2010年12月31日金曜日

3日NHKテレビBS2初春歌舞伎公演「四天王御江戸鏑」0:10~生中継

平成23年 初春歌舞伎公演「四天王御江戸鏑(してんのうおえどのかぶらや)」(NHK 番組表)
国立劇場の初日の生中継です。今年も菊五郎劇団の皆さんが楽しい舞台を見せてくれるでしょう。

2日NHKテレビこいつぁ春から~午後7:00~

こいつぁ春から~初芝居生中継(NHK 番組表)
毎年恒例の各座の初芝居の中継です。お正月気分になりますね。

2日NHKテレビ新春桧舞台2:00~

新春桧舞台「達陀(だったん)」ほか(NHK 番組表)
日生劇場12月公演より松緑・時蔵他の「達陀」があります。お見逃しないように。

NHKテレビ元旦新春檜舞台 2:00~

人間国宝や芸術院会員を中心とした邦楽界の第一人者の演奏、人気実力を兼ね備えた歌舞伎俳優の舞踊など、新年にふさわしい古典芸能の演目で初春を寿(ことほ)ぐ。▽舞踊「寿梅鉢萬歳」坂田藤十郎▽箏曲(生田流)「松の寿」米川文子、富山清琴▽義太夫「新版歌祭文」~野崎村の段~竹本住大夫▽長唄「松の翁」東音宮田哲男、杵屋五三郎▽舞踊「玉兎」花柳寿南海【司会】池上季実子、古谷敏郎アナウンサー(NHK 番組表)
花柳寿南海の「玉兎」は干支に因んだ舞踊ですね。最後までご覧頂きたいです。

本日NHKテレビ2:00~伊賀越道中双六

京都南座顔見世大歌舞伎「歌舞伎“伊賀越道中双六 沼津”」(NHK 番組表)
松島屋三兄弟の座談もあるようです。

2010年12月30日木曜日

菊之助の今月のことば 2010年12月

今回、通しで上演することで、『合邦庵室』に至るまでの玉手御前の行動や心の内をお見せすることができ、いかに恋が人を狂わせるかがよくご理解いただけるのではないでしょうか。
演じておりましても、場面、場面で腑に落ちることが多く、やはり時には通しでの上演も役者にとっても勉強する機会なのだと、ありがたい気持でいっぱいになります。(「菊五郎・菊之助 役者のことば」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)
観客の方も、たまに通しで見ると理解が深まります。菊之助の全力投球の演技、毎日毎日の研鑽の積み重ねが大きく花開くことに繋がるのだと思います。日生劇場の花道が短くなくて良かったです。玉手御前の花道の出が妖しいまでに美しく見ものだからです。

菊五郎の役者のことば 2010年12月

合邦道心は、私が俊徳丸や浅香姫を演じていた時の、八世三津五郎のおじさんや、十七世羽左衛門のおじさんの素晴らしい印象が強く残っております。(「菊五郎・菊之助 役者のことば」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)
初めてのおじいさん役でしたが、正にお辻の父親役ですから違和感はありませんでした。菊五郎は俊徳丸や浅香姫を演じ、玉手を演じ、そして合邦を手がける訳ですから、このお芝居の全てを分かって演じられるのでしょうね。私も八世三津五郎、十七世羽左衛門の合邦が目に残っています。

菊五郎お正月の復活狂言への意気込み

「顔見世狂言は役者の力で見せていたもの。あまり筋のつながりはない」とも。新たな趣向も取り入れ、AKB48の人気曲で長唄、三味線を披露する予定。菊五郎もCDを集めて猛勉強中。「お気に入りは、ゆうちゃん(大島優子)」という熱の入れようだ。(東京新聞:<歌舞伎>菊五郎196年ぶり「四天王御江戸鏑」 土蜘蛛の精に菊之助、AKB48の曲も:伝統芸能(TOKYO Web))
毎回趣向を凝らし楽しませてくれるが、今回はAKB48の人気曲が飛び出す!私も今から研究しないと一緒に笑えない!

三月歌舞伎公演 2011年3月国立劇場

通し狂言 絵本合法衢(えほんがっぽうがつじ(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|)
出演者は仁左衛門の名しか分かりませんが、どんなお芝居か楽しみです。

12月歌舞伎公演 国立劇場賞

12月歌舞伎公演「仮名手本忠臣蔵」の千穐楽26日、表彰式が行われました。
受賞者は以下のとおりです。

○優秀賞
松本 錦吾
(斧九太夫の演技に対して)

○奨励賞
中村 亀鶴
(鷺坂伴内の演技に対して)(12月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ|日本芸術文化振興会)

坂東玉三郎特別舞踊公演 2011年4月 京都南座

坂東玉三郎特別舞踊公演
中村獅童出演(歌舞伎美人(かぶきびと) | 京都四條南座)
玉三郎・獅童コンビが続きますね。

第二十七回四国こんぴら歌舞伎大芝居 2011年4月 金丸座

第二十七回四国こんぴら歌舞伎大芝居(歌舞伎美人(かぶきびと) | その他の松竹主催公演)
今年は高麗屋親子と梅玉、芝雀です。

三月花形歌舞伎 2011年3月京都南座 演目と配役

三月花形歌舞伎
猿之助四十八撰の内ひとりたびごじゅうさんつぎ獨道中五十三驛
市川右近十五役早替勤め申し候(歌舞伎美人(かぶきびと) | 京都四條南座)

