そんな本音もこぼれましたが、『供奴』はそれだけではありません。「六代目(菊五郎)の最後のお弟子さんである菊十郎さんに、六代目の振りを聞いてやらせていただこうと思っています。その振りがかなり細かい。間(ま)を目いっぱい使って踊り込むところが多く、足拍子も裏間(拍と拍の間をとる)ですし…。今はほとんど踊られない“おはもじ”のくだりもさせていただくつもりです」。『供奴』がもつ多面性がしっかり凝縮した表現を目指すと語りました。(尾上右近「第三回 研の會」のお知らせ | 歌舞伎美人(かぶきびと))禿と供奴、どちらもハードです。供奴になった途端、のびのび気持ちよく踊れて良かったね、と思われないように禿が踊れたらベストですね。