2011年1月26日水曜日

芸術劇場「摂州合邦辻」 1月28日11:00~

2010年12月に東京・日生劇場で上演され、好評を博した「通し狂言 摂州合邦辻」。母と息子の禁じられた恋、自らを犠牲に息子の命を守った母の情愛…。現代にも通ずるようなテーマを真正面から描いた、義太夫狂言屈指の名作を“通し狂言”という、筋を通した形で上演して、注目された。(NHK 番組表)
菊之助の若い玉手御前が却ってこのストーリーを新鮮に感じさせてくれます。素晴らしい舞台でした。

芸能花舞台 1月27日14:00~

27日 伝説の至芸・七世尾上梅幸(これからの放送予定)
はや十七回忌になるのです。踊り、世話物、立役とどれも未だに忘れられません。懐かしい映像が見られます。

2011年1月15日土曜日

歌舞伎鑑賞教室 2011年7月

義経千本桜 (よしつねせんぼんざくら) 一幕二場 渡海屋の場 大物浦の場

(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|)

歌舞伎鑑賞教室 2011年6月

義経千本桜 (よしつねせんぼんざくら) 一幕 河連法眼館の場(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|)

国立劇場3月公演 追加配役

片岡 仁左衛門
片岡 孝太郎
片岡 愛之助
中村 時 蔵 ほか(公演情報 詳細|日本芸術文化振興会|)
当初、仁左衛門だけしか書いてなかったのですが追加されました。

NHK16日15:00~17:00中村富十郎さんをしのんで

中村富十郎さんをしのんで(NHK 番組表)
ゲストのお話のほか「鏡獅子」が見られるようです。

渡辺保の劇評 2011年1月演舞場昼の部

「父を討たれて無念なか」「さん候」の前後、上手高座の工藤、平舞台の五郎の二人の対決は緊迫感にあふれている。歌舞伎の定式では、対立する二人は直接互いの顔を見たりしない。あらぬ方を見る。吉右衛門は下手の上、三津五郎は上手の上を見る。それでいて二人の間には目に見えない糸がピーンと張り詰めている。その糸は二人の間を底辺にして、頂点を客席に向けている。この三角形によって二つのことが起こる。一つはいうまでもなくドラマ。工藤が五郎の情熱を見て討たれる決心をする。もう一つは音楽のような、抽象的な、儀式の持つ面白さが出る。(2011年1月新橋演舞場昼の部)
曽我狂言の代表作「対面」をお正月に観るのは珍しくないが、今回は播磨屋の初工藤(こういう言い方があるのを初めて知りました)と大和屋の五郎がいつもと違う緊張感を醸しだし、この一幕がドラマとして面白いことが分かったと言われています。いつだか池田功一さんが「芝居はくまなくみなくちゃいけない、いつもの出し物でも役者が変われば違うし、同じ役者でも一月前と違ったりする。」このご意見は全くそうだと思いますね。これだから毎月通うことになるのです。
團十郎の鱶七が結構だそうでうれしいです。複雑な心境にもかかわらず大きな演技ができるのは成田屋らしいです。

中村勘三郎過労で入院

歌舞伎俳優の中村勘三郎(55)が体調不良のため、2月1日初日の東京・新橋演舞場公演「ペテン・ザ・ペテン」を降板することになった。(中村勘三郎:過労で入院中…2月公演は降板 - 毎日jp(毎日新聞))
歌舞伎役者は忙しすぎます。次から次へ公演が控えていて、休養する暇がありません。ファンは毎月観たいかも知れませんが、良い状態で舞台に臨めるように、お休みの月があっても良いのではと思います。中村屋もこの機会に静養して、健康を取り戻して頂きたいです。お大事に。

愛之助休演、亀鶴代役

東京・浅草公会堂で公演中の「新春浅草歌舞伎」(26日まで)に出演していた片岡愛之助が体調不良のため、13日から休演した。(asahi.com(朝日新聞社):片岡愛之助が休演 新春浅草歌舞伎 - 文化)
14日のNHKあさいちのプレミアムトークに出演予定だったのが、急遽変更になりました。どうやらインフルエンザで肺炎になるとかなり危険だということでドクターストップが出たのでしょう。体調が回復次第復帰するとのこと、無理のないように御願いしたいですね。

三月大歌舞伎 2011年3月新橋演舞場 演目と配役

三月大歌舞伎(歌舞伎美人(かぶきびと) | 三月大歌舞伎の演目と配役)
昼夜に一本ずつ六世歌右衛門の追善狂言があります。魁春の政岡、梅玉の八汐という配役はどんな感じになるのか、ちょっと想像つきません。「恩讐の彼方」は久々の上演、若手のフレッシュな舞台を期待しましょう。

