「今、景清の隈取に青(青黛:せいたい)が使われていることが気になっています。景清は『景清』だけでなく、『鎌髭(かまひげ)』『解脱(げだつ)』『関羽(かんう)』に出てきますが、歌舞伎の化粧で、青は悪の色。なぜ完全な正義ではない人物が、勧善懲悪であるはずの歌舞伎十八番の主人公なのだろうか。それをよくよく考えることが、新しい歌舞伎を模索する材料になるのではないかと思っています」初演の時よりかなり練りあげているようです。皆さん長いインタビューですが最後までお読み下さい。景清に注目して、疑問を持ちいろいろ模索し、何かが発見できるかもしれません。歌舞伎十八番を分かりやすい現代でも通じる作品に作ってくれそうです。今後の海老蔵に期待したいと思います。
(歌舞伎美人 ようこそ歌舞伎へ「市川海老蔵」 4/4)
2011年12月31日土曜日
ようこそ歌舞伎へ 海老蔵にインタビュー
2011年12月30日金曜日
12月歌舞伎公演「元禄忠臣蔵」の国立劇場賞の受賞者
○優秀賞芝雀さん、充実していますね。特に吉右衛門との共演の時が最高です。奨励賞に鷹之資君が選ばれています。
中村芝雀
(中﨟お喜世・おみのの演技に対して)
○奨励賞
中村鷹之資
(細川内記の演技に対して)
○奨励賞
嵐橘三郎
(梶川与惣兵衛・医師原田玄沢の演技に対して)
○奨励賞
中村吉三郎
(番人小谷甚内の演技に対して)
(12月歌舞伎公演 国立劇場賞のお知らせ | 独立行政法人 日本芸術文化振興会)
新春テレビ番組 3日午前6:00~6:45BSプレミアム
初春舞踊特選 舞踊「吉野山」三津五郎と時蔵の「吉野山」。朝早いので録画をお薦めです。
(NHK番組表 | 初春舞踊特選 舞踊「吉野山」 | 初春にふさわしく、歌舞伎俳優・中村時蔵と坂東三津五郎の共演による舞踊「吉野山」を楽しむ。満開の桜の元で繰り広げられる名場面をわかりやすい解説を交え紹介する。)
三津五郎さんのサイン会のお知らせ
『坂東三津五郎 粋な城めぐり』(角川マガジンズ刊)の出版を記念し、坂東三津五郎さんのサイン会を開催いたしますこれは耳より情報です。演舞場から駆けつけて下さるのでしょうね。
(三省堂書店 公式ブログ 有楽町店 - 『坂東三津五郎 粋な城めぐり』 刊行記念 坂東三津五郎さんサイン会開催)
岩井半四郎さんお通夜、告別式
ひつぎの中にはショートホープのたばこ、好物のチョコレートやキャラメル、家族写真、扇などが納められた。お酒好きの半四郎さんのため、天国で飲めるようにと、特にお気に入りだったレミーマルタンのブランデーを口の回りに湿らせたという。 戒名は「円覚院慈雲良周居士(えんがくいんじうんりょうしゅうこじ)」。棺に収められた品から生前が思い出されます。源氏物語の光源氏は海老さまばかりではなく、半さまも忘れてはいけません。15歳の八重子さんが心ときめいたように多くのファンがいたことでしょう。
(岩井半四郎さんの通夜に400人参列:芸能特集:スポーツ報知)
よみうりカルチャー観劇入門講座 文楽「彦山権現誓助剣」
よみうりカルチャーは2月14日、東京・国立劇場小劇場の文楽公演第一部「彦山権現誓助剣」で三味線の鶴澤燕三さんをゲスト講師に迎え、観劇入門講座を開きます。講座を前に燕三さんにインタビューしました。今回は文楽公演です。鶴澤燕三さんを講師に迎えての企画です。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
2011年12月26日月曜日
菊五郎久々の世話物で初芝居
お正月はずっと国立だったので久々の演舞場での公演です。江戸の粋な世界がなんとも楽しい舞台です。
長谷部浩の劇評 2011年12月国立劇場
。「人はただ初一念を忘れるな」。こうした絶唱を、吉右衛門は実感を込めて、作られた台詞(せりふ)ではなく、内心の吐露とする。切腹を前にして「日本晴れの心地にござります」と見上げたときの晴れやかな顔が見事。論理に終始しがちな青果の台詞劇を、芝居にしている。気持よく絶唱してしまう人が多いこのセリフを真の内蔵助の言葉として言っている所が吉右衛門の良さでしょう。重厚な人間の器を感じます。
(東京新聞:<評>国立大劇場「元禄忠臣蔵」 役者人生重なる吉右衛門ら:伝統芸能(TOKYO Web))
片岡芦燕さんご逝去
当たり役は数々ありますが、一番印象に残っているのは「荒川の佐吉」の鍾馗の仁兵衛です。謹んでご冥福をお祈りいたします。
岩井半四郎さんご逝去
ここ十数年舞台を見ていませんでしたが、玉子のような整ったお顔で滑稽味のあるお役早見の藤太が思い出されます。どんなタイプの役も器用に演じていらっしゃいました。岩井流の家元としてもご活躍なさって今は友見さんが流儀を引き継いでおられます。
謹んでご冥福をお祈りいたします。踊って居られる写真がありましたのでここに致しました。
衛星劇場 今週の歌舞伎番組26日~31日
27日 熊谷陣屋 幸四郎
28日 天下茶屋 幸四郎
29日 髪結新三 幸四郎
30日 対面 高杯
31日 シネマ歌舞伎 人情噺文七元結 勘三郎
2011年12月25日日曜日
新春浅草歌舞伎 お年玉年始ご挨拶決まる
新春浅草歌舞伎 「お年玉<年始ご挨拶>自分が行く日は誰かな?素顔の役者さんも魅力的です。
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 新春浅草歌舞伎「お年玉<年始ご挨拶>」のお知らせ)
2011年12月23日金曜日
新春テレビ番組 正月2日各座より
2012年は、東京と大阪であわせて6座が幕を開けるという、近来まれに見る“歌舞伎ファン垂涎の正月”となりました。番組では、正月にふさわしい華やかな演目「め組の喧嘩」が上演される新橋演舞場をメイン会場とし、坂田藤十郎と市川團十郎が出演する大阪松竹座、中村勘三郎親子の出演する平成中村座、市川亀治郎や片岡愛之助ら花形の出演する浅草公会堂、坂東玉三郎や尾上松緑の出演するル・テアトル銀座の公演の様子を織り交ぜてお送りします。毎年恒例の こいつぁ春から 〜初芝居生中継〜 、楽屋の様子やインタビューも楽しみです。
(こいつぁ春から 〜初芝居生中継〜 | NHK 年末年始番組ガイド 冬ナビ)
京都南座顔見世大歌舞伎より 31日Eテレ放映
12月31日(土)放送「隅田川」と「実盛物語」が見られます。
[Eテレ]後2:00〜4:00
(京都南座顔見世大歌舞伎 | NHK 年末年始番組ガイド 冬ナビ)
2011年12月22日木曜日
愛之助伊左衛門に挑む
子役から十三世仁左衛門の部屋子となり、梨園(りえん)に。心に残るのは可愛がってくれた十三世の伊左衛門だ。「作った演技をみじんも感じさせず、伊左衛門がそこにいるとしか思えない。究極の自然体」。松嶋屋への恩を改めて感じるという。「一門に入れて頂いたから今、歌舞伎役者の愛之助がいる。叔父の当代仁左衛門にしっかり教わり、松嶋屋の匂いがするよう演じたい」上方和事の味を出すのは難しいですが、愛之助ならゆくゆくは伊左衛門役者の第一人者になると思います。初春らしい狂言です。
(asahi.com(朝日新聞社):伊左衛門に挑む 片岡愛之助 - 歌舞伎 - 舞台)
2011年12月21日水曜日
河村常雄の劇評 2011年12月国立劇場
夫の愛は本心からだったのか、作戦に利用されただけなのか。おみのの追及は激しく、辛く、悲しい。芝雀がこの場をさらう。青果は本作で、まず第一に愛の尊さを描きたかったのではないか、と思わせる。錦之助が清廉な若侍ぶり。“愛の尊さ”良い言葉です。良いテーマです。おみのの技量がこの場を左右しますね。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
俳優祭前売り開始日決定
「第36回俳優祭」演目・入場料・前売開始日が決定しました1月8日 10:00~
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 「第36回俳優祭」演目・入場料・前売開始日が決定しました)
集中して大変なことになりそうです。
2011年12月19日月曜日
市川段治郎改め市川月乃助に
この時期に改名は意外です。来年の襲名披露公演の時にお披露目のほうが多くの人に知ってもらえて祝福されると思いますがね。これを機に一段と飛躍して頂きたいと思います。
長谷部浩の劇評 2011年12月日生劇場
海老蔵の弁慶が、出色の出来である。炸裂(さくれつ)するエネルギーがあるのはもちろんだが、四天王をとどめる力がついた。押す力、引く力が絶妙。しかも「判官御手を取りたまい」の件、品格ある染五郎の義経とのやりとりに痛みが感じられる。延年の舞も豪快。渡辺氏の評では芳しくなかった海老蔵の弁慶ですが、長谷部氏はかなり褒めています。観る人によって違うのは面白いことです。私は楽近くに見にいきますので、どう感じるかワクワクします。
(東京新聞:<評>力量ついた海老蔵・弁慶 日生劇場12月歌舞伎公演:伝統芸能(TOKYO Web))
2011年12月17日土曜日
こんぴら歌舞伎のHPリニューアル
随分楽しいページになりました。賑やかな音声も入り歌舞伎小屋らしい雰囲気です。もちろん又五郎襲名の詳しい情報も確認できます。
御園座二月花形歌舞伎 2012年2月 詳しい配役決定
やっと五人男が分かりました。そして、菊之助初役の直次郎に田之助が丈賀を務めます。楽しみです。
鷹之資、吉右衛門と「連獅子」で追善
国立劇場で上演中の「元禄忠臣蔵」で鷹之資は本格的な台詞(せりふ)のある役を初めて演じた。座頭の吉右衛門が「変声期前に発声を鍛えねば」との親心で挑ませた。「気が早く切り替えも早い江戸っ子気質に父上の面影を感じる。襲名まで見守りたいと思う」お正月早々に信じられない訃報を聞き、すごくショックでした。あれから来月で1年になります。吉右衛門が言われている“気が早く切り替えも早い江戸っ子気質”を受け継いでいるのはうれしいことです。
(asahi.com(朝日新聞社):鷹之資、「連獅子」で追善 - 歌舞伎 - 舞台)
河村常雄の劇評 2011年12月平成中村座
その菊之助は、「車引」と「賀の祝」の桜丸に「寺子屋」の武部源蔵。「関の扉」の傾城墨染に「松浦の太鼓」の大高源吾と大活躍。憂いのある桜丸の切腹を見ると、この人の勘平も見たくなる。源吾もさっそうとした清々しい義士。ただ、立役よりも、まだ女形の墨染がいい。自信に満ちた若々しい色気がみなぎる。菊之助は初めて平成中村座に参加し、大役を務めましたが、明らかに華を添えた形で良い結果が出たと思います。これからも共演して頂きたいですね。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
渡辺保の劇評 2011年12月日生劇場
今月この劇場では「碁盤忠信」で染五郎、「勧進帳」で海老蔵と三人の飛び六法競演になったが、文句なしに松緑の完勝。飛び六法のお手本ともいうべき見事さである。何か卒業試験を受けたような、三人が飛び六法を披露という今月です。渡辺氏の採点では松緑は優秀な成績を収めたことになります。今年1年を振り返っても松緑は確実に成長したと感じます。来年もこの調子でがんばってもらいたいです。海老蔵は上演の前にいろいろ研究し考えるタイプと聞いています。素直に自分の素質を活かした方向で演じたほうが良いのかも知れません。
(2011年12月日生劇場)
