2017年8月11日金曜日

【書評】『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』/矢内賢二・著

力のこもった論述がつづく。ワケ知りの見巧者の眼ではなく、ふつうの人がいぶかしく思ったり、目を丸くしたりするシーンが切り口にしてあって、いちいち納得がいく。歌舞伎の見得とマンガ表現の共通性などハッとする見方である。(【書評】歌舞伎の裏方のイロハから学んだ研究者の論述 - BIGLOBEニュース)
【評者】池内紀(ドイツ文学者・エッセイスト)