前半の「歌舞伎のみかた」は隼人の解説。過去に何度か担当しているが、史上最年少、高校生解説といわれた7年前に比べると、格段の落ち着きがあり、客席をつかむ技量が付いた。そして何より客席の心をつかんだのは、自ら立ち回りと獅子の毛振りで汗をかいたことだ。最後に舞台の写真を携帯電話で撮影し、ネットにアップして歌舞伎普及に協力してほしいと舞台中央や花道でポーズをとった。隼人のアイデアだそうだ。舞台の撮影禁止の“岩盤規制”に風穴を開けたということか。感心した。(河村常雄の新劇場見聞録)さすが隼人くん、若者の心を捉えましたね。