2011年12月15日木曜日
第36回俳優祭 詳細決定
平成24年1月28日(土)に開催される「第36回俳優祭」の演目・入場料・前売開始日などが決定しました。「質庫魂入替(しちやのくらこころのいれかえ」久々の上演です。以前菊五郎劇団でやったのを見ましたが、とても面白いです。しちぐさの鎧が動きだしたり大勢の人が趣向を凝らしてやるのにうってつけの出し物です。これはお楽しみですね。
(トピックス|歌舞伎 on the web)
2011年12月14日水曜日
12月14日 泉岳寺で義士祭
毎年この日にお参りに来る方が多いようです。一度行ってみたいと思いつつ、未だ実現していません。動画を見ると様子がよく分かります。今日平成中村座に行った方は幸せですね。
博多座の二月花形歌舞伎で「歌舞伎鑑賞教室」が開催されます
博多座では、「二月花形歌舞伎」の上演にあわせ、高校生以上の学生の方を対象に、「歌舞伎鑑賞教室」を行いますのでお知らせいたします。講師による「歌舞伎講座」と、「イヤホンガイド付のご観劇」のセット企画となります。これは良い情報です。該当の方は是非お申し込み下さい。説明を聞いてから鑑賞ですからとても分かりやすいと思います。
(博多座)
大谷竹次郎賞選考結果
演舞場の8月、国立劇場10月が奨励賞に選ばれました。再演を重ねて又上演して欲しいと思います。
四国こんぴら歌舞伎大芝居 2012年4月 演目と配役
演目はなかなか面白そうです。戻駕の禿は同世代3人の日替わりです。四の切の忠信はかなり動きが大変!又五郎さんの足は大丈夫なのか心配ですね。
2011年12月12日月曜日
渡辺保の劇評 2011年12月 平成中村座夜の部
暮れの十二月といい、隅田川を隔てて本所に近いご当地といい、「松浦の太鼓」はぴったりの演目であり、観客大喜びである。私は今日初めて平成中村座に出向きました。すぐそばの待乳山聖天へ40年ぶりに行きましたが、境内がガラっと変わってびっくりしました。古い築地塀が見事で印象的だったのですが、建物が建ったりお庭を作ったりして大分様子が変わりました。それでもこの塀は一見の価値ありです。観劇の折に立ち寄ってみて下さい。さて、お芝居のほうですが、二階の右側の席からも花道が全部見えて良かったです。「関の扉」は渡辺氏の評は良いですが、いささか長過ぎて館内の観客には退屈そうに見えました。私個人的にはこの踊りは大好きで後半の墨染が出てから若い二人のコンビを実に楽しく見ました。やはり最後の「松浦の太鼓」は場所も時期もぴったりで、内容も分かりやすく受けていました。菊之助の「たけやーたけ~」の売り声が場内いっぱいに響いて、良い声だなーとうっとりしてしまいます。
(2011年12月平成中村座夜の部)
衛星劇場 今週の歌舞伎番組
- 仮名手本忠臣蔵 五段目六段目▼孝夫(仁)・玉三郎
- 仮名手本忠臣蔵 七段目▼團十郎・孝夫(仁)・玉三郎
- 仮名手本忠臣蔵 十一段目▼團十郎他
- 松浦の太鼓▼吉右衛門・歌六・梅玉
- 権三と助十▼菊五郎・三津五郎・左團次・時蔵
- 吉原雀▼芝翫・雀右衛門
- 仮名手本忠臣蔵 七段目▼團十郎・孝夫(仁)・玉三郎
2011年12月11日日曜日
国立劇場初春公演の出演者のコメント
初春歌舞伎公演 出演への意欲を語る ―幸四郎・福助・染五郎・金太郎―金太郎ちゃんも金屏風の前に座っています。凧を上げる男の子の役をやるそうです。
(初春歌舞伎公演 出演への意欲を語る ―幸四郎・福助・染五郎・金太郎― | 独立行政法人 日本芸術文化振興会)
2011年12月10日土曜日
寒冷注意報!!
渡辺保の劇評 2011年12月 平成中村座昼の部
勘太郎の梅王丸が目一杯の力演でいい出来である。「車やらぬ」の後の片肌脱ぎになっての元禄見得は少し腰が高いと思ったが、二度目の逆の元禄見得は十分に腰が入ってまことにあざやかで、ほれぼれする美しさ。絵になっている。先ず、梅王丸が及第というのは歌舞伎役者にとっては有望です。演技も身体も基本が出来ているからだと思います。菊之助は意外です。ニンからいうと桜丸が適役。かえって考え過ぎてしまうのかもしれません。
(2011年12月平成中村座)
2011年12月9日金曜日
尾上松也インタビュー 2011年12月
今月26日で七回忌の松助さんのお話と、映画「源氏物語」の頭の中将の撮影の様子などたっぷりと話しています。
菊五郎の役者のことば 2011年12月
今回、仁左衛門さんが与三郎を演じられると伺い、是非、蝙蝠安をと立候補致しましたところ、「本当に!!」と驚かれました。与三郎、お富、蝙蝠安の3役を勤めた事のある役者は史実上いらっしゃらないそうです。菊五郎の蝙蝠安見たいですね。仁左衛門との丁々発止ぶりが目に浮かびます。
(「菊五郎・菊之助 役者のことば」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)
2011年12月8日木曜日
日生劇場の口上が披露されています
口上は毎日同じなのか分かりませんが、こんな内容のようです。3人だけのすっきりした口上、良い感じです。
渡辺保の劇評 2011年12月国立劇場
吉右衛門の大石内蔵助は手馴れて、ごく自然にしてしかし締めるところは締めるという自在な出来。全体の芝居の密度からいえばこの幕が三幕中一番充実している。とりわけて最後の引っ込みがなんともいえぬ風格を感じさせた。5年前の3ヶ月にわたる元禄忠臣蔵の通しの時は、ここは幸四郎が内蔵助を演じていました。高麗屋は由良之助より新歌舞伎の内蔵助の方が良いという印象でした。播磨屋は丸本物に素晴らしい才能を発揮しますので、内蔵助を演じても役に厚みが出て風格ある内蔵助になっていると思います。
(2011年12月新橋演舞場)
天王寺屋の掛け声はうれしいですね。新年には追善狂言で今月の吉右衛門と「連獅子」を踊ります。きっと「天王寺屋!」掛け声が盛んに掛かるでしょう。
2011年12月6日火曜日
玉三郎笠間稲荷神社で復興祈願の奉納舞い
茨城県の笠間稲荷神社に復興祈願の舞を奉納した。復興祈願の奉納舞い「アマテラス」を玉三郎が舞いました。動画で美しく優雅な舞い姿が見られます。
(asahi.com(朝日新聞社):玉三郎さん、復興祈り「アマテラス」 茨城の神社で舞 - 歌舞伎 - 舞台)
平成23年度文化庁長官表彰者に菊十郎が選ばれる
平成23年度文化庁長官表彰者として、尾上菊十郎が選ばれました。南座出演の菊十郎からコメントが寄せられています。梅五郎から菊十郎を襲名し、40年あまり、鰹売りや風呂屋の三助などちょっと舞台に出てくるだけですが、とても重要な役を務めています。立師としても菊劇団には欠くことの出来ない存在です。襲名当時に演劇界のインタビューで好きな歌は?という問に「Too Young」と答えていました。私も好きな曲だったので印象深く覚えています。この度の受賞うれしく思います。
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 菊十郎が文化庁長官表彰を受けました)
2011年12月5日月曜日
NHK Eテレ10日3:07~4:45 第38回NHK古典芸能鑑賞会第二部放映
第38回NHK古典芸能鑑賞会第二部NHKホールで行われた吉右衛門の「毛谷村」が放映されます。この前に第一部があります。
(NHK番組表 | 第38回NHK古典芸能鑑賞会第二部)
玉三郎の今月のコメント 2011年12月
お正月に平成中村座で七之助さんがお染七役を演じられるということで私が監修させていただき、また新橋演舞場で菊之助さん演じる金閣寺の雪姫も指導させていただきます。そして久し振りの松録さんとの共演が楽しみなル・テアトル銀座での新春歌舞伎公演に向けての稽古もございますので、この12月はお稽古の毎日となります。先月の八千代座公演のお話など書かれています。女形の芸を若手に伝える大事な仕事がこれから増えていくでしょうね。
(坂東玉三郎ページ)
2011年12月4日日曜日
海老蔵が意気込みを語る
新春の大阪松竹座は藤十郎、團十郎の共演が定番化していますが、今回は海老蔵出ずっぱりの奮闘です。夜の部の通しは回を重ねる毎に進化し、より面白い舞台になっているようです。昼の部は初役の頼家、関の扉の宗貞とどの役も見てみたいです。
衛星劇場 今週の歌舞伎番組
5日 天下茶屋 幸四郎・梅玉
6日 髪結新三 幸四郎・歌六・福助
7日 忠臣蔵 大序~三段目
8日 忠臣蔵 四段目
9日 忠臣蔵 道行旅路花婿
塩冶判官 芝翫
大星由良之助 團十郎
顔世御前 時蔵
高師直 富十郎
勘平 孝夫(仁左衛門)
お軽 玉三郎
2011年12月2日金曜日
染五郎のインタビュー 碁盤忠信への意気込み
碁盤を枕にうたた寝と聞いただけで面白そうですが、100年ぶりの復活に掛ける思いは複雑のようです。曾孫三人が競い合い、力強い舞台を見せてくれるでしょう。
二月花形歌舞伎 大阪松竹座2012年2月 演目と配役
出演者しか分からなかったのですが、詳細が載りました。見たことのないお芝居があります。見てみたいですね。
国立劇場賞 2011年11月
坂東竹三郎
(「曽根崎心中」の平野屋久右衛門の演技に対して)
中村梅丸
(「日本振袖始」の稲田姫の演技に対して)
三津五郎の今月の役どころ 2011年12月
祇園のお梶のもとに宇治から足しげく通う喜撰法師ですから、まさにご当地狂言です。その嬉しさを感じながら、何とか曾祖父七代目の境地に近づけるよう心を新たに精進するつもりです。南座出演で四役演じます。喜撰は大和屋の十八番ですが、京都で踊るのは気分良いことでしょう。
(今月のスケジュール)
七代目中村芝翫と演劇博物館 開催中のご案内
○開催期間:開催中~2012年2月4日(土)
○開催場所:演劇博物館3階 近世展示室
(お部屋の一部に、コーナーを設けさせていただきました。)
○開館時間:10:00~17:00(火・金曜日のみ、10:00~19:00)
○入場無料
○【お問合せ】tel 03-5286-1829(演劇博物館 事務所)
年末は忙しいという方でも来年2月4日まで開催ですのでお出かけ下さい。
2011年11月29日火曜日
博多座の二月花形歌舞伎で「歌舞伎鑑賞教室」が開催されます
博多座では、「二月花形歌舞伎」の上演にあわせ、高校生以上の学生の方を対象に、「歌舞伎鑑賞教室」を行いますのでお知らせいたします。講師による「歌舞伎講座」と、「イヤホンガイド付のご観劇」のセット企画となります。通し、狂言など、事前に勉強したほうがより分かりやすく鑑賞できると思います。
内容、及びお申し込み方法などの詳細は、下記ファイルをご参照ください。
(博多座)
2011年11月28日月曜日
芸能百花繚乱 12月2日は黙阿弥特集
「白浪五人男」黙阿弥の魅力がたっぷり見られる趣向のようです。
弁天小僧…尾上菊五郎
「河内山」
河内山宗俊…中村 吉右衛門
「三人吉三」
お嬢吉三…中村 時蔵
「筆屋幸兵衛」
船津幸兵衛…十七世 中村勘三郎
「髪結新三」
髪結新三…中村 勘三郎、弥太五郎源七…片岡 仁左衛門
「魚屋宗五郎」
宗五郎…坂東 三津五郎
(NHK番組表 | にっぽんの芸能 芸能百花繚乱「河竹黙阿弥の世界」 | 「知らざあ言って聞かせやしょう」の名台詞でも有名な、偉大な歌舞伎作者・河竹黙阿弥の魅力をたっぷり紹介する。出演:河竹登志夫 尾上菊五郎 G2 南野陽子)
