今回はもちろん『マハーバーラタ』の近代の心理主義に染まっていないおおらかさみたいなものは大切にしなきゃいけないけれども、やっぱり歌舞伎の財産をいかさないといけないので、そういう意味では「大序」から始めるとか、所作事を入れるとか、歌舞伎の立廻りを大詰の戦場の場面にいかすとか、歌舞伎のもっている財産をどう活かすかを大事にしてきました。(長谷部浩の劇評 TheaterGoer Directory)