二月大歌舞伎 2011年2月 御園座 演目と配役

御園座
二月大歌舞伎(歌舞伎美人(かぶきびと) | 御園座 二月大歌舞伎の演目と配役)
海老蔵休演で急遽変更になった座組がこの豪華さとは〝おそれいりや〟です。

坂東玉三郎 特別公演 2011年1月 ル テアトル銀座 演目と配役

ル テアトル銀座
坂東玉三郎 特別公演
中村獅童 出演(歌舞伎美人(かぶきびと) | ル テアトル銀座 坂東玉三郎特別公演の演目と配役)

2010年12月9日木曜日

渡辺保の劇評 2010年12月国立劇場

異本「忠臣蔵」(2010年12月国立劇場)
この企画は頂けません。「仮名手本忠臣蔵」というタイトルから変えるべきです。一番重要な大序、この物語の主人公とも言える勘平の五・六段目抜きの「仮名手本忠臣蔵」なんて考えられません。新しい解釈というより、抜いた部分の穴埋めだと思われます。個人的には歌舞伎の代表作であるこの狂言をもっと大事な宝物を扱うように大切に扱って欲しいと思います。

2010年12月6日月曜日

渡辺保の劇評 2010年12月日生劇場

舞台正面上に白木の破風を釣り、上下の脇舞台をやはり白木で囲った工夫で、いかにも歌舞伎らしい雰囲気が漂った。(2010年12月日生劇場)
この劇場で丸本物は合うかしらと心配していましたが、どうやらステキに工夫され良い雰囲気のようです。さて菊之助の玉手御前が上出来、勉強して自分の解釈で演じているということが何より素晴らしいです。これから観劇ですが楽しみです。
「達陀」は初演の時から見ていますが、群舞のところはだんだん早くなっていてヒートアップしています。お水取りは三月ですが、もう春の気分になりそうです。

NHKスタジオパークからこんにちは 12月10日坂東三津五郎出演

スタジオパークからこんにちは 坂東三津五郎(NHK 番組表)
襲名して10年が経ったそうです。今が旬の大和屋の楽しいお話が聞けそうです。

徹子の部屋 菊之助出演は7日(火)

12月7日(火) 出演
尾上 菊之助(おのえ きくのすけ)(徹子の部屋)
最初、6日出演となっていましたが、7日に変更になりました。お間違えのないように。

日生劇場「幕見席」導入

幕見席(二等席のみ対象)の切符は、すべて当日券として日生劇場松竹受付で販売致します。<現金でのお支払いとなります>(歌舞伎美人(かぶきびと) | 【日生歌舞伎「幕見席」購入方法】)
これはうれしい情報ですね。詳細をお読みになり是非ご利用下さい。

2010年12月2日木曜日

犬丸治の随談「海老蔵事件 考」

海老蔵は完治しても、しばらくはセリフが一言の四天王か、「申し上げます」の侍辺りで雑巾がけさせるのが筋だろう。あるいは、定後見(じょうごうけん)を復活して、幕溜りで黒衣姿で舞台を凝視させておけ。芸とはそれだけ厳しいものだ。 (2010年「随想・漫筆・余滴」    犬丸治)
毎日ワイドショーを騒がしている海老蔵事件。犬丸氏の見解です。
私は最初は何たること!良い加減に大人になれ!と呆れていました。しかし、今は海老蔵が可哀想でなりません。父團十郎は人間修行がたりない、と言っています。確かにそうです。礼儀、格式を重んじる伝統芸能の社会であまりにも自由すぎます。又舞台のほうでは、梨園の息子でも、いきなり主役はやりません。上記のように四天王とか、ご注進で一言とか、親先輩の舞台をさんざん見てから少しずつワキ役にまわり、殆どセリフが入った頃にようやくシンが務められます。普通はそれなりに中学、高校、大学と段階を経るのですが、海老蔵は一足飛びに社会人にさせられました。彼は熱心ですし、素晴らしい素質を持っていますから、いきなり大役をもらっても出来ます。それ故松竹は三十そこそこで座頭公演を企画して責を負わせます。外国公演も次々に手がけ、世界からも認められます。さぁそうなると自分を見失います。天狗になります。このままでは先に行かれません。人間修行も足りない、役者の初歩が抜けている、こんな小さい不安定な器に身の丈以上の大きなものを背負ったらよろけてしまい、転んでしまいます。今回の事件は正にそういうことだと思います。彼の才能は歌舞伎界にとっても大事な財産です。すぐに復帰せず、中学くらいから基本をきちっと身につけ、十年後二十年後に見事な花を咲かせてほしいです。ここまで追いやった側にも責任はあると思います。金銭的ダメージを第一に考える興行界では難しいことだとは思いますが・・・

11月歌舞伎公演 国立劇場賞発表

11月歌舞伎公演 国立劇場賞
○優秀賞 中村 東蔵 和藤内母渚の演技に対して


○奨励賞 中村 松江 韃靼国鎮護大将梅勒王の演技に対して


○特別賞 市川 新次 千里ヶ竹の虎の演技に対して
虎の演技に対して、市川新次が特別賞とはうれしいですね。













 

玉三郎の今月のコメント 2010年12月

お客様が入場する前の八千代座の客席に座って来年のことを考えるのが私の日課になっています。今年はなかなか来年の出し物が思いつかずに千秋楽の2,3日前に思いついたのですが、どのような物になりますか、これからゆっくり一年掛けて創作していきたいと思っております。(坂東玉三郎ページ)
11月の八千代座、香港のお話が中心です。八千代座の客席に座って来年の出し物を考えるとか、どんな構想が思い浮かんだのでしょう。楽しみですね。