中村勘九郎襲名披露二月大歌舞伎 2012年2月新橋演舞場 演目と配役
昼の部
鳴神 橋之助・七之助
土蜘 勘九郎・三津五郎・福助
番卒に勘三郎・仁左衛門・吉右衛門
河内山 仁左衛門・勘九郎
夜の部
鈴ヶ森 吉右衛門・勘三郎
口上
春興鏡獅子 勘九郎
ぢいさんばあさん 三津五郎・橋之助・福助
勘九郎は昼夜とも舞踊です。全く違う二題を踊り分けるのはやりがいがあるでしょう。注目は夜の部の鈴ヶ森ですね。当代最高の顔合わせになります。
料金がアップしていますが、三階B席はいつもと同じでうれしいです。
2011年11月27日日曜日
華やかな桜の緞帳製作進む
2013年春の開場に向け、新しい歌舞伎座(東京・銀座)を飾る緞帳(どんちょう)4枚のうち1枚の製作が、滋賀県守山市の龍村(たつむら)美術織物(京都市)の工場で手がけられている。華やかな緞帳ですね。新開場の歌舞伎座の準備は着々と進んでいます。待ち遠しいですね。
(asahi.com(朝日新聞社):華やかな桜で舞台に花 新・歌舞伎座飾る緞帳、徐々に姿 - 歌舞伎 - 舞台)
京都南座 まねき上げ
いよいよ南座の顔見世が始まります。こちらで音声、動画と再生できます。
京都・南座で25日、歌舞伎の「顔見世(かおみせ)興行」(30日~12月26日)の出演者名を書いた看板を掲げる「まねき上げ」があった。
(asahi.com(朝日新聞社):はや年の瀬 京都・南座で「まねき上げ」 - 歌舞伎 - 舞台)
七世松本幸四郎の襲名百年記念
七世松本幸四郎の襲名百年を記念した十二月歌舞伎公演が来月七日から、東京・日生劇場で始まる。七世のひ孫にあたる市川海老蔵、市川染五郎、尾上松緑が勢揃(せいぞろ)い、ゆかりの狂言を演じる。中でも染五郎は昼の部で、七世が百年前の襲名披露で演じて以来上演が絶えていた荒事「碁盤忠信(ごばんただのぶ)」を復活、佐藤忠信を勤める。新作同然に作るという染五郎は「ひ孫の中でも高麗屋(幸四郎家)を継ぐ者として、その名に恥じぬようなすごいものをお見せしたい」と語る。曾孫三人が由縁の演目に挑戦する。中でもこの記事にある「碁盤忠信」は楽しみです。荒事に仕立て歌舞伎味を重視するようです。七世幸四郎は子、孫、曾孫の代まで歌舞伎界を担う役者を残したというスゴイ人です。口上では実際には知らないひいお爺さんのことを三人はどう紹介するのか?楽しみですね。
(東京新聞:<歌舞伎>染五郎、100年ぶり「碁盤忠信」復活 七世松本幸四郎襲名100年:伝統芸能(TOKYO Web))
2011年11月23日水曜日
2011年11月21日月曜日
秀山祭三月大歌舞伎 2012年3月京都南座 演目と配役
秀山祭三月大歌舞伎チラシを拡大すると演目が分かります。又五郎は「船弁慶」、吉右衛門は「熊谷陣屋」と「俊寛」。
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 京都四條南座)
衛星劇場 今週の歌舞伎番組
22日 恋飛脚大和往来 新口村 仁左衛門 孝太郎
22日 彦市ばなし 菊五郎 辰之助(松緑)染五郎
23日 弁慶上使 二世松緑 歌右衛門
23日 棒しばり 勘太郎 七之助
24日 忠臣蔵 道行旅路の花婿 仁左衛門 玉三郎
24日 仮初の傾城・お祭り 時蔵・三津五郎
24日 三人形 芝雀・錦之助・歌昇(又五郎)
25日 忠臣蔵 五段目六段目 孝夫(仁左衛門) 玉三郎
立役に挑む菊之助
物語の筋ではなく人間の苦悩や喜びという精神性は古典の中で息づいています。あの悲惨な出来事は多くの人に何らかの影響を及ぼしました。役を演じる役者も観る私達も今までとは違う「寺子屋」かもしれません。
2011年11月20日日曜日
江戸演劇に生きた人々 紀尾井小ホール 2012年1月27日(金)
江戸演劇に生きた人々 新春特別公演三代目中村歌右衛門渡辺保氏のお話もあり、三代目歌右衛門に絡む舞いと人情噺という企画です。
■出演
渡辺 保、神崎 えん(立方)、富山清琴(唄・三絃)、林家正雀(落語)
■曲目
地唄舞「江戸土産」、人情噺「男の花道」
(紀尾井ホール//公演カレンダー・邦楽)
2011年11月19日土曜日
2011年11月17日木曜日
シネマ歌舞伎 玉三郎鏡花三題
玉三郎の『天守物語』『海神別荘』『高野聖』がシネマ歌舞伎に登場「高野聖」はシネマ用に作ったそうです。怖い山中などは映像の方が良いかも知れません。これは獅童が演じます。右近は出演しているかしら?木曽のなー♪があまりにうまかったので又聞きたいです。
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 玉三郎の『天守物語』『海神別荘』『高野聖』がシネマ歌舞伎に登場)
2011年11月16日水曜日
演舞場 團蔵・田之助・菊十郎
「娘道成寺」では田之助が所化で菊之助の花子に烏帽子を渡します。お世話になった梅幸の孫に万感の思いで渡しています。受け取る菊之助はどんな思いでしょうか。
「髪結新三」ではこの人の鰹の売り声が江戸の風物を伝え、なくてはならぬ存在です。菊十郎は六代目の弟子で入門後、六代目亡き後は梅幸、現菊五郎の後見、劇団の殺陣士を務め音羽屋代々には重鎮な人です。
この三人の役者が今の劇団を陰ながら支えてきた人です。
今月の追善公演は本当に気持ちが伝わってくる良い舞台です。
18日芸能百花繚乱 七世梅幸、二世松緑をしのぶ
歌舞伎俳優の七世尾上梅幸と二世尾上松緑をしのび「魚屋宗五郎」「茨木」などの名舞台を映像で振り返る。坂東三津五郎、尾上松緑、尾上菊之助らのインタビューも放送する。懐かしい映像が見られます。インタビューも楽しみです。
(NHK番組表 | にっぽんの芸能 芸能百花繚乱「名優ふたり~七世尾上梅幸・二世尾上松緑~」 | 歌舞伎俳優の七世尾上梅幸と二世尾上松緑をしのび「魚屋宗五郎」「茨木」などの名舞台を映像で振り返る。坂東三津五郎、尾上松緑、尾上菊之助らのインタビューも放送する。)
2011年11月15日火曜日
衛星劇場 今週の歌舞伎番組
15日 俊寛 吉右衛門
15日 道行旅路花婿 孝夫(仁)・玉三郎
16日 野田版鼠小僧 勘三郎
17日 棒しばり 勘太郎・七之助
18日 菊薫緑羽衣 芝翫他一家総出
(平成16年9月)
2011年11月14日月曜日
南座のまねき書き始まる
書き上げられたまねきは、11月25日(金)に南座正面に掲げられ、冬の京都を彩ります。写真入りです。京の街を彩るまねきは25日からです。劇場前を通る人は贔屓の看板を見つけ笑を浮かべるのでしょう。
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 妙傳寺で「まねき書き」が行われました~京都・南座 吉例顔見世興行)
渡辺保の劇評 2011年11月 平成中村座昼の部
最後にうしろの書割を払うと向うに小春日和のきらめく陽光のなかに隅田川、遠く車の行き交う高速道路が見える。勘三郎らしい趣向で忘れがたい。ここらが平成中村座のよさだろう。東京の真中で、いま勘三郎が踊っているという実感が湧く。先ずは復帰オメデトウ、先代も病気復帰の時はこの「お祭り」でした。踊り手も観客も実にうれしくなります。そしてこの趣向は楽しいですね。テレビでは絶対味わえない喜びです。
(2011年11月平成中村座昼の部)
渡辺保の劇評 2011年11月 平成中村座夜の部
それから二人が客席を通ってのやりとりは、仁左衛門、勘三郎二人のイキが合ってまことに楽しい。2001年三月歌舞伎座以来、十年ぶりの顔合わせであるが、なかにも仁左衛門の芸境一段と円熟して、その軽さ、その色気、
そのおかしみ、軽く話を落としていくうまさは、さながら上方和事の粋である。 それにこういう芝居は、歌舞伎座のような大劇場よりも、中村座のような手ごろな広さの芝居小屋に合っていて、観客がそのたびに歓声を上げ、笑うのもムリではない。
(2011年11月平成中村座夜の部)
上方和事の味は松嶋屋が一等ですね。小屋もぴったり、二人のイキも良し、この芝居を選んだ訳が分かりますね。
師走の国立は吉右衛門の「元禄忠臣蔵」
「初一念~」とても印象的なセリフです。音を意識してあまりオーバーにならず言うのは難しいでしょうね。5年前の吉右衛門の内蔵助は素晴らしかったです。
2011年11月12日土曜日
河村常雄の劇評 2011年11月新橋演舞場
今月の舞台で目につくのは、菊五郎、三津五郎、菊之助が対照的な役を鮮やかに演じ分けていることだ。菊五郎が舞台に出てくると一瞬にして江戸にタイムスリップします。背筋を伸ばし、歩き方、座った形に気を遣うのは体力的に大変だと言っていますが、いつまでも粋な江戸っ子を演じて頂きたいです。対照的なお役を演じることが出来るというのは芸に幅があるということです。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
壽初春大歌舞伎 2012年1月平成中村座配役
配役が載りました。勘三郎は身替座禅と対面の十郎です。五郎が橋之助ですから兄弟!直侍は橋之助、、場所は入谷に近く江戸のムードは抜群!雰囲気出ますね。夜の部は七之助の活躍が期待されます。
2011年11月9日水曜日
2011年11月8日火曜日
武者小路実篤の「その妹」亀治郎主演 シアタートラム公演
12月 舞台「その妹」
●舞台「その妹」日程:12月2日(金)~12月26日(月)会場:シアタートラム一般前売開始:10月22日(土)作:武者小路実篤 演出:河原雅彦出演:市川亀治郎、蒼井優、秋山菜津子、鈴木浩介、水野あや、内田亜希子、西尾まり、段田安則
(新着情報 |市川亀治郎)
大変興味深い舞台ですが、どうやら完売のようです。立見席のようなトラムシートはまだあるかも知れません。
衛星劇場 今週の歌舞伎番組
9日 封印切 鴈治郎(藤十郎)
10日 荒川の佐吉 仁左衛門
11日 仮初の傾城 時蔵 お祭り 三津五郎
河内山 幸四郎
2011年11月7日月曜日
国立劇場11月公演に被災者の方ご招待のお知らせ
東日本大震災で被災された方々を11月歌舞伎公演にご招待します詳細をご確認の上お申し込み下さい。
(東日本大震災で被災された方々を11月歌舞伎公演にご招待します | 独立行政法人 日本芸術文化振興会)
勘太郎のインタビュー
初日に観に来るお客様だって千秋楽に観に来るお客様だって同じ値段払っているわけですから、完成度は初日に向けて高くしていかないといけないと思っているので。一期一会だし、わざわざ劇場に足を運んで、それがもしかしたらその人の記念日かもしれないっていうのもあるし。一人一人の気持ちを大切にやらなければ伝わらないのでね。この9月の公演時にインタビューを受けた時の記事です。お役のこと、襲名のこと等。初日~楽と変化は良いと思いますが、初日が舞台稽古のようなのはいけませんね。毎日真剣に取り組んでいるからこそ、いつも爽やかな好感もてる舞台なのだと思いました。襲名に向かって身体だけは気をつけて下さい。
(歌舞伎・文楽インタビュー 中村勘太郎)
2011年11月4日金曜日
菊五郎の役者のことば 2011年11月
夜の部は「髪結新三」の新三を勤めております。松緑のおじさんには直接教えて頂いたことはございませんが、お熊に出ていた時には面白くて年中見ていましたし、おじさんもお好きなお役だったのか、お宅に伺った時には、いつも新三のお話を聞かせて頂きました。私も、今演じていて面白いです。見ている私も実に面白いです。劇団の若い人達もみなお稽古熱心で、着実に力をつけています。
