2011年5月18日水曜日

企画展『表象とかたち―伊藤熹朔と昭和の舞台美術―』展 

<講座概要>   
★講  師:長谷川勘兵衞(舞台美術家) 英 太郎(新派俳優)  原 恒雄(株式会社俳優座劇場 会長)    
★司  会:小石新八(武蔵野美術大学名誉教授)   
<開催情報>   
○開催日時:2011年5月23日(月)14:45~16:15 (14:15開場)   
○場  所:早稲田大学大隈講堂 小講堂(大隈講堂地下1階)   
○入場無料・事前予約不要【定員300名】
(Hotmail - sachigiku@hotmail.com - Windows Live)

早稲田演劇博物館で興味深い講座が開催されます。お時間がある方は是非足をお運び下さい。

渡辺保の劇評 2011年5月明治座

新七本初演の五代目菊五郎、それを受け継いだ六代目菊五郎から松緑、吉右衛門まで。その歌舞伎の伝統を離れたところに染五郎七之助の自由さ、自然さがあるのだろう。
(2011年5月明治座)

私は松緑・梅幸のが今でも目に焼き付いているので、この脚本は全く別物という認識です。独特の円朝の世界が好きで怪談話も聞きます。あの雰囲気は現代の役者さんには出せないのかな?と思いますが、吉右衛門・芝雀コンビ是非見たいと思います。

渡辺保の劇評 2011年5月演舞場夜の部

今度は、私もはじめて見る九重の部屋が出たので、その後の八ッ橋の境遇、気持ちがよく出て、立花屋の殺しに繋がった。さしたる場面ではないが、ここの福助の寂しげな横顔が印象的であった
(2011年5月新橋演舞場夜の部)
前半とこの場も初めて見ました。毎回通しでやる必要はありませんが、珠に見ると筋立てが分かり良いと思いました。特に九重の部屋の場は二人の情が通うセリフが筋ではなく心情が後へと繋がり良かったと思います。この場は次回も付けたほうが良いですね。
「あやめ浴衣」はあまり歌舞伎では見ない踊りなので期待したのですが、変にアレンジされてがっかりでした。そもそも浴衣のコマーシャルソングで役者の名が入っていたりするのです。粋な浴衣姿ではなく元禄風?で二上りの詞章も変えられていて、しっくりしませんでした。唯一良かったのは潮来出島が入れてあったことです。あやめの季節感あり、爽やかでした。

渡辺保の劇評 2011年5月演舞場昼の部

幸四郎は鬘のせいかいささか若輩めいて見えるが東間がまずは本役。五代目幸四郎がたった一度勤めたのに因んでほくろを付けている。(2011年5月新橋演舞場昼の部)
幸四郎二役務める通し狂言。ほくろをつけることで高麗屋を意識しています。

2011年5月2日月曜日

今晩9時「駅弁刑事・神保徳之助5」に亀治郎出演

月曜ゴールデン「駅弁刑事・神保徳之助5」

2011年5月2日(月) 21時00分~22時54分
(月曜ゴ−ルデン - Yahoo!テレビ.Gガイド[テレビ番組表])

さて事件の謎解きにどう絡む役なのでしょうか?楽しみです。

明治以来の通しで籠釣瓶上演

今回は前段で、次郎左衛門の父・次郎兵衛(段四郎)ができものを患った妻を殺し、その報いで次郎左衛門にあばたができる因縁話や、次郎左衛門が自宅にかくまった武士(歌六)から形見に籠釣瓶を譲られる話を置く。また八ツ橋殺しの後、捕縛までの大立ち回りも演じる。
(東京新聞:<歌舞伎>「二重三重の因縁話、水っぽくせずに」  「籠釣瓶」通しで 吉右衛門が次郎左衛門:伝統芸能(TOKYO Web))

何度も観ていますが、あのアバタは生まれつきのものと思っていました。それが因縁絡みの話とは~知ることで、いっそう後の話が際立ってきます。滅多に出ない貴重な通しですから是非ご覧下さい。

又五郎の名跡復活

中村歌昇が三代目中村又五郎を、歌昇の長男の種太郎が四代目歌昇を襲名すると発表した。
(asahi.com(朝日新聞社):歌舞伎の中村歌昇、三代目又五郎を襲名へ - 歌舞伎 - 舞台)

二代目又五郎のイメージと現歌昇とは違うような気がしますが、面白いもので襲名するとその人の又五郎像が定着していきます。実力派の彼は又一回り大きな役者に成長していくことと思います。9月の秀山祭が楽しみですね。

菊之助テレビ出演のお知らせ

尾上菊之助テレビ出演

 5月4日㈷ 毎日放送(関西ローカル) 午前9時45分~10時25分

 「歌舞伎役者 尾上菊之助の挑戦~
   踊れ!踊れ!踊れ!春興鏡獅子」

(「ホーム・新着情報」音羽屋 尾上菊五郎/菊之助 オフィシャルサイト)

久々の鏡獅子ですから襲名当初より違った弥生が期待できます。今日が初日です。

七月大歌舞伎 2011年7月 新橋演舞場 演目と配役

七月大歌舞伎
(歌舞伎美人(かぶきびと) | 七月大歌舞伎の演目と配役)

海老蔵舞台復帰の狂言はお家芸を揃えてきました。お目出度いのは分かりますが7月にふさわしくない、まるで初春のような出し物ですね。