また「沓手鳥孤城落月」は演出の石川さんとも相談いたしまして、坪内逍遥先生も西洋の演劇の影響を受けられた時期で台詞も沢山ございますが、戦に負け豊臣家が滅びていく「淀の方」と「秀頼」に焦点を当てての演出にさせていただきました。新歌舞伎としてできてまいりました作品ではございますけれども、今の時代になりましても風音などを省いて効果音のみで上演させていただくという新しい演出になりました。(◇2017年10月 | 坂東玉三郎【公式サイト】)