(「菊五郎・菊之助 役者のことば」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)
渡辺保の劇評 2011年11月 新橋演舞場
今度の面白さは、梅幸、松緑追善とあってこの「新三」と昼の「魚屋宗五郎」は菊五郎劇団総出演の上に、この「新三」は、周囲の役が面白いからである。「新三」と「宗五郎」は本当に松緑が好きだった役ですし、追善にふさわしい演目です。劇団総出で心を合わせてこそ良い芝居ができるのだと思います。ロビーの写真をみると思わずジーンとくるものがあります。うれしいことに、しっかり芸は受け継がれています。
(2011年11月新橋演舞場)
渡辺保の劇評 2011年11月国立劇場
私は今まで「曽根崎心中」の道行が面白いと思ったことがなかった。たしかに近松の道行は名文に違いない。人形浄瑠璃もいい。しかしそれは文学として読むから、あるいは人形だからこそである。生身の人間がやるとどうしても浄瑠璃の文句に対して役者の体が余る。私も近松は歌舞伎でみるものではない、という見解でした。渡辺氏によれば今回は違ったと指摘して居られる。これは藤十郎の芸に艶があり、近松の詞章に振り回されない確たるものを持っているからだと思います。
(2011年11月国立劇場)
2011年11月2日水曜日
フジテレビ金曜プレステージ21:00~勘三郎復帰
この秋、11月1日幕開けの浅草・平成中村座での長期公演に勘三郎は挑戦し、長男勘太郎は、中村勘九郎襲名披露への道を歩み始める。番組ではこれまでの病との闘い、そして復帰のための苦しい日々、誰も知らなかった500日にわたる家族の闘いの記録を、お届けする。今苦しい生活を強いられている方々に勇気を与える番組。大家族中村屋にはうれしいニュースと悲しい別れがありました。500日にわたる取材、見逃せません。
(金曜プレステージ - フジテレビ)
2011年11月1日火曜日
渡辺保の劇評 2011年10月NHKホール
宙乗り早替りと視覚的な歌舞伎(それもたまには面白いし、歌舞伎の一要素でもあるが)ばかりが流行する今日、久しぶりで芸の面白さで見せる大人の歌舞伎を見た。NHKの古典芸能鑑賞会の「彦山権現誓助剣」。国立と演舞場で華々しく宙乗りや早替わりの芝居が続いたので、尚更この「毛谷村」は充実した芝居を観た感じになったでしょう。目先の面白さも必要ですが、心に響く重厚な芝居もないと物足りなさを感じます。偏らずいろんな傾向の歌舞伎をバランスよくやって頂きたいです。
(2011年10月NHKホール)
御園座2月公演の演目と配役
松緑・菊之助と出演者は発表されていて、さて何をやるのか気になっていましたが、アップされました。夜の部は「白浪五人男」の通し、昼の部で何と菊之助の直侍!これはびっくりです。菊五郎も最初は三千歳で後に直次郎を演じています。2月にぴったりの狂言ですね。
三津五郎の今月の役どころ 2011年11月
またおじさんは「俺もお前も踊れる体だから、最後の大頭舞のところをつい気持ちよく踊ってしまいがちだが、あくまでも又平の踊りなんだから、じょうずに踊りすぎないように注意しろよ」ともおっしゃっていました。その言葉を胸に刻みいつも忘れないようにしております
(今月のスケジュール)
今月の四役についてコメントが書かれています。踊れる人の苦労があるんですね。面白いエピソードです。
壽 初春大歌舞伎 演目と配役 2012年1月 新橋演舞場
壽 初春大歌舞伎お正月久々の音羽屋の出演で出し物も生世話が昼夜それぞれにでます。又富十郎の一周忌追善で「連獅子」が出ます。父と踊った思い出の踊りです。今回は播磨屋が親獅子を務めます。
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 壽 初春大歌舞伎の演目と配役)
2011年10月26日水曜日
名コンビ松緑・梅幸、の追善
紀尾井町のおじさんとおやじは何をするにも一緒で仲良く、六代目のもとで“お神酒徳利(みきどっくり)”と呼ばれていました毎月この二人を見にせっせと通っていました。月日の経つのは早いもの、もう孫が立派に成長し、由縁の狂言を演じるまでになりました。劇団の結束の良いのは今も継承されています。新作や復活物など全員の心と力が一つになればこそ出来るのだと思います。幸い脇の若手も非常に熱心で腕を上げています。実にうれしいことです。これからも良い舞台をいっぱい見せて頂きたいと願って居ります。
(東京新聞:<歌舞伎>二世松緑と七世梅幸を追善 菊五郎劇団 恩返し:伝統芸能(TOKYO Web))
2011年10月17日月曜日
渡辺保の劇評 2011年10月国立劇場
菊五郎の荷二郎は、一場二場から変っての飼坂峠のかわり方が面白く、四幕目は着付が田舎の長脇風でよくないが、芝居は手強くて、これも今までの歌舞伎とは違う一風かわった味になっている。時蔵の長総は一応器用にこなしているが、惜しいことにすでにふれたこの女の面白さ、特性を見せるためには、台本上もう一行のせりふ、演出上もう一段の段取りが足りない。そのためにこの「女」の新しさが立体的にならなかった。台本を補足し、型を工夫すれば画期的な「女の一生」になったのに実に惜しい。時蔵の長総という名はどこか「八犬伝」の犬の名前に似ていて、八変化まではいかなくても正体が変わっていくのかと感じました。昔は江戸時代末期頃までは、各座競って新作を上演してました。今回特に感じましたが、まだ見ていない新しい芝居を見るという楽しさがあります。多少不完全であっても、毎月またかの関よりは新鮮で良いと思います。国立劇場ならではの企画、今後も続けて頂きたいです。
(2011年10月国立劇場)
2011年10月10日月曜日
博多座の公演前の團十郎のインタビュー
團十郎といえば、今も昔も歌舞伎を代表する名跡である。歌舞伎十八番を今に伝える市川宗家を代表する当代團十郎が、久しぶりに博多座にお目見えする。演じるのは最も人気のある『勧進帳』など。弁慶を勤める心構えや、博多のお客様への思いなどをうかがってみた。勧進帳に関する興味ふかいお話がのっています。
(博多座)
歌舞伎の人間国宝、中村芝翫さん死去
時代物、世話物、舞踊のいずれでも、端正で気品と風格漂う芸を見せ、「本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)」の八重垣姫、「野崎村」のお光、「伽羅(めいぼく)先代萩」の政岡、舞踊「娘道成寺」「藤娘」などを得意とした。89年に日本芸術院会員になり、96年に重要無形文化財保持者(人間国宝)、2006年文化功労者に認定された。先月の演舞場の初日をつとめ、それが最後の舞台になってしまいました。春頃からセリフの声が弱くちょっと心配していましたが、8月には子、孫達ととてもうれしそうに踊っておられたので、安心していました。福助さんが言っておられるように後年は家族に恵まれ幸せだったと思います。心よりご冥福をお祈りいたします。
(asahi.com(朝日新聞社):歌舞伎の人間国宝、中村芝翫さん死去 - おくやみ・訃報)
2011年10月9日日曜日
2011年10月8日土曜日
平成中村座 十二月大歌舞伎 2011年12月平成中村座 演目と配役
平成中村座 十二月大歌舞伎菊之助参加の師走の平成中村座です。この前のコクーン歌舞伎で勘太郎と菊之助コンビが新鮮で良かったので今回も期待です。「関の扉」は特に楽しみです。「松浦の太鼓」は12月にふさわしい演目で中村屋の十八番ですから気持ち良く帰れますね。昼の部は菅原の半通しで見応えあります。
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 平成中村座 十二月大歌舞伎の演目と配役)
国立劇場幕間のお楽しみ
10月江戸料理弁当 「馬琴弁当」いつも外からお弁当を買っていくことが多いので、十八番でどんな食事が頂けるのか知りませんでした。今月の馬琴弁当はちょっとグレードが高そう!たまには食堂で頂くのもよろしいかもしれません。あぜくら会員は少々割引があるようです。
(お食事処「十八番」10月 特別メニューのおしらせ | 独立行政法人 日本芸術文化振興会)
三津五郎の今月の役どころ 2011年10月
朝比奈を妹舞鶴として女形で演じることも多いのですが、私は断然立役の朝比奈で演じるべきだと思っています。なぜならば、粛々と進行していくこの芝居のなかで、朝比奈の持つ道化の荒事の闊達さと力強さ、独特のもさ言葉などが、儀式性の強いこの芝居のなかにあって強いポイントとリズムを与えていると思うからです。舞鶴ですと女形という限界があってそこまでのポイントにはなりきれず、この芝居全体がやや凡長に進み全体の印象がぼやけてしまうと、常々拝見していて感じるのです。敵対する二つの構図の中を取り持つ朝比奈という役を、猿隈を取り、もさ言葉を使い、闊達に演じる工夫をした初代伝九郎の功績は、まさにその一点にあると思っています。御園座での3役についてそれぞれ書かれています。朝比奈に関しては私も断然同意見ですね。
(今月のスケジュール)
古典芸能鑑賞会と能楽堂見学会 於横浜能楽堂
第16回「古典芸能鑑賞会と能楽堂見学会」11月23日(日)11:30~ 無料
邦舞(花柳流・若柳流・七々扇流・藤間流・葵流)
三曲(琴・三弦・尺八)
詩吟・小唄・長唄・清元・落語
(横浜能楽堂 行事予定一覧表)
能楽堂の見学と様々な分野の古典芸能が見られます。興味はあるが敷居が高いと思っていらっしゃる方、琴の演奏を聞いてみたい方、三味線音楽を聞いてみたい方、無料ですし是非この機会にお出かけになってはいかがでしょう。
菊之助テレビ出演のお知らせ~9日11:25~テレビ東京太一×ケンタロウ男子ごはん
太一×ケンタロウ 男子ごはん「魚介たっぷりパエリア」ゲストに菊之助をむかえてパエリアを作るようです。
2011年10月9日(日)午前11時25分~午前11時55分
(太一×ケンタロウ 男子ごはん「魚介たっぷりパエリア」: 週間番組表 : 番組情報 : テレビ東京)
2011年10月1日土曜日
獅童、築地市場へ行く
演舞場とはお隣りの築地へ魚の仕入れ等を体験に行ったようです。一心太助といえば先代錦之助の映画をよく見ましたね。この役は獅童にぴったり、舞台で江戸っ子振りを見るのが楽しみです。
文楽講座の前に桐竹勘十郎さんにインタビュー
文楽の魅力は人それぞれで、浄瑠璃にひかれる人、人形の表情に興味を持つ人、と様々です。歌舞伎と比較してみるのも面白いと思います。まだ文楽を観たことのない方は是非この機会に講座へ行かれると良いと思います。
2011年9月28日水曜日
追善公演を前に七世尾上梅幸、二世尾上松緑偲ぶ会
私が歌舞伎座に足しげく通っていた頃、、松緑、梅幸は円熟期で良い舞台を見せて頂きました。息子である辰之助、菊之助も成長していき同世代でもあり、いつも応援していました。辰之助の早逝は本当にショックでしたが、現松緑が成長して祖父のお役を手がけて一生懸命演じているのをうれしく思います。菊之助は面影が祖父そっくりで、つい梅幸を思い出してしまいます。今回の追善公演では孫二人が大役を務めます。確実に次代を担う役者に成長しました。音羽屋の芸を立派に守って継承していくことが、一番の供養でしょう。
沢瀉屋一門に春!!
