに賑わったようです。写真有り。

国立劇場10月歌舞伎公演記者懇談会

8月27日、国立劇場10月歌舞伎公演『天保遊俠録』『将軍江戸を去る』の記者懇談会が行われました。出演の中村吉右衛門、中村東蔵、中村歌六、中村芝雀、中村歌昇、市川染五郎と演出の織田紘二が出席し、公演に向けての抱負を次のように語りました。 (10月歌舞伎公演『天保遊俠録』『将軍江戸を去る』記者懇談会|日本芸術文化振興会)
播磨屋一家を中心の真山青果幕末物二題が10月の国立劇場で上演されます。皆さんの抱負が写真入りで紹介されています。

渡辺保の劇評 2010年9月 新橋演舞場昼の部

この「沼津」の圧巻は小揚げの幕開き。上手の床几に歌江のはらみ女と桂三の夫、下手の床几に巡礼の寿鴻と芝喜松の女房、茶店の女房に吉之丞と、これだけの顔揃いの舞台は年代記ものである。(2010年9月新橋演舞場昼の部)
後半に観劇予定なので、この幕開きはしっかりと見たいと思います。

渡辺保の劇評 2010年9月新橋演舞場夜の部

体がきいた頃はスピードはあっても一つ一つはサラリとしていたが、体がきかぬ今日になってかえって一つ一つの振りが丁寧に生きているから恐ろしい。定九郎が仲蔵以前の定九郎になっていること、ことに「娘化粧すりゃ狐がのぞく」の狐の無気味な無表情の一瞬は大いに感心した。(2010年9月新橋演舞場夜の部)
歌舞伎座11月の顔見世で富十郎の「うかれ坊主」を見た時、松緑を超えたという感動を覚えました。今回はおそらく5年以上経っているのでどうかな?と思っていましたが、この踊りの魅力を存分に見せてくれました。浚わずに踊れるものでも、一つ一つ丁寧に粒立って見せるところが富十郎の真髄です。素晴らしいです。
芝翫の「鐘ヶ岬」は、私は渡辺氏とは違う印象を持ちました。もう機敏に衣装をつけて動くのが難しい年令で、地唄のスピートがちょうど良いのです。道成寺の下地がしっかりしているので振りもスムーズです。段切れの一瞬にみせる型のカッコイイこと、流石だと思いました。武原はんの地唄舞とは全く異質な歌舞伎役者の踊りです。
「引窓」は大好きな狂言で、特に9月にうってつけの演し物です。染五郎、松緑が意外と良くて、今後セリフが上手くなればもっと良くなると思います。終演が9時でそんなに遅くないのに3階席もかなり帰った人が目立ちました。