おなかを切った小四郎は長い間ずーっと、下を向いて耐えています。初代のせりふの間、お客様の拍手やどよめきで、劇場が揺れる感じを体験しました。空気が初代にぎゅーっと引き寄せられ、お客様と気持ちが一体になる。歌舞伎芝居はこういうふうにやらなくてはと子ども心にも感じました。((語る 人生の贈りもの)中村吉右衛門:3 「盛綱陣屋」、初代に劇場揺れる:朝日新聞デジタル)