「何をやっても、3代目の枠を超えることはできないと思う。でも、歴代の猿之助で女形の大きな役をやった人はいないので、諸先輩方から教えていただいたその芸を守っていきたい」。現在でも立役、女形にとらわれず演じているだけに、そのスタンスを崩さずに活躍を続けることを誓った。
(4代目猿之助襲名の亀治郎「突然、降ってわいたような話」:芸能:スポーツ報知)
テレビの会見を見てびっくりしました。亀治郎がいずれは猿之助を襲名するであろうことは考えていましたし、香川の息子の役者デビューには後見人として芸を伝えていくのだろうと思っていましたが、まさか香川照之が歌舞伎俳優になって舞台に立つとは想像もしていませんでした。歌舞伎界に活気を与えてくれるのではないかと大いに期待します。来年6月に襲名披露公演が行われますが、襲名狂言は何になるか興味津々です。丸本物は無理でも新歌舞伎なら殆ど可能でしょう。私が想像じた演目は「恩讐の彼方に」です。記者会見で猿之助が言っていたのでもしかして?と思いました。真山青果の「荒川の佐吉」、長谷川伸の「一本刀土俵入」なら亀治郎のお蔦で共演可能!宇野信夫の「じいさんばあさん」も二人で出来ますね。演舞場の舞台で見られる日が待ち遠しいです。
2011年9月25日日曜日
よみうりカルチャー演劇講座 12月文楽
<文楽鑑賞教室公演>
日時:12月5日(月)午前10時
会場:東京・三宅坂、国立劇場小劇場
演目:「曽根崎心中」
講師:桐竹 勘十郎
受講料:会員4,100円、一般4,600円(チケット代含む)
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
同じく河村常雄の演劇講座ですが、12月は文楽です。講師は桐竹勘十郎で11月の歌舞伎公演と同じ演目の「曽根崎心中」です。連続で観て比較研究するのも良いですね。
よみうりカルチャー観劇入門講座 11月国立劇場
よみうりカルチャーでは12月5日(月)、東京・国立劇場小劇場の文楽鑑賞教室で人形遣いの桐竹勘十郎さんをゲスト講師に迎え、観劇入門講座を開きます。講座を前に勘十郎さんにインタビユーしました。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
中村梅玉を講師に迎え、近松の神話物の世界を紐解きます。インタビューの記事があります。
45周年記念公演のトップバッターは菊劇団の新作「開幕驚奇復讐譚」
<歌舞伎>国立劇場45周年公演 馬琴作品アレンジ 新作「開幕驚奇復讐譚」今回の記念公演は作者を選んでのチョイスです。馬琴作品は珍しいですね。娯楽性に富んだ宙乗りや大立ち回りで会場を湧かせてくれるでしょう。ガガ風の衣装とは?いつも驚かされます!
(東京新聞:<歌舞伎>国立劇場45周年公演 馬琴作品アレンジ 新作「開幕驚奇復讐譚」:伝統芸能(TOKYO Web))
2011年9月20日火曜日
「知られざる物語 京都1200年の旅」亀治郎出演
10月にスタートするBS朝日の新番組「知られざる物語 京都1200年の旅」10月からの新番組、毎週火曜日10:00~彼らしいナビで興味深いですね。
で亀治郎がレギュラー番組で初のナビゲーターを務めます!
(「知られざる物語 京都1200年の旅」(BS朝日)|新着情報 |市川亀治郎)
愛之助の義賢
仁左衛門直伝のこのお役は愛之助のベスト5に入る位素晴らしいです。三度目の出来はいかに?楽しみです。
壽初春大歌舞伎 2012年1月 大阪松竹座 演目と配役
お正月の松竹座は團十郎と藤十郎の共演が恒例になりました。「関の扉」はちょっと期待ですね。夜の部は海老蔵の五役、大阪では初めてなのでしょうか?それにしても昼夜出ずっぱり!健康に気をつけて無事勤めて頂きたいです。
2011年9月16日金曜日
チャリティー舞踊公演の収支報告
皆様ご多忙のところ、チャリティー舞踊公演「祈り」に、ご来場いただきまして誠にありがとうございました。私も微力ながら協力させて頂きました。このようにご報告頂くとうれしいものです。
(「ホーム・新着情報」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)
右近さんの「子守」、菊之助さんの「うかれ坊主」と「藤娘」と舞踊三題でした。清元の演奏は延寿太夫さん、親子共演でした。浄瑠璃を語る父と踊る息子とのイキの良さ、良かったです。菊之助の「うかれ坊主」は流石にまだ味はありませんが、身体を使って踊る技は確かで、ことに女の振りの時には瞬時に筋肉が女形へと変わるのは見事でした。「藤娘」はとっくに踊っていてもおかしく無いと思うのですが、菊之助を襲名してから多分東京では初めてだと思います。もちろん六代目の演出です。暗転からぱっと明るくなって正面に現れた娘は梅幸そっくりでした。踊りに品格があり、音頭の時も決して媚びず、節度ある酔態で、これぞ藤娘の本家という感じです。梅幸の「藤娘」は最高でしたが、菊之助はその芸を受け継ぎ、艶やかで綺麗で品の良い申し分のない藤娘です。是非本興業でやって欲しいです。
2011年9月12日月曜日
2011年9月7日水曜日
河村常雄の劇評 2011年9月新橋演舞場
姿形や仁が異なるだけでなく、血縁関係もない襲名だが、必要なことは播磨屋の芸の継承発展。立役から三枚目まで幅広い芸域を持ち、舞踊にも長けた新又五郎さんに、名跡のさらなる拡充を期待する。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
先代又五郎さんのお話が書かれています。往年の舞台が目に浮かびます。私も河村氏と同じ思い、襲名によって更なる進展を期待し、播磨屋の芸を伝えていって欲しいと思います。
渡辺保の劇評 2011年9月 新橋演舞場
三役のなかでは梅王丸が第一の出来である。その凛々たる口跡のよさ、その荒事の勢い、二本隈がその丸顔にピタリと決まっている。元禄見得が腰高で形が悪い一点を除けば、いい梅王丸である。まずは新又五郎の出発に相応しい舞台。
(2011年9月新橋演舞場)
新又五郎の梅王丸が良く、吉右衛門、藤十郎の松王丸、桜丸も素晴らしいという「車引」の舞台は楽しみです。もう一つの「寺子屋」も見ごたえあるようです。吉右衛門を頭に播磨屋の芸が受け継がれていく目出度い門出です。今月は見逃せませんね。
2011年9月6日火曜日
華麗なる技 第一回義太夫節物語の浄化 紀尾井小ホール
■邦楽 華麗なる技 第一回 義太夫節
物語の浄化 「段切れ」の魅力
(紀尾井ホール//コンサート情報 邦楽)
とても面白そうな公演です。残席わずかということです。
2011年9月2日金曜日
御園座建て替え
御園座が、歌舞伎などを公演する劇場「御園座会館」(名古屋市中区)を、地上42階建ての分譲マンションに建て替える方向で検討していることが1日、わかった。劇場は1~4階に入る。6年後の2017年の完成を目指す
(asahi.com(朝日新聞社):御園座新ビル、42階建て高層マンション案 名古屋 - 歌舞伎 - 舞台)
ここも高層ビルになるようです。
早稲田大学演劇講座 9月26日
「七代目市川團十郎の芸と波瀾万丈の生涯」
日時:2011年9月26日(月)14:45~16:15(開場14:00)
会場:早稲田大学大隈記念大講堂
講師:十二代目市川團十郎丈(歌舞伎俳優・早稲田大学特命教授)
聞き手:木村涼(早稲田大学演劇博物館助手)
※入場無料・事前予約不要
来場者が多数予想されるため、開催当日(9月26日)は午前10時~午後2時まで大隈講堂前に設置のテントにて座席番号記載の入場整理券を御一人様1枚ずつ配布いたします。(特定の座席を指定希望することはできませんので、ご容赦ください)
入場整理券を受領後、開場時間の午後2時より講演開始の午後2時45分までに会場内に入場していただくことになりますが座席番号記載済ですので、上記時間(14:00~14:45)内に入場していただければ、座席は確保できます。
会場入口にて入場整理券を確認させていただくこともございますので、ご了承ください。
また、会場(1121席)が満席となった場合、会場地下の大隈小講堂(座席数300席)でもモニターにてご覧いただけるように準備してございますので、ご利用ください。
※入場整理券は講演終了後までお持ちください。紛失された場合は無効となります。
(早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館)
前回の吉右衛門の時も超満員でした。行かれる方はお早めにお出かけ下さい。
河村常雄の劇評 2011年8月新橋演舞場
夏恒例の三部制。新作を含め上演頻度の低い作品が揃い、新鮮な感じのする公演である。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
どんなお芝居だか見てみようという気になります。しかし、1ヶ月も過ぎると記憶が遠のき、忘れてしまいそうです。夏ですから重たい狂言よりさらっと後味は爽やかでした。
2011年9月1日木曜日
吉野芸能祭 金峯山寺奉納歌舞伎
吉野芸能祭 金峯山寺奉納歌舞伎
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 仁左衛門、孝太郎、千之助が「吉野芸能祭 金峯山寺奉納歌舞伎」に出演)
「藤娘」と「連獅子」。どうせなら「吉野山」が見たいとは思いますが、三代で踊るとなると難しいのでしょうか。
ブログ再開
2011年7月6日水曜日
渡辺保の劇評 2011年7月演舞場
海老蔵復帰
(2011年7月新橋演舞場)
海老蔵復帰に父團十郎の思いは~芝居の中で語っているように思われます。先月出し物を見て、「江戸の夕映」が一番見たいと思った私には、渡辺保氏の批評はうれしい限りです。観劇は後半の予定ですが今から楽しみです。何はともあれ、華の役者が戻ってきて良かった。
2011年6月27日月曜日
挑むvol.3 8月20、21日 前進座劇場
挑むvol.3 ~歌舞伎役者の粋と意気~
日時:2011年8月20日(土)17:00開場・17:30開演
8月21日(日)11:30開場・12:00開演/16:00開場・16:30開演
料 金:全 席 指 定 ¥ 6,3 0 0 ( 税 込 )
発売日:6月29日(水) AM10:00~
会 場:前進座劇場(吉祥寺)
(http://www.idomukabuki.com/">挑む~IDOMU~)
松也の自主公演も3年目です。素晴らしい一門の方や仲間たちが熱い舞台を見せてくれます。踊り三題から今年は芝居が加わります。公演日も2日になり、気合が感じられます。「源氏店」は難しい狂言ですが、松也の与三郎は楽しみです。お富は昨年松山を踊った左字郎が演じます。新カップルです。若手の真摯に取り組む姿に応援したいものです。
NHK芸能百花繚乱7月1日10:00~清元「かさね」
にっぽんの芸能は「芸能百花繚乱」の58分拡大版。舞踊の名作で大作の「色彩間苅豆~かさね~」を中村梅彌と中村橋之助の姉弟共演でお送りする。男女の愛憎をたっぷりと。
(NHK'>http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2011-07-01&ch=31&eid=20431">NHK番組表 | にっぽんの芸能 芸能百花繚乱▽男と女の愛のもつれ 舞踊・清元 色彩間苅豆~かさね | にっぽんの芸能は「芸能百花繚乱」の58分拡大版。舞踊の名作で大作の「色彩間苅豆~かさね~」を中村梅彌と中村橋之助の姉弟共演でお送りする。男女の愛憎をたっぷりと。)
橋之助と姉梅彌との「かさね」です。放送時間がちょっと延長されるようです。録画の際ご注意下さい。
第17回稚魚の会・歌舞伎会合同公演 演目と配役
第17回稚魚の会・歌舞伎会合同公演
(http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_s/2011/363.html?lan=j">稚魚の会・歌舞伎会合同公演 (青年歌舞伎公演))
この公演に向けて一生懸命稽古している役者さんの舞台を是非見て下さい。
秀山祭九月大歌舞伎 2011年9月演舞場 演目と配役
秀山祭九月大歌舞伎
中村歌 昇改め 三代目 中村又五郎襲名披露
中村種太郎改め 四代目 中村歌昇襲名披露
(http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2011/09/post_33-ProgramAndCast.html">歌舞伎美人(かぶきびと) | 秀山祭九月大歌舞伎の演目と配役)
又五郎襲名披露公演です。播磨屋にとって、うれしいおめでたい秀山祭です。
八月花形歌舞伎 2011年8月演舞場 演目と配役
八月花形歌舞伎