2011年1月10日月曜日

中村芝翫休演のお知らせ

中村芝翫 体調不良の為、休演。代役は中村橋之助。
●昼の部
 『妹背山婦女庭訓』 三笠山御殿
    烏帽子折求女実は藤原淡海  中村橋之助(歌舞伎美人(かぶきびと) | 【中村芝翫 休演のお詫びと代役のお知らせ】)
ちょっと心配ですね。楽まで復帰されないのか?ゆっくり養生なさって下さい。

長谷部浩の劇評 2011年1月新橋演舞場

『寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)』は、頻繁に上演される曽我物の人気演目だが、三津五郎の五郎時致が優れている。怒りが肚(はら)にあり、圧倒的な力感がみなぎる。高い調子の台詞廻(せりふまわ)しで、幼心が常に強調される。対になる梅玉の十郎祐成も柔らかで、受け止める吉右衛門の工藤がまた大きい。歌昇の朝比奈、歌六の新左衛門と顔も揃(そろ)って、新年を寿(ことほ)ぐ。(東京新聞:<評>力感みなぎる三津五郎の五郎 新橋演舞場「初春大歌舞伎」:伝統芸能(TOKYO Web))
荒事の醍醐味が堪能出来る一幕です。10年前の襲名の時と五郎の若さは変わらないかも知れません。(楽日観劇予定)お正月は曽我狂言、これ決まりですね。

玉三郎の今月のコメント 2011年1月

私は1年の抱負というものを持たないのでございます。やはり今年も「健康」・「仕事」・「人とのつながり」が充実するようにと、いつもの願いでございました。これからも皆様から頂きましたお仕事を力一杯努めることが私の毎日と思っております。(坂東玉三郎ページ)
新年のご挨拶、去年の公演のお話等を書かれています。

三津五郎の今月のメッセージ 2011年1月

三津五郎を襲名してまる10年、その節目の年の同じ正月に、襲名披露の狂言であった「寿曽我対面」の曽我五郎を勤めることになりました。偶然とはいえ折り目のはっきりした正月を迎えられるようで嬉しく思っております。また巳之助が化粧坂少将で、親子で初の恋人役です。(坂東三津五郎公式ホームページ)
「対面」の五郎は良いですね。恋人役?ではありますが、世話と違ってしっぽりはありません。

渡辺保の劇評 2011年1月新橋演舞場夜の部

富十郎は、夜の部第一の「式三番叟」で梅玉とともに二人翁の趣向で出演の予定で、足の悪い富十郎のために、二人の翁、娘姿の魁春の千歳、鷹之資の付け千歳、三津五郎の三番と五人で正面大ゼリでせりあがるという演出が考えられていたにもかかわらず、初日から舞台に立つことができなかった。今はその趣向も空しく、喪失感いかんともし難い。 十一歳の遺児鷹之資のしっかりした踊りに涙を誘われるばかり。なんとか富十郎の遺志通り立派な役者になって貰いたいと思うばかりである。 (2011年1月新橋演舞場夜の部)
今月出演の役者さん、特にこの舞台に出ている人は心悼んだことでしょう。わずか十一歳でも晴れの舞台を務めなくてはなりません。あっぱれです。
團十郎の実盛は見たことないと思っていましたら、久々の上演のようです。型の細かい違いまで分からなくても、團十郎らしい味の実盛を楽しみたいです。

渡辺保の劇評 2011年1月ルテアトル銀座

一つは、琴、三味線、胡弓の三曲のうち、最後の胡弓を弾いているときの、一点を見つめた顔が舞台にポッカリと美しく浮かび上がるところが圧巻であること。さながら周囲に人無きが如く、時間も場所も異次元の世界で、シーンとした静寂を漂わせている。無我の境地というべきか。玉三郎から放たれるオーラが光を放っている。(2011年1月ルテアトル銀座)
玉三郎の魅力を堪能、見られた方はラッキーですね。初春早々のご馳走です。

2011年1月6日木曜日

富十郎さん天国へ

年明け早々にニュースで訃報を知り、唖然としました。休演は膝、腰の不調と勝手に思っていましたので、又舞台に出られると信じていました。思えば最後まで「うかれ坊主」が踊れ、あっという間に消えて、潔い爽やかな天王寺屋らしい最期であったかも知れません。沢山の素晴らしい舞台を見せてくれた富十郎さんに感謝致し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
公会堂の前に台東区区長よりお花が手向けられていました。並びに高峰秀子さんのもありました。

明けましておめでとうございます

浅草新春歌舞伎に行って来ました。何年振りかの「独楽」が期待通り良かったです。この舞踊は浅草に因んだ歌詞があり、今月の出し物にふさわしく思いました。亀治郎がとても綺麗な顔でした。後半の引き抜きの後は猿之助のほうが迫力あったように思います。