(http://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/2011/08/post_27-ProgramAndCast.html">歌舞伎美人(かぶきびと) | 八月花形歌舞伎の演目と配役)
納涼は外されましたが、三部制は存続。夏らしい怪談話は良いですね。
渡辺保の劇評 2011年6月演舞場
段四郎の大庭は、引込みに六郎太夫を罵るよう見せて実は梶原を罵倒するところで敵役のどす黒さが出た。さらにそのあとのにらみで悪をきかせていい。 歌六の六郎太夫もしっとりと父親の情を聞かせ、イキのいい歌昇の俣野、色気のある芝雀の梢とこの五人のアンサンブルがよくとれている。
(2011'>http://homepage1.nifty.com/tamotu/review/2011.6-1.htm">2011年6月新橋演舞場)
何回も見ている「梶原平三」ですが、今回はいつもと違いました。颯爽とした生締物という位置づけで終わっていたこの芝居の印象が違いました。吉右衛門にゆとりとか滑稽味が出てますます芸に磨きがかかったと思いました。今、渡辺氏の劇評を読み納得できました。単純な話ではなく深い人間ドラマだったのだと知りました。段四郎の大庭をはじめ五人の役者の適材適所、ハラで通じる演技力がこの一幕を面白く仕上げたのだと思いました。
「頼朝の死」では染五郎・愛之助のコンビ相性が良く、今後も再演を重ね磨いていって欲しいです。
「連獅子」は仁左衛門の慈愛に満ちた親獅子ぶり、物怖じしない千之助の仔獅子と、本当に微笑ましい親子のようでした。最近は実の親子で演じることが多いのですが、本来は狂言師右近、左近が親獅子と仔獅子に扮して舞い、後に獅子の精になるというものです。そういう意味では私が今まで見た中では竹之丞時代の富十郎と猿之助が良かったですね。(昼の部千秋楽観劇 夜の部未見)
2011年6月12日日曜日
江戸の町づくり
日時 6月3日〜7月6日(6月17日は休館日)
午前10:00〜午後5:30開場
場所 東京都立中央図書館 4階企画展示室
交通 東京メトロ日比谷線広尾駅1番出口から徒歩8分
古地図に興味あっても見る機会がありません。所蔵の古地図を見ながら様々に発展していく江戸の町を楽しんで頂けると思います。
2011年6月9日木曜日
河村常雄の劇評 2011年6月新橋演舞場
今月最も賞賛したいのは、幕開けのこの舞台である。
吉右衛門の平三は、花道の出から風格といい、正義といい申し分ない生締物。刀の目利きに鋭さがあり、義太夫に乗って手水鉢を切る。花道の引っ込みでは爽やかな風が吹く。時代物の重みに、愛きょうの加わっているのが吉右衛門の芸だ。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
「頼朝の死」がとても良いとの事です。時代物の重厚さに愛嬌が加わった吉右衛門の平三は必見ですね。
尾上菊之助 チャリティ舞踊公演
尾上菊之助 チャリティ舞踊公演 東日本大震災復興に向けて「祈り」
日時 平成23年7月12日(火曜日)
昼の部:13時15分開場 14時開演 夜の部:18時15分開場 19時開演
場所 浅草公会堂(台東区浅草1-38-6)(03)3844-7491 地図
演目
一、上『子守』清元連中 尾上右近
下『うかれ坊主』清元連中 尾上菊之助
二、『藤娘』長唄囃子連中 尾上菊之助
(尾上菊之助 チャリティ舞踊公演 東日本大震災復興に向けて 「祈り」)
チャリティー公演を企画実行されている役者さんも多いですが、場所・料金とも無理のない設定でうれしいです。「祈り」と題しての舞踊三題です。お申し込みはお早めに。
2011年6月2日木曜日
大阪新歌舞伎座9月公演より本格復帰
大阪新歌舞伎座の公演情報9月に勘三郎の名がのっています。七月の松本での短期公演などを経て、本格的には秋からということです。お元気な顔を見るのが待ち遠しいです。
「第九回亀治郎の会」上演演目の発表
「第九回亀治郎の会 公演概要」
●日程:平成23年8月19日(金)~21日(日)
昼の部:12:00~/夜の部:17:00~ 全六回公演
●会場:国立劇場 大劇場
●演目
一、「芦屋道満大内鑑~葛の葉~」(あしやどうまんおおうちかがみ~くずのは~)
二、市川猿之助 作「博奕十王」(ばくちじゅうおう) 長唄囃子連中
(新着情報 |市川亀治郎#entry-1417)
今年は葛の葉です。どんな演出になるのか楽しみです。
仁左衛門、孫と「連獅子」
息子とも楽しみでしたが、彼はもう二十一歳になっていたので、厳しい目も必要でした。孫となるとうれしさが八十パーセント。うまく踊ってくれるのに越したことはないが、まずは二十五日間元気に勤めてほしいですね
(東京新聞:<歌舞伎>仁左衛門、孫と連獅子 「六月大歌舞伎」:伝統芸能(TOKYO Web))
仁左衛門にとってこんなにうれしいことはないでしょうね。立役を希望の千之助、これからも共演の舞台を重ね、家の芸を伝えていくことでしょう。
2011年5月18日水曜日
企画展『表象とかたち―伊藤熹朔と昭和の舞台美術―』展
<講座概要>
★講 師:長谷川勘兵衞(舞台美術家) 英 太郎(新派俳優) 原 恒雄(株式会社俳優座劇場 会長)
★司 会:小石新八(武蔵野美術大学名誉教授)
<開催情報>
○開催日時:2011年5月23日(月)14:45~16:15 (14:15開場)
○場 所:早稲田大学大隈講堂 小講堂(大隈講堂地下1階)
○入場無料・事前予約不要【定員300名】
(Hotmail - sachigiku@hotmail.com - Windows Live)
早稲田演劇博物館で興味深い講座が開催されます。お時間がある方は是非足をお運び下さい。
渡辺保の劇評 2011年5月明治座
新七本初演の五代目菊五郎、それを受け継いだ六代目菊五郎から松緑、吉右衛門まで。その歌舞伎の伝統を離れたところに染五郎七之助の自由さ、自然さがあるのだろう。
(2011年5月明治座)
私は松緑・梅幸のが今でも目に焼き付いているので、この脚本は全く別物という認識です。独特の円朝の世界が好きで怪談話も聞きます。あの雰囲気は現代の役者さんには出せないのかな?と思いますが、吉右衛門・芝雀コンビ是非見たいと思います。
渡辺保の劇評 2011年5月演舞場夜の部
今度は、私もはじめて見る九重の部屋が出たので、その後の八ッ橋の境遇、気持ちがよく出て、立花屋の殺しに繋がった。さしたる場面ではないが、ここの福助の寂しげな横顔が印象的であった前半とこの場も初めて見ました。毎回通しでやる必要はありませんが、珠に見ると筋立てが分かり良いと思いました。特に九重の部屋の場は二人の情が通うセリフが筋ではなく心情が後へと繋がり良かったと思います。この場は次回も付けたほうが良いですね。
(2011年5月新橋演舞場夜の部)
「あやめ浴衣」はあまり歌舞伎では見ない踊りなので期待したのですが、変にアレンジされてがっかりでした。そもそも浴衣のコマーシャルソングで役者の名が入っていたりするのです。粋な浴衣姿ではなく元禄風?で二上りの詞章も変えられていて、しっくりしませんでした。唯一良かったのは潮来出島が入れてあったことです。あやめの季節感あり、爽やかでした。
渡辺保の劇評 2011年5月演舞場昼の部
幸四郎は鬘のせいかいささか若輩めいて見えるが東間がまずは本役。五代目幸四郎がたった一度勤めたのに因んでほくろを付けている。(2011年5月新橋演舞場昼の部)幸四郎二役務める通し狂言。ほくろをつけることで高麗屋を意識しています。
2011年5月2日月曜日
今晩9時「駅弁刑事・神保徳之助5」に亀治郎出演
月曜ゴールデン「駅弁刑事・神保徳之助5」
2011年5月2日(月) 21時00分~22時54分
(月曜ゴ−ルデン - Yahoo!テレビ.Gガイド[テレビ番組表])
さて事件の謎解きにどう絡む役なのでしょうか?楽しみです。
明治以来の通しで籠釣瓶上演
今回は前段で、次郎左衛門の父・次郎兵衛(段四郎)ができものを患った妻を殺し、その報いで次郎左衛門にあばたができる因縁話や、次郎左衛門が自宅にかくまった武士(歌六)から形見に籠釣瓶を譲られる話を置く。また八ツ橋殺しの後、捕縛までの大立ち回りも演じる。
(東京新聞:<歌舞伎>「二重三重の因縁話、水っぽくせずに」 「籠釣瓶」通しで 吉右衛門が次郎左衛門:伝統芸能(TOKYO Web))
何度も観ていますが、あのアバタは生まれつきのものと思っていました。それが因縁絡みの話とは~知ることで、いっそう後の話が際立ってきます。滅多に出ない貴重な通しですから是非ご覧下さい。
又五郎の名跡復活
中村歌昇が三代目中村又五郎を、歌昇の長男の種太郎が四代目歌昇を襲名すると発表した。
(asahi.com(朝日新聞社):歌舞伎の中村歌昇、三代目又五郎を襲名へ - 歌舞伎 - 舞台)
二代目又五郎のイメージと現歌昇とは違うような気がしますが、面白いもので襲名するとその人の又五郎像が定着していきます。実力派の彼は又一回り大きな役者に成長していくことと思います。9月の秀山祭が楽しみですね。
菊之助テレビ出演のお知らせ
尾上菊之助テレビ出演
5月4日㈷ 毎日放送(関西ローカル) 午前9時45分~10時25分
「歌舞伎役者 尾上菊之助の挑戦~
踊れ!踊れ!踊れ!春興鏡獅子」
(「ホーム・新着情報」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)
久々の鏡獅子ですから襲名当初より違った弥生が期待できます。今日が初日です。
七月大歌舞伎 2011年7月 新橋演舞場 演目と配役
七月大歌舞伎
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 七月大歌舞伎の演目と配役)
海老蔵舞台復帰の狂言はお家芸を揃えてきました。お目出度いのは分かりますが7月にふさわしくない、まるで初春のような出し物ですね。
2011年4月23日土曜日
耳より情報!豪徳寺亀屋のセール
亀屋邦楽器春のセールを開催
(Hotmail - sachigiku@hotmail.com - Windows Live)
三味線、琴などの邦楽器を扱っている亀屋がセールを開催します。長唄の先生方も多く利用していて信頼のできる三味線屋さんです。これから習いたいと思っていらっしゃる方や、もう一つ欲しいという方にもお薦めです。貴重な象牙の撥などもあるようです。
井伊大老ゆかりの寺、豪徳寺を散策してもよろしいのではと思います。
劇団若獅子・亀治郎の「一本刀土俵入」
お蔦は歌舞伎の花形、市川亀治郎。歌舞伎でもこの役を経験しているが、新国劇調にしたのか、芝居らしさが強く出ている。前半の「取手の宿」で、世を捨てたようなすさんだ酌婦に作り、茂兵衛への施しは酔った中でのちょっとした思いつきであるとした。それは、後半、恩返しに訪れた茂兵衛を直ぐに思い出せない理由となり、最後の「思い出した」の台詞を効果的にする。自堕落の中にも世の中の理不尽さに対する怒りが込め、悪に屈しない強さを見せる。お蔦も前半と後半でがらっと変貌するのだが、この怒りと強さは不変。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
15日に亀治郎のトーク付きのを観てきました。新国劇を生で観たのはずっと前、当時俳優祭は歌舞伎・新派・新国劇共同公演でしたので、その折に殺陣「田村」を観てカッコイイと感激したのが初めてでした。後はテレビで辰巳・島田両優を観た程度です。そして新国劇は解散して現在の劇団「若獅子」が発足しました。全て劇団員手作りの舞台で地味ですが、それはそれで気持ち良いものです。亀治郎の舞踊「保名」がありましたが、花道の出ではなく本舞台屏風の陰からの出でした。清元の地方は二挺二枚と少なくさみしいと感じました。この公演は地方にも回るということで納得しました。地方さんは東京公演のみで他ではテープ使用だそうです。
さて「一本刀土俵入」ですが、お蔦は六世歌右衛門のが最高でした。勘三郎とのコンビがなかなか良くて今でも記憶に残っています。亀治郎のお蔦は最初の横向き後ろ姿がいかにも取手の酌婦らしい色気があって良かったです。トークの時に話していましたが着付けしてから手足を動かしてグズグズにするそうです。ちょっと着崩れて飲んでいる酌婦の態になります。これは花柳章太郎の口伝のようです。セリフも軽い調子でポンポン言うのですが、張るところは張って緩急自在、実にうまいです。彼は独自のお蔦を演じていて、こういう芝居も見逃せません。家の芸はもちろん、様々な分野での活躍が期待されます。
2011年4月17日日曜日
明治座に16年ぶりの歌舞伎
これを機に今後、明治座を拠点に猿之助四十八撰(せん)(猿之助が家の芸に定めた演目)の洗い直しができれば」と亀治郎。
(東京新聞:<歌舞伎>明治座 16年ぶりの歌舞伎公演 花添える若手四人衆:伝統芸能(TOKYO Web))
16年ふりの歌舞伎公演!新装開場の公演に行ったのは随分前になります。菊五郎の「鏡獅子」が出て菊蔵が最後の手引きをやったのを見ました。これからは今回の4人を中心に若手の活躍の場として大いに歌舞伎をやってほしいですね。浜町、人形町と美味しいお店もありますから観劇とグルメが楽しめます。
市川亀治郎×三響會 特別公演 ~伝統芸能の今2011~
「東北地方太平洋沖地震復興支援
ゴールドリボン基金+世界の子どもにワクチンをチャリティー企画
市川亀治郎×三響會 特別公演 ~伝統芸能の今2011~」
●出演:市川亀治郎・亀井広忠・田中傳左衛門・田中傳次郎 ほか
(新着情報 |市川亀治郎#entry-1379)
東京浅草公会堂スタート、その後各地で公演されます。三響會との共演はいつも面白くて定評があります。
関西・歌舞伎を愛する会 第二十回 七月大歌舞伎 2011年7月大阪松竹座 演目と配役
関西・歌舞伎を愛する会 第二十回
七月大歌舞伎
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 七月大歌舞伎の演目と配役)
昼の部に川口松太郎の作品があり、夜の部には「伊勢音頭」の通しとなかなか見られない物ですので、興味深いです。
2011年4月13日水曜日
長谷部浩の劇評 2011年4月演舞場
夜の部は、六年ぶりの『絵本太功記』。時蔵の十次郎、菊之助の初菊だが、逆の配役で観(み)たい。秀太郎の皐月(さつき)、魁春の操と手堅い女方がそろって芝居を運ぶ。義太夫狂言の大きさが出るのは、團十郎の光秀、菊五郎の久吉、三津五郎の正清、それぞれの大きさがぶつかりあってのことだ。平成歌舞伎の水準を見せる。
(東京新聞:<評>気品の菊五郎、大きさの團十郎 新橋演舞場「4月大歌舞伎」:伝統芸能(TOKYO Web))
菊五郎は今までに十次郎と初菊しかやってなくて今回の久吉は初役だそうです。十次郎といえば梅幸を思い出します。その内菊之助も手がけると思います。是非観たいですね。
河村常雄の劇評 2011年4月演舞場
三津五郎は、珍しく庶民的な老けに近い女形に挑戦した。男運に恵まれない田舎の女の淋しさをしみじみ漂わせ、心地よく幕にする。
(河村常雄の劇場見聞録 : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞))
同じように田舎から出てきた越後獅子の兄弟に「これでお江戸みやげを買うんだよ」と心付けを渡し、自分はもらった襦袢の片袖を「これが私のお江戸みやげ」としみじみとつぶやき、下座の越後獅子の唄が流れて幕。川口松太郎の人情劇を久しぶりに楽しみました。
今月は何だかさえない狂言立てと思っていましたが、昼夜見てみると、全部色が違っていてそれぞれ感動がありました。実に上方らしい物、役者が揃った贅沢な顔ぶれの時代物、ますます実力をつけてきた花形共演の踊り、若返った新作歌舞伎とどれも拍手喝采!一時ガラガラだった客席も少し入りが良くなったように思います。
2011年4月9日土曜日
渡辺保の劇評 2011年4月新橋演舞場
ネーティブのなかのたった一人の江戸ッ子、多勢に無勢なのは争えない。
(2011年4月新橋演舞場)
昼夜通して見るとこの狂言だけが別物のように感じます。それだけ上方色が濃いのだと思います。私のような関東の人間には上方弁で早口に言われると、何と言っているのか分からなかったりします。独特の風情は他にはない山城屋の強みでしょう。三津五郎は藤十郎に頼まれて二回目の八右衛門役だそうですが、気の毒ですね。決まったところなどカッコ良くって浮いてしまいます。
今月の敢闘賞は個人的に松緑にあげたいです。菊之助との「男女道成寺」では花子から狂言師への変わり目も鮮やかで所化と絡むコミカルな踊り、クドキの所はしっとりと男女の情愛をだし、後半は二人でリズミカルに踊るといった具合で上出来。それというのも二代目松緑と梅幸がイキのあったコンビで沢山の芝居や踊りを見せてくれたので、孫同士ですから自然と良い流れになるのでしょう。これからも楽しみです。「権三と助十」ではこれまた歯切れの良い江戸弁で小気味良いです。菊劇団の若手、脇ともにこういう芝居には一段とノリがいいです。
「お江戸みやげ」の幕切れ、下座で唄われるのは、長唄「越後獅子」の唄い出しー打つや太鼓の音も澄みわたりー何とも哀愁漂う終わりで良かったです。
2011年4月1日金曜日
玉三郎八千代座公演記念切手集
坂東玉三郎八千代座公演二十周年 八千代座100周年を記念して平成2年からの八千代座公演公演すべてのポスターがオリジナル切手集となりました今月のコメントではご自身のお考えを記しておられます。そして、この記念切手の売上げを義援金にとのことです。
80円切手10枚X2シートに特製のフォルダーカバーがついた一冊でございます。
売り上げの一部は震災の義捐金とさせていただきます。
(坂東玉三郎ページ)
三津五郎の今月の役どころ 2011年4月
今回の震災の避難生活に代表されるように、日本人が他を思いやり協調しながら生活を営んでいけることは大きな美徳。その良さを再確認し、さらに人を信じるということの大切さを、明るい運びの中にも皆さまに感じていただける舞台になれればと思っています。今月4役を演じる訳ですが、それぞれ色の違うお役を勤められます。まさか演じるとは思っていなかったおばさん役、上方物、線の太い武将の役、そして江戸庶民の生活が味わえる長屋が舞台の籠かきの役とすごいですね。どのお役も結構だと思いますが、やはり、権三が一番ニンでしょうね。
(今月のスケジュール)
2011年3月28日月曜日
「六世中村歌右衛門を語る」
「六世中村歌右衛門を語る」今月演舞場では十年祭が行われました。今年も桜の季節、名優六世歌右衛門を偲んでの対談があります。
日時:2011年3月31日(木)14:45~16:15(開場14:15)
会場:早稲田大学小野記念講堂(27号館小野梓記念館地下2階:定員200名)
講師 :中村梅玉(歌舞伎俳優)、山川静夫(フリーアナウンサー、エッセイスト)
司会:児玉竜一(早稲田大学教授)
※入場無料・事前予約不要
(早稲田大学坪内博士記念 演劇博物館)
4月演舞場は團菊共演
「いま公演を行うことに批判もあるでしょうし、直前に中止ということになるかもしれない。でも自粛ムードの中で“やりましょう”という気概が必要。それが荒事芸に生きる市川家の社会的貢献の形だと思っています」今年も團菊祭は大阪でやることになりました。毎年一番楽しみにしていた團菊祭が東京で見られないのは寂しい限りです。そのかわりに4月に成田屋、音羽屋が共演してくれるのでしょう。
(東京新聞:<歌舞伎>團菊、東京で1年ぶりの共演 新橋演舞場 4月大歌舞伎:伝統芸能(TOKYO Web))
お国の一大事に歌舞音曲は控えるのが良いと思う方もいらっしゃると思いますが、滅入っていても暗くなるばかり、お芝居を見て憂さを晴らし明日の活力を頂いて元気になって帰るのもよろしいのではと思います。
世代交代の「権三と助十」
夜の部で菊之助と二人で白拍子に扮(ふん)して大曲「男女(めおと)道成寺」を踊る。十八年前の二世辰之助襲名公演で七世尾上梅幸と一度踊っているが、「同世代できれいな菊之助さんの隣でどう負けずに白拍子を踊るか、なかなか難しい。四月一番の課題ですね」と笑う。菊五郎・三津五郎から三津五郎・松緑へとバトンが渡されます。岡本綺堂の江戸長屋の人々の暮らしがイキイキと描かれた名作です。大岡政談も絡み話が盛り上がります。序幕の上手七夕飾りが次の幕でなくなります。時間の経過を表しています。
(東京新聞:<歌舞伎>尾上松緑が初役の助十 被災者への追悼込め 日々の舞台勤める:伝統芸能(TOKYO Web))
松緑襲名の時は梅幸と踊ったのですね。今回は同世代の菊之助と踊る訳ですが、このコンビでいろんな所作事を実現してほしいです。
2011年3月25日金曜日
芸能花舞台最終回(再)27日
「舞踊「かさね」」雀右衛門の「豊後道成寺」も貴重映像ですが、「かさね」は昔の映像に加えて当時の梅幸、羽左衛門も登場です。
(与右衛門)十五世市村 羽左衛門、(かさね)六世尾上 梅幸、(スタジオゲスト)尾上 梅幸、(スタジオゲスト)市村 羽左衛門
(NHK 番組表)
2011年3月22日火曜日
團菊祭五月大歌舞伎 2011年5月大阪松竹座 演目と配役
今年も大阪での開催です。音羽屋の若手が大活躍で楽しみですね。團菊祭五月大歌舞伎
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 團菊祭五月大歌舞伎の演目と配役)
コクーン歌舞伎第十二弾 「盟三五大切」 2011年6月 シアターコクーン
中村橋之助、尾上菊之助、中村勘太郎出演
(渋谷・コクーン歌舞伎 第十二弾 盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ) | Bunkamura シアターコクーン)
今回は菊之助が参加です。どんな演出になるのか興味深いですね。
菊五郎・菊之助役者の言葉 2011年3月
思いがけないこの緊急時ではございますが、私たち歌舞伎役者は懸命に舞台を勤めなければならないと、今、改めて思います。不安や心配に心を満たされる時、舞台をご覧になることで、現実の厳しさから、いっときお心を解き放す事ができれば、なによりの喜びです。(「菊五郎・菊之助 役者のことば」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)菊之助さんからのお見舞いのコメントです。演じられる役者さんも心を入れ替えて舞台に上がるのは辛かったと思います。今日見て参りましたが、皆さんそれぞれのお役を精一杯演じておられ、被災された方には申し訳ありませんが、しばしの間楽しむことができました。
大地震前に菊五郎さんが今月のお役について書かれています。合わせてご覧下さい。
2011年3月21日月曜日
渡辺保の劇評 2011年3月国立劇場
手が洗いたいといって水を汲ませ殺しになる具合がまことにうまい。ことにお松を井戸へ落として井戸に片足をかけてグッと覗き込んだきまりが凄味があって上出来。 (2011年3月国立劇場)南北の色濃い狂言で仁左衛門が悪役二役を演じるというので、前評判がよく、楽しみにしていた方も多かったと思います。是非再演をして頂きたいですね。私は初日に見ましたが、筋立てはすっかり飛んでしまいましたが、この井戸のシーンだけは覚えています。
五月大歌舞伎 新橋演舞場5月 演目と配役
昼の部は「天下茶屋」の通し、夜の部は「籠釣瓶」と季節にぴったりの舞踊「あやめ浴衣」です。
2011年3月4日金曜日
三津五郎の今月のメッセージ 2011年3月
また「芸能花舞台」もリニューアルされ、NHK教育金曜夜10時からの1時間枠に放送日が移動、「にっぽんの芸能」という番組に変わります。その第1回の放送が4月1日(金)で、私の忠信、時蔵さんの静御前で「吉野山」が放送されます。ぜひご覧ください。(坂東三津五郎公式ホームページ)今月ほ舞台はお休みとのことですが、良い情報を教えて頂きました。金曜夜10時~1時間になるそうです。そして一回目が「吉野山」楽しみです。
渡辺保の劇評 2011年3月新橋演舞場
菊之助の浮舟は、歌右衛門ともその後のいろいろな浮舟ともかわっていて、この東国育ちの青春の性の煩悶を自然に表現している。(2011年3月新橋演舞場)役の性根を自分の中に置き換えて演じているのだと思います。玉手にしても俊徳丸に恋する情念を自然に表現できていたように感じました。今を生きる女形ですね。
初日、昼の部を見ましたが、渡辺氏と同じことを感じました。菊吉二人が舞台に現れると途端に芝居がイキイキしてきます。セリフのキャッチボールが面白いです。夜の部の「浮舟」が楽しみです。
2011年2月20日日曜日
「わが心の歌舞伎座」犬丸治の随想
この映画がすぐれているのは、歌舞伎座を役者のみならず、裏方、表方、そして観客まで、すべての劇場関係者の「生活の場」と捉え、生き物としての劇場の「呼吸」を活写していること。その点、珍しいカットが多数あり、貴重な映像資料となっている。(2011年 随想・漫筆・余滴 犬丸治)私も見ましたが、実に素晴らしいドキュメンタリー映画です。多くの役者が歌舞伎座は他の劇場と違うと言っていましたが、その訳が分かります。歌舞伎座で働く全ての人たちのパワーを頂いて、舞台に立つからです。大勢の人たちの協力いや心意気が加味されるからです。あそこで働いていた人たちは、今どうしているのかしら?新歌舞伎座に戻ってくるのでしょうか?
愛ちゃんの手をとって楽屋口を去っていった富十郎の姿にも胸が痛みます。サヨナラ歌舞伎座、ササヨナラ富十郎さん。
四月大歌舞伎 2011年4月新橋演舞場 演目と配役
四月大歌舞伎(歌舞伎美人(かぶきびと) | 四月大歌舞伎の演目と配役)團菊祭が今年も大阪で行われることになったので、4月の演舞場は團菊中心に若手花形参加といった感じです。夜の部の「太閤記十段目」は見ものでしょう。「権三と助十」は菊五郎・三津五郎から三津五郎・松緑へとバトンタッチです。息の合った丁々発止が聞きたいものです。
2011年2月10日木曜日
第二十七回 「四国こんぴら歌舞伎大芝居」詳細
歌舞伎公演期間 平成23年4月9日(土)~24日(日)16日間演目と配役の詳細、チラシもあります。
お 練 り 平成23年4月8日(金)午後2時(演目と配役|四国こんぴら歌舞伎大芝居)
六代目尾上菊五郎 歌舞伎名場面集CD化
数々の名演を残した六代目尾上菊五郎(1885~1949)。彼が1922(大正11)年に録音したSPレコードをデジタル復刻したCD「六代目尾上菊五郎 歌舞伎名場面集」がこのほど発売された。名人の口跡が90年近くの時を経てよみがえった。 (asahi.com(朝日新聞社):六代目菊五郎の名場面をCDで 「弁天小僧」など4演目 - 歌舞伎 - 舞台)「弁天小僧」「髪結新三」「め組の喧嘩」「御所の五郎蔵」の4演目。私が持っているのはSPからLPにしたのですが、このLPのレコードをCD化したのではなく、元のSPから新たにデジタル復刻したようですね。いずれも名人六代目の代表的な演目です。
2011年2月4日金曜日
中村勘三郎3月博多座休演のお知らせ
博多座3月公演『桜壽博多座大歌舞伎』2月に引き続き3月も休演とのこと。詳細は分かりませんが、長引いていて心配ですね。平成中村座の7ヶ月公演が控えていますから、元気になってほしいです。
中村 勘三郎 休演のお知らせ(博多座)
2011年2月3日木曜日
ほんに今夜は節分か
2011年1月26日水曜日
芸術劇場「摂州合邦辻」 1月28日11:00~
2010年12月に東京・日生劇場で上演され、好評を博した「通し狂言 摂州合邦辻」。母と息子の禁じられた恋、自らを犠牲に息子の命を守った母の情愛…。現代にも通ずるようなテーマを真正面から描いた、義太夫狂言屈指の名作を“通し狂言”という、筋を通した形で上演して、注目された。(NHK 番組表)菊之助の若い玉手御前が却ってこのストーリーを新鮮に感じさせてくれます。素晴らしい舞台でした。
2011年1月15日土曜日
渡辺保の劇評 2011年1月演舞場昼の部
「父を討たれて無念なか」「さん候」の前後、上手高座の工藤、平舞台の五郎の二人の対決は緊迫感にあふれている。歌舞伎の定式では、対立する二人は直接互いの顔を見たりしない。あらぬ方を見る。吉右衛門は下手の上、三津五郎は上手の上を見る。それでいて二人の間には目に見えない糸がピーンと張り詰めている。その糸は二人の間を底辺にして、頂点を客席に向けている。この三角形によって二つのことが起こる。一つはいうまでもなくドラマ。工藤が五郎の情熱を見て討たれる決心をする。もう一つは音楽のような、抽象的な、儀式の持つ面白さが出る。(2011年1月新橋演舞場昼の部)曽我狂言の代表作「対面」をお正月に観るのは珍しくないが、今回は播磨屋の初工藤(こういう言い方があるのを初めて知りました)と大和屋の五郎がいつもと違う緊張感を醸しだし、この一幕がドラマとして面白いことが分かったと言われています。いつだか池田功一さんが「芝居はくまなくみなくちゃいけない、いつもの出し物でも役者が変われば違うし、同じ役者でも一月前と違ったりする。」このご意見は全くそうだと思いますね。これだから毎月通うことになるのです。
團十郎の鱶七が結構だそうでうれしいです。複雑な心境にもかかわらず大きな演技ができるのは成田屋らしいです。
中村勘三郎過労で入院
歌舞伎俳優の中村勘三郎(55)が体調不良のため、2月1日初日の東京・新橋演舞場公演「ペテン・ザ・ペテン」を降板することになった。(中村勘三郎:過労で入院中…2月公演は降板 - 毎日jp(毎日新聞))歌舞伎役者は忙しすぎます。次から次へ公演が控えていて、休養する暇がありません。ファンは毎月観たいかも知れませんが、良い状態で舞台に臨めるように、お休みの月があっても良いのではと思います。中村屋もこの機会に静養して、健康を取り戻して頂きたいです。お大事に。
愛之助休演、亀鶴代役
東京・浅草公会堂で公演中の「新春浅草歌舞伎」(26日まで)に出演していた片岡愛之助が体調不良のため、13日から休演した。(asahi.com(朝日新聞社):片岡愛之助が休演 新春浅草歌舞伎 - 文化)14日のNHKあさいちのプレミアムトークに出演予定だったのが、急遽変更になりました。どうやらインフルエンザで肺炎になるとかなり危険だということでドクターストップが出たのでしょう。体調が回復次第復帰するとのこと、無理のないように御願いしたいですね。
三月大歌舞伎 2011年3月新橋演舞場 演目と配役
三月大歌舞伎(歌舞伎美人(かぶきびと) | 三月大歌舞伎の演目と配役)昼夜に一本ずつ六世歌右衛門の追善狂言があります。魁春の政岡、梅玉の八汐という配役はどんな感じになるのか、ちょっと想像つきません。「恩讐の彼方」は久々の上演、若手のフレッシュな舞台を期待しましょう。
2011年1月10日月曜日
中村芝翫休演のお知らせ
中村芝翫 体調不良の為、休演。代役は中村橋之助。ちょっと心配ですね。楽まで復帰されないのか?ゆっくり養生なさって下さい。
●昼の部
『妹背山婦女庭訓』 三笠山御殿
烏帽子折求女実は藤原淡海 中村橋之助(歌舞伎美人(かぶきびと) | 【中村芝翫 休演のお詫びと代役のお知らせ】)
長谷部浩の劇評 2011年1月新橋演舞場
『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』は、頻繁に上演される曽我物の人気演目だが、三津五郎の五郎時致が優れている。怒りが肚(はら)にあり、圧倒的な力感がみなぎる。高い調子の台詞廻(せりふまわ)しで、幼心が常に強調される。対になる梅玉の十郎祐成も柔らかで、受け止める吉右衛門の工藤がまた大きい。歌昇の朝比奈、歌六の新左衛門と顔も揃(そろ)って、新年を寿(ことほ)ぐ。(東京新聞:<評>力感みなぎる三津五郎の五郎 新橋演舞場「初春大歌舞伎」:伝統芸能(TOKYO Web))荒事の醍醐味が堪能出来る一幕です。10年前の襲名の時と五郎の若さは変わらないかも知れません。(楽日観劇予定)お正月は曽我狂言、これ決まりですね。
玉三郎の今月のコメント 2011年1月
私は1年の抱負というものを持たないのでございます。やはり今年も「健康」・「仕事」・「人とのつながり」が充実するようにと、いつもの願いでございました。これからも皆様から頂きましたお仕事を力一杯努めることが私の毎日と思っております。(坂東玉三郎ページ)新年のご挨拶、去年の公演のお話等を書かれています。
三津五郎の今月のメッセージ 2011年1月
三津五郎を襲名してまる10年、その節目の年の同じ正月に、襲名披露の狂言であった「寿曽我対面」の曽我五郎を勤めることになりました。偶然とはいえ折り目のはっきりした正月を迎えられるようで嬉しく思っております。また巳之助が化粧坂少将で、親子で初の恋人役です。(坂東三津五郎公式ホームページ)「対面」の五郎は良いですね。恋人役?ではありますが、世話と違ってしっぽりはありません。
渡辺保の劇評 2011年1月新橋演舞場夜の部
富十郎は、夜の部第一の「式三番叟」で梅玉とともに二人翁の趣向で出演の予定で、足の悪い富十郎のために、二人の翁、娘姿の魁春の千歳、鷹之資の付け千歳、三津五郎の三番と五人で正面大ゼリでせりあがるという演出が考えられていたにもかかわらず、初日から舞台に立つことができなかった。今はその趣向も空しく、喪失感いかんともし難い。 十一歳の遺児鷹之資のしっかりした踊りに涙を誘われるばかり。なんとか富十郎の遺志通り立派な役者になって貰いたいと思うばかりである。 (2011年1月新橋演舞場夜の部)今月出演の役者さん、特にこの舞台に出ている人は心悼んだことでしょう。わずか十一歳でも晴れの舞台を務めなくてはなりません。あっぱれです。
團十郎の実盛は見たことないと思っていましたら、久々の上演のようです。型の細かい違いまで分からなくても、團十郎らしい味の実盛を楽しみたいです。
渡辺保の劇評 2011年1月ルテアトル銀座
一つは、琴、三味線、胡弓の三曲のうち、最後の胡弓を弾いているときの、一点を見つめた顔が舞台にポッカリと美しく浮かび上がるところが圧巻であること。さながら周囲に人無きが如く、時間も場所も異次元の世界で、シーンとした静寂を漂わせている。無我の境地というべきか。玉三郎から放たれるオーラが光を放っている。(2011年1月ルテアトル銀座)玉三郎の魅力を堪能、見られた方はラッキーですね。初春早々のご馳走です。
2011年1月6日木曜日
富十郎さん天国へ
公会堂の前に台東区区長よりお花が手向けられていました。並びに高峰秀子さんのもありました。